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pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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前話引きずっててドン底だったらどうしようと思ってたけど
意外に逞しく旅してて心底安心してしまった回。

バディ感でてきたのが単純に嬉しかったよね^^








虫の鳴く夜の森の道。
晩夏に差し掛かっている感じですね。

前回が夏の盛り、という感じだったから
せいぜいひと月経過、というくらいでしょうか。


ってアレ?
あにきの眼にハイライトが??

コレなんなの、作画ミスなの?
反射では?と言ってる方いらしたけど
反射がハイライトじゃん?

おーかーしーいーぞー?

若干作画乱れてくる予感がしてちょっと警戒。


俯いて、憂い顔で歩いているどろろ。
ああ、こりゃ暗い旅してんのかなぁ、とちょっと辛くなってしまった。
あにきを見て、ため息ひとつ。

「穴倉から出てきたもんが鬼だった、てことにならねえようにしなよ」

琵琶丸さんの言葉を思い出すどろろ。

どろろがあにきに起こる出来事の共有者であり、
物語の中心になるわけだから展開としては仕方ないんですけど、
琵琶さんたら、そんなこと言うからどろろ不安になっちゃうじゃないか。
子供であるどろろひとりに背負わせるこっちゃないよなぁ。

「なああにき、腹減ってねえか?」

明るく問いかけるどろろ。

しかしあにき、無視だよ無視。

あにきお前…

懐の、ミオの遺した種籾の入ったお守り袋を握りしめてるのは
さすがにちょっとうっ…てなったけどさぁT_T

今はメシどころじゃねぇか、なんて
どろろにそこまで気遣わせてだんまり、というのもなぁ。

まあ、あにきだってたかが16の子供なんですけども。

正直まだ、あにきの性格つかめないので
意外に強情っつか、意固地っぽいとこありそうだな、
くらいしか想像つかないんだよね。

皆さんもネタで赤ちゃん赤ちゃん言っていらっしゃるんだろうけど
私としてもそんな可愛いもんじゃないだろコイツ、とは
思っている(笑。

本来の優しさと、苛烈なまでの意志の強さと。
そんなものも垣間見えなくもない16歳。
 
そして少なくともどろろに対してはかなり気安く甘えてる感はあるな、
とは思うよね。


「そういやあにきって笑ったことねえよな?」

無反応のあにきに意気消沈、と思いきや、さすがどろろは逞しい。

「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃー!」

いきなりあにきの前に出て脇をくすぐっちゃったりして(笑。
しかしさすがに歩くの止めたけどまったく反応しないあにき。
まあそうだよな^^;
そんなんで笑うのはかなり親しくコミュニケーション取れてないとないわー

しかしここでわざわざ「笑う」というフラグ出したからには
近々笑うんでないか?という前フリな気はした。

「一生ムッツリ顔のまんまになっちまっても知らねえんだから」

ちょっとムッとしてどろろは先を歩き出しますが
あにきは何かの気配を感じたのか、立ち止まったまま。

すると男の声が。
もう女房のところには帰らない、お前とずっと一緒にいてぇ、
みたいな、浮気相手とよろしくやってる感じの会話が聞こえ、
どろろ、赤面する。

「こんな山ん中で何してやがんだ! クマにでも食われちまえ!」

手当たり次第に小石を周りに投げつけるどろろ可愛いvv

あにきは、、、わかってんのかな(笑。
そっち方面の知識はなさそうだよなぁ。

所謂「生殖行為」的なものは自然から学ぶ感じに理解してなくもないかも?
とか思うけども
ついこないだ感覚手に入れたばっかりなんだから
社会性もほぼ持っていないわけだし
快楽としての性的なものはまったく理解の外だろうからなぁ。

と、頭上から杖?と梱りみたいなものが落ちてきて、
見上げた木の上には巨大なクモの巣が。

釣られて上を見るあにきアイには
赤い蜘蛛の炎と、蜘蛛の巣にかかった(糸はあにきにき見えてない)白いものの炎。
はっと目を見開き、仕込み刀を抜いてジャーンプ!
相変わらずの身体能力すっげ。

両足生身になったら更に跳躍力増すような気がします。
単純に、木製の脚より性能いいに決まってるもんね。
何度も言っちゃうけど、あにきは別に強化サイボーグじゃないんだからね^^

ちなみにジャンプするとき
「はっ」みたいな声したから一瞬あにきかと思ったけど
絡新婦さんがあにきに気づいて発した声だったようです。

しゃべらんなぁ。ほんとにしゃべらんなぁ。笑。

あにきの刀は蜘蛛の巣を斬り裂き、
捕らえられていた男は地面に落ちる。
あにきは仕込み刀を木に刺して、幹に停まる。

こういうのいちいちカッコイイんだよね^^
仕込み刀ならではのアクションをこれでもかと見せてくれるの好きーv

大丈夫か、と落ちた男に駆け寄るどろろ。
しかし笑い続けている男にキレる。

「コイツふざけんのもいい加減にしろよ!」

妖怪に幻覚見せられてるんだとは気付いていないみたい。

あにきは絡新婦が向かってきたので木から木へ飛び移り、
切り替えして一撃お見舞いするも、
蜘蛛の糸が見えずに、木の幹にぐるぐる巻きにされてしまう。
その隙に逃げていく絡新婦。
あにきにやられてダメージ受けてるようです。

どろろが駆け寄って、木の棒でネバネバ糸をとってやる。

もがきもしないでどろろに助けてもらうの当然、て顔のあにきお前…
何が起こったんだかよくわかんないけど
とりあえずちっさくてうるさい「どろろ」がなんとかしてくれる、
とか思ってんじゃないぞコラ(笑。

「出てきやがれー! チクショウ、逃げられちまったなぁ」

崖から叫ぶどろろに後ろから近寄ってくるあにき。
蜘蛛の糸ぐるぐる巻きから脱出するのに時間かかってたんかな(笑。

「あっあにき、村があるぞ」


茂みの中では先ほどの絡新婦が同じように村を見下ろし、
仕方ない、あそこで力を、とつぶやく。

どうやらあにきにやられて弱っているようで、
村の人間を襲うつもりのようですが…



ここでOP。


ところでOPの彩度がだんだん上がってきている説がありますが
全部がそう、というわけではないよね?
どろろの、火袋とお自夜が出て、
そのあと放心したように空を見上げてるシーンのあたりだけですよね、
若干色が濃くなってきてるの。

どろろの過去話「無残帖の巻」が来るまで
どんどん鮮やかになっていってるのでは、という説が濃厚なようですね。
どうなんでしょう。私はそんなに差は感じないんだけど。。。



村に来てみたものの、なにやら物々しい警護がされている関所がある感じ。

見張り兵の身体を釣り上げて攫おうとしていた絡新婦のようですが、
力がなくてあきらめている様子。



「なんかめんどくせぇ村だなあ」

『応仁 御門通札 三拾八枚之内 西宮村』

と書かれている札を持ってぼやくどろろ。

室町時代から見られるようになったという「関所手形」というヤツですね。

コレ、検索したら応仁、のとこだけ元号の違う、まんま同じ画像でてきたよ。
ダメじゃんコレ、兵庫県西宮市の「通行手形を作ろう」って
体験の画像から使ってるじゃん(笑。
ここ加賀だろ。

しかし困ったことに、
元号のあるべきところに応仁、と書かれているということは、
年代についてまた違う考証をしなくてはなりません。

応仁という元号は室町後期、後土御門(ごつちみかど)天皇の元号で
1467年から1469年です。

3話で加賀が斯波氏の支配下だった頃の話が出てきていたので
そこから考えててっきり1440年頃と推定していたのですが
今が応仁だとすると、、、1460年代終わり頃ということになってしまう。

むむむ。

原作が1470年頃、とのことなので
それとは合致しますが
3話で出てきた斯波氏の話とは合わない。
無理矢理合わせると3話の要くんが寿海の元を去ったとき
30代半ばくらいだったことになってしまうけどどうよ?笑

わざと特定できないように
矛盾させてるのかな制作側?

仮に応仁、という元号表記が正しいならば
1488年の一向一揆まで20年ほどなので
あにきとどろろが直接関わることも可能ではある。

少なくとも準備段階でどろろのお宝を資金にして関わる、
といった展開につなげて物語が終了することも可能なので
夢は広がっちゃうわけなんだけれども、
そうすると斯波氏の話が納得いかないんだよー

どういう意図でやってるんだろう。
そもそも西宮村はウソだから
この手形の表記信じちゃダメなヤツ?笑。

ツィでもフォロワさんと少しお話ししたんですけど
皆さんどう思われます?

個人的にはミオちゃんの言葉、
「私たちだけの田んぼを持とうね」というのは
加賀の一向一揆の「百姓の持てる国」に繋がるものと思っているので
前回の感想にも描きましたが
漠然とした原作の「幸せの国」がリアルな話として表現されるのでは、
という気がしています。
種籾が登場した意味とはそこにあるのだと。

これについては10数年来思っていることがありますので
また別の機会に触れてみたいと思います。




さてお話に戻りましょう。


村を守るために見張りを強めてるんでな、と言われるふたり。

「守るって何からさ?」

どろろの真後ろであにきも通行札持ってるの可愛いな。
超目つき悪いのも可愛いな(笑。

最近村に人攫いが出る、夜な夜な、村の人間がいなくなる、
見張り台はそのために置いた、
妖しいヤツをみつけたら知らせてくれ、とのこと。

どろろはあにきを見上げますが、
なんの表情も表れていないあにきの顔。

どろろもつまんねぇだろうにな(笑。
それでも受け入れちゃってるのはもう情が移ってるんだよな。



神社の鳥居の下に座り込んでいるふたり。
鳥居のあっちとこっち、微妙な距離感がいいよね。

「なああにき、人が消えるってのは、
 おいら絶対あの蜘蛛の化けもんのせいだと思うんだ。
 この村にとっちゃ大事みたいだし、
 おいらたちでなんとかすれば人助けになるし
 褒美もかなーりもらえるはずだぜ」

あにき、無反応。

どろろ、ちょっと意味ありげに微笑んだまま俯く。

あにきの反応の無さをあきらめちゃってるのかなぁ。
まあいいや、くらいに思ってるのかなんなのか。

なんというか、あにきと呼ぶようにはなったけれど、
寺の記憶も共有してはいるけれども、
どろろもまだそれほどにあにきに心を開いているわけでもないんだろう。

でなければ寛容すぎる。
前も書いたけど
どろろはお前のお母さんではないのだ。。。

やっぱりまだ、あにきはなんだかんだで化け物退治では頼りになるし、
稼ぐには一緒にいたほうが都合がいい、という
打算的な部分がいくらかは占めているような気もするよね。





一方絡新婦さん、糸にくるまって、
顔だけ出して繭かさなぎに入ってるみたいになってます。

「これだけは完成させないと…」

自己修復のための繭を完成させたいという意味かな?

多分やや回復しないと人間の形態をとることができないので
そのために繭を完成させたいということなんだろうな。
人の形になれないと、村で獲物を物色できないから。
絡新婦といったら獲物は人間の男だもんねぇ。

男を糸で滝に引きずり込む的なお話が多いですが、
(絡新婦も水辺の妖怪の一種なんでしょうか。
 どろろは割と水辺が関わっているお話ですよね)
人との悲恋っぽいものもあるので
もともとそんなに悪い一辺倒には描かれていない妖怪です。




朝になり、村の男がひとり、湧水で洗濯でもしていたのか、
帰り道に倒れている女を拾う。

市松人形のような髪の色白の女、それは絡新婦が人に化けた姿。
クールビューティーな女の美しさにはっとする男。

女は意識を取り戻すと男に抱き起されているのに驚き、
思わず突き飛ばす。

てっきり倒れたフリで獲物がかかるの待ってたのかと思ったけど
本気で気を失っていたのね。

なんか恋の予感?笑

「すまん、驚かすつもりはなかった」

苦しそうな女の様子に、どこか悪いのか、死にそうな顔だ、と心配する男。

「とりあえずウチに来な、食いもんくらい出してやれる。
 歩けるか?」

優しげに差し出された手に「歩ける」と手を重ね、
しかしよろけて男に倒れ込んでしまう。

ぽーっとしちゃう男にもたれかかりながら
まずはコイツの精気をいただくか、と考えてる絡新婦女。
さすがに倒れ掛かったのは演技だったかな?


女を家に迎え入れ、かまどでメシを炊く男は弥二郎と名乗る。

名前は?と聞くが、そんなものはない、とそっけない女。

男は笑って、萩の花の中で寝ていたから、と
お萩ってのはどうだ、と言う。

弥二郎さん、人がいいんだねぇ。

「なんとでも呼べ」
「それじゃあお萩、腹減ってんだろ、食いな」

と、炊いたメシを出してやる。
白米ではないのは当然。
この時代の一般的な主食は玄米を硬めに煮たお粥だそうです。
そんな色ですね確かに。

どろろカフェのメニューに入れるべきだったのでは。笑

「なんだいこれは? まずそうだねえ」

箸を使う習慣などない妖のお萩は手づかみで食べ、
ちょっと驚く弥二郎。

普通の女じゃない、みたいな感じは薄々感じつつある。

お萩のほうも、食べてみたら意外と美味しかったのか
美味い、とつぶやいてどんどん食べちゃう。
その様子に笑う弥二郎。

ああもうこれ恋の予感。笑

どっから来たのか教えてくれ、という弥二郎に
よくないから教えない、とお萩。

なんであんなところで寝てたんだ、と聞いても
好きで寝てたわけないだろう、とにべもない。

力さえ戻ればサッサとこんなところ出ていきたいよと言うお萩に
弥二郎は何か思うところありそうな顔。

お前は食べないのかい?と聞かれて
俺はさっき食べたばっかりだから、と答える弥二郎の腹が鳴く。

「なんの音だい?」

うわぁ、人外感丸出しだよねお萩姐さん(笑。

弥二郎は優しい男ですなぁ。
仕事に行かなきゃならん、食べたら寝ててくれと出かけていく。

「妙な人間だねぇ」

飛んでくる蠅がメシに止まると、
糸を出して捕まえて食ってしまう。

「あたいのもんに手ぇだすんじゃないよ」

姐さん無駄にカッコイイな(笑。

というか、、この妖姐さんも憎めない可愛いとこあるよね。
意外と無垢というか、そんなに悪いヤツではないよっぽさアリアリです。

予告見たとき、あにきアイの魂がそんなに赤くなかったし
人間と情を通わせる話なのかなとは思ったんですが
果たして結末はどうなるのか、この時点ではまだわからない感じでしたね。

悲恋で死別するのか、はたまた?ってね。



村の道を歩くどろろとあにき。

「田畑に作物なんもねぇ。あにき、この村、食い物は難しいかもなぁ」

貧しい村なんですね。
弥二郎も、食べ物に余裕はないのにお萩拾っちゃったんだもんね。

立札の前に人々が集まっているのを見て、
弥二郎になんて書いてあるんだ?と聞くどろろ。

「人攫いを捕まえたら褒美をくれるとさ。
 まあ、何度同じことをしてもいっこうにに捕まる気配はねえが」

ほらな、おいらの思ったとおり、とウィンクするどろろ。
やだ可愛い。
ってか誰に向かってウィンク?私?(違うよ)

じゃぁあにき?あにきにウィンクしたの?
どうしてそう報われない可愛いことすんのどろろ。

「へっへぇ! こりゃ褒美はいただきだな」
「なんだ坊主、心当たりがあるのか」
「あんたも褒美目当てかい? でも首突っ込まないほうがいいぜ。
 なんせ相手は化けもんなんだから」
「化けもん?」

弥二郎にしてみれば、見当違いも甚だしいので
かえってほっとしたのかもしれないですが
目つきの悪いあにきを見つめてましたね。

いやほんと、あにき目つき悪いよな。笑。
どろろのウィンクに無反応とか
こっちが気にするわマジで。



人足が過酷な環境で働かされている様子。
その中に大きな石を運ぶ弥二郎もいます。

土砂崩れが起きて、何人か下敷きになる事故が起きますが、
監視の侍たちは「作業を続けろ」と叱咤する。
弥二郎が辛そうに顔をしかめています。

この村は農業が衰退し、食べるものも少ないようなのに
石切り場か何かで村人が働かされているんですね。



「化けもんが出るんなら日が暮れたこれからだろうぜ、あにき。
 昼間闇雲に探し回る体力もねぇし、要領よくやんねぇと」

また神社の鳥居のところでベリー系の何かを食べているどろろ。
まともなごはんにはありつけず、
その辺の木の実とか食べているらしい。

「さ、行こうぜあにき」

どろろ、何かにつけて一生懸命話しかけてる感じが泣かせるんだよなぁ。。。
あにきちゃんは相変わらずまったく表情変えないですよ。。。




弥二郎の家ではお萩が、指先から出した糸でお椀を持ち上げている

「人間の食い物じゃ、やはりこの程度か…」

玄米食べてるだけじゃ妖力はあまり回復しないようですね。

そこへ弥二郎がすまん、すっかり暗くなっちまった、と帰ってくる。

「ずっと起きてたのか?」
「寝てたよ。でも外が騒がしかったから目が覚めた」

山の仕事場でまた人死にが出た、と弥二郎。

「炎天下の重労働だ。無理もない」
「なんでそこまでするんだい? 死んだら元も子もないだろう」

この村は採石で成り立ってるんだ、上りが減ることを、領主は許さない、
と答える弥二郎。

石川県小松市滝ケ原町に西山石切り場跡というのがあるけど
採掘は19世紀というからちょっと違うな。
でも近辺に後の金沢城に使った石を切り出した採石場とかあるはずなので
室町でもこういう石切り場はあったはずです。

どうもわざわざ場所や年代を特定しにくくしている気がするぞ公式よ。笑

「人間てのは不自由なもんだねぇ」

突然顔を近づけて顔色が悪いな、という弥二郎。

恋の花咲くフラグ満載でお送りしておりますー


椀の中にゴキカブリを見つけ、捕まえる弥二郎ですが、
殺さず逃がしたことに興味をひかれるお萩。

余談ですがゴキカブリの語源は「御器齧り」で、
ゴキブリのもとの名前なんですね。
明治時代に間違ってゴキブリと表記されてしまい、
それ以来ゴキブリになったんだとか。
知らなかったわー勉強になるわー


「なぜ逃がすんだい? 人間が死ぬのはよくて、虫ケラが死ぬのは嫌なのかい?」
「人も虫も同じだ。生きていることに変わりはねぇ」

その言葉に驚くお萩。

「そんなことを言う人間に初めて会ったよ。
 あんた変わってるね」

そんなことよりまずは食え、そして寝ろ、
人間それが一番だ、とメシを差し出す弥二郎。

お萩が普通の人間じゃない感ビシビシ出してるんですが
気づいているのかいないのか。

苦笑するお萩ですが、表情が柔らかくなってきている。

妖怪だってこんな表情するってのに
ウチのあにきちゃんはどうなの。


深夜、空腹に目覚めたのか、お萩が弥二郎に噛みつこうとしますが、
弥二郎の腹の虫が鳴るとはっとし、
椀に残っていたメシを食べて、弥二郎を襲うのはやめる。

かなりやつれている様子ですが、
むしろ心は満たされているような。

あんたみたいな男、初めてだよ。空腹はお互い様だね。


ああもう、惚れちゃったねぇ、姐さん。





翌朝。

「ああ、疲れたぁー 一晩中歩いて収穫なしかよ。
 どこに隠れてんだ、あの蜘蛛の化け物」

神社の石段でどろろがぼやく。

「もう頭も回らねぇ。涼しいうちに少し寝とこうぜ、あにき」

無反応、、ではあるけど
どろろの言うことには素直に従うんですよねこのひと、、、

ペットだよね、ペット。
大型犬?

で、また何を対照的なポーズとって寝てんだよ君たちは。
おそろいかよ。

可愛いじゃねーかもう。



日が高くなり、また立札のところへやってきたどろろ、
隣にいた爺様になんて書いてあるのか聞くと
昨日の晩にまた人が消えて、褒美が多くなる、と書いてあると
教えてくれる。

昨日?
化けもんの気配もなかったのに。
おいらの見込み違いで、人攫いは化け物の仕業じゃない?

と、ちょっと落ち込んじゃってるどろろを
後ろから見ているあにき。

きっとどろろの魂はゆらゆら落ち込んでる感じなんだろうな。
それがわかって気にしている、、、と思いたいよねコレ。


「ねえ、人攫いの人、捕まっちゃうの?」
「そったらことにはならへん。どげに褒美を積まれても、
 領主に寝返る男なぞ、この村にはただのひとりもおりゃせん」

という会話に驚くどろろ。

村人は人攫いの真相を知っている?


と、あにきの腹の虫が鳴き、腹を押さえるあにき(笑。
どろろもご同様。
恥じらっちゃうどろろが可愛いいいいい!


てかしゃべらんで腹だけ鳴らすそこの人!


この村じゃ、もう虫か雑草くらいしか腹に入れるもんがねぇ。
ドクダミ齧って夜まで木陰で横になろう、と考えるどろろ。


うっ、、切実やな。
ロクなもん食べてないんだなT_T

こんなに主人公が飢えてるアニメあんまりない。



夜の石切り場を意味ありげに歩く弥二郎。

弥二郎の家ではお萩がまた一層やつれて寝ている。
弥二郎が帰って来て心配する。

「お萩、お前、さらにやつれてるな。こいつは…」
「あんた、今朝はやけに早く出かけたね」

外が暗いうちに明かりも持たずに出かけた弥二郎に
何かを感づいたのか
山での仕事以外に何かやってんのかい?と聞く。

月の沈む時刻にひと仕事あってな、そっちが本業みたいなもんだ、と弥二郎。

「大変だねぇ」

あらら、優しげに言うじゃないですか。
お萩姐さん、随分柔らかい印象になってきてます。

「お萩、俺がみたところ、お前はなんかしらの病だ」

この村には医者がいない、旅の札がないお前が村を出るのは難しいが
俺なら確実に逃がしてやれる、という弥二郎。

なるほど、人攫いと言われている、「本業・逃がし屋」は弥二郎だったのね。

「この村じゃ若い餌にはありつけそうもない。
 とっととおさらばしたいのはやまやまだけど、私に払えるもんなどないよ」

「生きていてくれればいい」

弥二郎の言葉にはっとするお萩。

「そうだったね、私はゴキカブリと同じってわけだ」
「ああ、同じだ。命の重さに変わりはねぇ」
「私だって死ぬ気はないからね、頼むとするよ」
「引き受けた。一日でも早いほうがいいな」

今夜やる、それまで休んでおいてくれ、と気遣う弥二郎。

この会話、お萩が人外だって承知なのかな。




ちょっ…何やってるのかと思ったら
ドクダミ食ってるあにきとどろろ。

何コレ、予告で花の匂い嗅いでるのかと思ってたけど
(いや、夜中にシンクロポーズで何やってんだよ、とは思ってましたが)
喰ってたんかーーい。

あにき、生魚丸ごといこうとしてた人と同一人物に見えないんですけど。
何お嬢様みたいにもぐもぐしてんの。
何いつまでも葉っぱ咀嚼してんの。

ドクダミ、、、身体にはよさそうですけど、、、まずそうだよね絶対。


人攫いが化け物じゃなかったら、おいらたちじゃ見つけることすら難しいなぁ・・


そうだよね、あにき、化け物探知機だけど
それ以外たいして役に立ってないもんね!

どろろの腹、鳴ってます。

なんにしろ今夜が山。

「あにき、この村での化け物探し、最後の夜だ。
 腹に力は入らねえけど、気合入れていこうぜ」

お前はなんでそんなに健気なんや!T_T
そこのお嬢様も川で魚ぶっ刺してきたときくらいな感じで食い物探しなさーい。



立札が大映しになりますが、、、なんて書いてあるのか読めません^^;

御ほうびとして、くらいしかわからんわ。


月明りの夜道を走ってくる弥二郎とお萩。

「どこに行くんだい、そっちは村の出口じゃないだろ」

抜け道はこっちだ、と手をひく弥二郎。
明るくなるまでの一刻しかないらしく、
耐えてくれ、と、弱っているお萩を気遣う。

見張りの兵が矢をつがえています。
何か気づいた?



「はあ。すきっ腹で二晩歩きづめは子供には堪える」

どろろ、子供らしくない物言いで子供だと主張する。

「あにきすまねえ、今回は空振りみてえだ」

いや、謝る必要はないと思うけどな(笑。

「あきらめて、次の村へ…」

するとあにき、
口元に手をやって、次に耳を澄ます仕草。

黙って、何か聞こえる、というジェスチャーのようです。

おお、コミュニケーションとれてる。

まあそうだよな、どろろの言ってることは分かるけど、
スピーキング能力はあまりないんだよな。

ボディランゲージから、てのはリアルな話かもね。




弥二郎とお萩が近づいてきているようです。

「辛ければ少し休むか?」
「バカにするな、お前の精気を吸ってもいいんだぞ」

お萩姐さん、強がっちゃってます。

どろろとあにきが正面に。

どろろは立札を読んでくれた男だと気づく。

「褒美目当ての坊主たち」
弥二郎も気づく。

「しつこいね! とどめを刺しに来たのかい!? この小僧ども!」

どろろはお萩の声が、森で聞いた蜘蛛の化け物の声だとわかる。

「いた! あにき、この女が蜘蛛の化けもんだ。
 やっばりそいつが人攫いだ! 
 おっちゃん、そいつから離れな。干からびちまうぜ!」

と、芝居がかって得意そう。

「化け物をやっつければメシが食える。サクっと頼むぜあにき!」


「お萩が化けもん??」


え? いや、弥二郎お前、人じゃないと気づいてなかったの???


しかしゆっくりと、お萩を庇うように立ちはだかる弥二郎。

「えっ?おいらの言うことがわかんねえのかよ?
 その女は化けもんで、人攫いなんだって!」

人攫いはこの俺だ、俺が手引きして、この村から逃がした、
と弥二郎カミングアウト。

「お萩は関係ない。俺は捕まってもいいが、お萩は見逃してくれ
 病に罹って弱っているんだ」

なんで化けもんを庇うんだよ、とどろろは驚く。

「貴様が逃がし屋か。手間取らせやがって」

そこへお約束、侍たちが現れる。

「みつけたのはおいらたちだぜ。褒美はもらえるんだろうな」

お腹すいてるからね。はっきりさせときたいのな。

ところが侍たちはそんなものないわ、とあざ笑う。
密告者を釣るための方便だと。


やり方がきたねえ、悪党だ、と罵るどろろに

「悪党結構、これ以上人足に足抜けされて上りが減ったら
 俺たちが始末されちまう」

うーん、それぞれに事情あるんだよねぇ。

今回アレだね、誰が良くて誰が悪いとも言い難いというか、
世の中って多様性に満ちてるんだよねっていう話だね。

その男を捕らえろ、と号令する侍ですが、
お萩が糸を出して侍たちをぐるぐる巻きに。

倒れた男たちの精気を吸うお萩。

「不味い精気だねえ」

あにきアイではお萩が赤っぽく見えて、、、

(それまであんまり赤くなかったのかも?)

あにき、どろろの前にスッと腕を差し出す。

あにき、、と言いながらどろろは当然のように腕を抜きますが。

おいおいおい、君今まで自分で抜いてたじゃん仕込み刀。
どうせ拾ってもらうなら
最初からどろろさんにお願いしちゃおうとか思ってんのかコラ笑。

どろろ つ か い す ぎ。

これはこれでバディっぽいいシーンなんだけどさ、

仕込み刀じゃないんだけど、
私、ゲームのOPムービーで九尾の狐が出てきて、
あにきがどろろ庇って前に出ると、
どろろが「あにき」って言って刀(朱鞘ね!これ好きなの)差し出して、
「うむ」って顔してあにきがどろろの手の鞘から刀抜くシーンが
大好きなんですよ。

どろろが寄越しなよ、って手を差し出してから抜いてもらう、
みたいなののほうがいいなあ。
こだわりすぎ?笑

 
 
「見逃しちゃもらえないようだね」

お萩に向かって走り出すあにきですが、
打掛けを頭から被せられて糸でまかれる。

どうも糸は見えないんだかなんだか、
割とあっさり目に動き封じられちゃってるけど
あにきお腹すいてるからなの?笑

「何ぼーっとしてんだい。あんたの仕事は終わってないよ逃がし屋!」

どっちに行けばいいんだい、と聞くお萩と手を繋いで
また走り出す弥二郎。

「あにき、ちょっとじっとしてて」

どろろがまたあにきを糸から助け出す。

じっとしてて、って言われてるってことは、
今回はじたばたしてたんですか(笑。

「色々当てが外れてタダ働きになっちゃったけどどうする?」

あにき、なんか悔しそうなんですけど笑。
お腹力入らなくていいようにやられたのが我慢ならないみたいに
変に間をおいてむっくりと立ち上がると
すっとんで行く。

コレ絶対ムカついてるよな笑

しゃらくせぇ!とかは新あにき、言ってくれないんだろうけど、
そういう感じだよね。

あにきはバブじゃねえぞ?
結構負けん気クソッ強いお兄ちゃんだっていうの、
もう全人類に伝わってますよね???笑



「付き合うぜあにき!!」

どろろも追って駆け出す。

ああ、いいねこのバディ感。
こういうノリ待ってたよねーー

金にならなかろうが、腹減ってようが、
あにきの都合に合わせちゃうどろろがいいね^^

無反応無反応って私書いてきたけど、
案外どろろには何がしか伝わってるというか、
どろろもあにきアンテナ育ってて
あにきの心づもり感知してるから
会話なくても結構お互い尊重してやってけてるのかなもなあ、
なんて思えてしまった。

損得じゃないところでどろろもあにきと居るのが心地よいって思えてる、
それがいいよなぁ。

ほんと、ふたりの旅路が今回から始まってるんだなって感じします。



侍が呼子笛で応援を呼ぶ。

侍の精気を吸って少し元気になったお萩姐さん、
弥二郎を抱えて糸で崖を昇ってますが、
弥二郎がビビっちゃってる。

村を見下ろす崖の上で

「もうすっかり元気だなあ。俺がいなくてもどこへでも行けるだろう」

しかしお萩は、まだ山を越えられるほどじゃない、
5、6人は男の精気を吸わないと力が戻らない、と言う。

「人を殺すのか」

するとお萩さん、意外な答えを。

「人間は貴重な餌だからね。今まで命までとったことはないよ。
 生きてりゃ人間の精気は戻る。そいつをまた吸うんだ。
 共に生きるのが長生きの秘訣…」
「そうか、これからも、か」
「ああ」
「ならいい」

そうなんだ。
お萩さん、今まで人を取り殺したことはないんだ…

共利共生できる妖、なんですね、彼女。

この概念は今回が初出ですね。

妖とは、第1話に出てきた、産婆を食らったヤツのように、
あまねく人を食らうものと定義されているのかと思ったら、
そうではなかった。

人もそうであるように、妖にも個体差があり、
同時にその個々の内側であっても
善にも悪にも振れるということなんだろうな。

必ずしも善でなく、また悪でもない。

外道に堕ちる人もいれば、人と共に生きられる妖もいる。

善悪の境界の曖昧な、
此方の正義が、彼方の悪であるような時代を背景に、
物語はそんな形で描かれていくのね。

あにきの中で揺れるものも、
人にも鬼にも、どちらにも振れる。

でもそれは、特別なことじゃないのかもしれないよね。
二極を揺れる、と言ったらそれは
あにきに限ったことじゃない、そう思うのだけど。

鬼神にしてからが、意外と約定に律儀に縛られているようだし、
恩恵をもたらす「神」でもあるわけで。
鬼が絶対悪に描かれているかというとそうでもない。


それだけにあにきにとっては辛い展開になる可能性があるのだけど、
いずれにしろこの先を待つしかないのだなあ…

とりとめがなさすぎなので
これについてはこのへんにしとこう。




お萩が弥二郎を抱えて糸で上った崖下。
侍たちは地道に坂道を登って行こうとしている。

どろろが腕を持って追いついて

「いくらあにきでもここは登れねぇだろ。
 あいつらの後を追うしかねえよ。行こうぜ」

崖の上では、しめ縄を張った大きな岩の亀裂の前に
お萩と弥二郎がいる。

どうやらこれが村から脱出する抜け道のようです。
入口は狭いが中は拾い、水音に沿って行けば
山の裏の沢に出られる、と。

「天然の洞窟だ。お前なら明かりはいらないし、
 追いつかれることもないだろう。
 俺の仕事はここまでだ。さあ、行ってくれ」
「あんたも行くんだよ」
「えっ」
「裏の仕事がばれちまったんだから、もうここには居られないだろ。
 捕まってタダで済むと思ってるのかい」
「見せしめにされるのは間違いないだろうな」
「それで本望なのかい」
「いや」
「なら逃げるしかないだろう」

化けもんと一緒じゃ嫌かい?

ちょっと控えめに聞くお萩さん、可愛いv

弥二郎、一瞬びっくりしますが、

「お萩、わかった、この村で死ぬくらいならここから逃れて
 お前の餌として生きていくか」

自分で一緒に行こうと言ったものの、
そこまで考えなかったのか、
今度はお萩がちょっと驚いて、
それから嬉しそうに
あんたみたいなおかしな人間には今後二度と出逢えないだろうよ、と言う。

やっぱりそういう展開なのねー^^
異種夫婦譚だもんね。


でも実はコレ見てるときハラハラだったわマジで。

だって悲劇的展開に身構える癖ついちゃってるからさ^^;

①侍にやられてふたりとも死ぬ
  →さすがにあにきまたバーサーカーにはならないけど
   嫌な感じで終わる。

②弥二郎だけ侍に殺される。

③弥二郎庇ってお萩死ぬ。

④あにきが結局お萩殺しちゃって弥二郎に責められる。

のどれかだったらどうしようとかと思うじゃん…

特に④とか最低だろ…


と、そこへ矢が射掛けられ、弥二郎が肩に受けてしまう。

ああっ、死ぬなよ!

「あんた!」

お萩さん、既にあんた呼びです。

「領主様に楯突いたやつの末路だ。化け物女と共にとどめを刺せ」
「貴様らぁぁ!」

お萩さん、弥二郎の傷を糸で覆っていましたよね。
糸で繭状のものを作ると、治癒効果があるんだなきっと。

怒ったお萩が糸で次々に侍たちを絡め取っていく。
そこへあにきとどろろもやってくる。

絡新婦の姿になったお萩、あにきアイでは
そんなに赤くありません。
オレンジの中に赤が散っている感じ。
コレ、予告で見た映像ですね。

「一人残らず吸い尽くしてやる!」

侍たちを絡め取る糸を斬り、絡新婦に向かっていくあにき。

あにき強いからなぁ。
さすがにお萩さん程度ではあにきにはかなわないよね。

足を次々に斬り落とされる絡新婦。

どろろは心配そうに見ている。
あにきの心配はもちろんだろうけど、
さっきの弥二郎を見ているだけに、
そんなに悪いヤツでもないんじゃ、、、と思っているみたいな。


さすがにお萩さんも反撃。
あにきは胸に一突きくらって、どろろのほうへ吹っ飛ばされます。
 
「あにき!」
心配するどろろに、起き上がりながら手で制す仕草。

大丈夫だから近寄るな、危ない、って感じ。

ジェスチャーでコミュニケーションとれております。

なんとなく「あにき感」出てきたのが嬉しいよね^^


お萩は弥二郎に近寄り、

「この村に医者はいないんだろう。あたしがお前を連れて行く。
 お前を死なせはしないよ」

それを聞いてはっとするどろろ。

あにきは仕込み刀をお萩に向けている。

「やっぱりどっちかが死ななきゃならないようだねぇ」

あにき、お口から血が垂れちゃってます。
会心の一撃受けちゃったな。

「殺すのはダメだ、お萩…今までも、これからも…だろ?」

お萩が弥二郎に向き直ると、
あにきへの殺意で赤が強くなっていたお萩の魂が
白っぽく変わっていく。

それを見たあにき、仕込み刀の切っ先をやや下げます。

これは斬るべきものではない、と判断したかのように。

見守っていたどろろが緊張を解き、こちらもほっとした瞬間でした。




「行っちまったなぁ。あのふたり。
 人と仲良くなる妖もいるなんて、世の中わかんねぇもんだな」

翌朝、あにきとどろろは村を後にして歩いていく。

「あにきの耳が戻っててよかったよな。
 じゃなきゃかなーり後味の悪い結果になってたと思うぜ」

ちょっ、、、どろろ、そんなはっきり^^;
言うなぁ。
この子ほんとにませてるというか、
はっきり言っちゃうのはむしろ子供っていうか。

でもどうなの、
聞こえていたから、というより
あにきは魂の色でこそ判断したようにも思えるんだけど。

言葉ではなく、本質を視るというのはそういうことでしょう。

どろろはそう思った、ということなんだろうね。

あにきはそれを聞きながら、
聞こえることがすべてじゃないぞどろろ、と思っていたのかもしれないな。


「まだしゃべる気になんないのかい。
 ならいいよ、おいらが2人分しゃべりまくって
 じめじめ気分を払ってやるさぁ!」

うっ、、、健気;_;

あにきさぁ、そろそろどろろににっこりしてやるくらいしろよー


これさ、あれじゃない?
あにきも今更お礼言うとか
テレもあったり意固地なっててなさそうだからさ、
この先どろろが危ないからもう離れよう、とか決心したときなんかに
寂しそうに微笑みながら
「今まで世話になったな」
とかなんか言うパターンなんじゃね?
(わかる人にだけわかる、牙狼の鋼牙。笑)

まあ、私としましては一度離れてみていただくのもいいかなと思ってるので
そういう展開に一票入れておきます。


と、どろろの顔に蜘蛛がひっつく。

「うわっ蜘蛛!こいつ噛みやがった!」

どろろは手の上の蜘蛛を潰そうとしますが、
思い直して
「ごめんよ、驚かしちまったのはおいらだな」

と蜘蛛を逃がしてやる。

それを見るともなしに見ていたあにき、
どろろに見えない角度で、、、

「ふっ」

低い、笑うような声が一瞬。

えっ何?今笑ったの?

「えっ? あにき、今…」

どろろにも聞こえていたようです^^

「鼻で笑ったろ? 聞こえたぜ、あにきの最初の笑い声!」

スタスタと行ってしまうあにきを追いかけながら

「でも違うんだよ、おいらの求めてる笑いは!
 そんな人を小馬鹿にしたようなのじゃなくて、
 もっとさわやかなやつ! あーもう!」


笑ったかーーーー

や、でも、この程度かーーーー(笑。

出し惜しみ激しいのぅ。。

でもま、前回の話からしたら大層なメンタルの回復ぶりなので
ひとまず安心したというか、
心温まるお話でしたよね。


あにきにとっても、
価値観の変化を持たせてくれるエピソードであったかと思います。

自分と、おそらくパパ以外においては
害意のあるものと、そうでないものと、
ただそのふたつしかなかった彼の世界が
どろろはもちろんのこと、
琵琶さんやミオちゃん、寺の子供たちと出逢って
次第に開かれてきていたわけだけど、

敵、と認識していたものの中にも
多様性のあることを知っていくことになる。
そんな象徴的な回でした。


妖怪図鑑は絡新婦でした。





さて、次回は「さるの巻」

生贄に捧げられる白無垢の娘、
どうやらどろろと仲良しになるっぽい毛皮を被った少年、
早太郎伝説をモチーフにしたお話では、というご意見が出てますね^^

結構日本の民話、伝承、伝説系から拾ったオリジナルが多いみたい?


ふむ。
ちょっと思ったのだけど、
今回「どろろとあにきが理不尽な村人の差別にさらされる」
というシーンがまだないですよね。
放送禁止用語使うわけにいかないし
抑え気味なんだろうとは思うのだけど、
余所者に対する共同体のあからさまな悪意や差別みたいなものは
まだあまり描かれていないですね。

これからそういう場面にも出くわすのだろうか。

いい話ではないけど、
それもどろろの一面なので、
今後見守っていきたいなと思います。



長いのに読んでくださってありがとうございます^^
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