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pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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前回に続いていい感じの冒険譚でございました。

そして今回も記念日でしたね。


2019年1月28日「あにき記念日」

2019年2月25日「どろろ記念日」










モノクロっぽい画面、岩場に土砂降りの雨からスタート。

醍醐領、雨降ったの?
こんどは降りすぎ災害?
と思いましたがコレ、過去話のようです。

台座のような石が映る。
あとでわかりましたが、生贄の花嫁を据える台だったんですね。

村は大雨で難儀している様子。

やがて雨が上がりますが、人々が見上げる空には妖しい黒い雲が立ち込めていて、
灰のような黒い塵が降っている。

「灰の雨…いかん、これは残され雲じゃ!
 すぐに嫁を! 嫁をこしらえるんじゃ!」

村の長老のような爺様が叫び、村人は慌てふためいて、
村から逃げようと荷物をまとめて担いでいく者も。
村は闇に包まれてしまう。
 
 

その黒雲に名はなかった。
空に残されたように浮かぶ姿から「残され雲」と呼ばれていた、とナレーション。



ここでOP。


蒸気の立ち込める岩場を歩いているふたり。
間欠泉が噴き出しています。
地獄谷のようなところみたいですね。

石川県の間欠泉というと白山市に「岩間の噴泉塔群」というのが有名です。
噴き出す温泉の石灰分が堆積したものだそうです。

劇中で噴泉塔は特に見当たらないですが、
間欠泉が出ているので
そのあたりをモデルにしているのかな、今回の舞台。

ただ今回は、後に述べる理由で醍醐領でないと思われますので
近隣の、富山県立山町の地獄谷なのかもしれません。
こちらの写真をネットで見てみると、
ちょっと今回の背景と似ている気がします。


温泉、、、があるけど、、
さすがに原作の風呂イベントはないな、あにきしゃべらないしな(笑。
まだ早い早い。


「臭ぇ!卵が腐った匂いみてぇ」

どろろが鼻を押さえて呻く。
しかしなんでこんなところに来たのかね(笑。
街道にしちゃ危険なところな気がするんだけど。
化け物の噂があったわけでもなさそうなのに。

「あにきは平気なのか? そもそも匂いってわかんの?」

はい、お約束の無反応~

鼻つくりものなんだからわかんないでしょう。
普通に呑み込んで食事できてるから舌は奪われてないだろうけど、
匂い感じないから味もイマイチわからないんだよね、きっと。

前回平気でドクダミ食ってたもんな。。

「ちぇーーーっ、おいらばっかしゃべってさぁ。
 あにきだってしゃべれるようになったんだろ?」

前回に引き続き、どろろ、あにきが喋らないのがかなりご不満です。
そりゃそうだわな。
なんか喋らせたいと思うわな。

「ようし、おいらと話す練習だ。さ、なんか話しかけてみてくれよ、あにき」

おおっ、しゃべる練習来た?来た?

しかしあにき、何かに気づいたのか遠くを見る。
喋る練習イヤで逃げたか(笑。


と、白装束の男たちが担ぐ輿に乗った白無垢の花嫁行列がやってくる。

「へえ、花嫁行列だ。でも…なんか変だな」

花嫁も男たちも浮かぬ顔をしているのを見て、いぶかしむどろろ。

そこへ、崖の上から滑るように近づいてくる者が。
狼の毛皮を被った少年です。

少年が行列の方へ矢を射るのを見て、
ちょっと待てよ、とどろろが止めに入る。

「何すんだおめえ!」
怒る少年に、
「そりゃこっちだ、めでたい花嫁に矢なんか飛ばしやがって
 どういうつもりだよ?」

すると少年は笑い飛ばし、
「めでたくなんかねぇ! 姉ちゃんはな、化けもんの嫁になりに行くんだ」
「化けもんの嫁?」
「だからオラァがとめねぇと!」

尚も通せんぼするように立ちはだかるどろろに
「去ね! おめえごと射んぞ!」
とすごむ少年。

どろろはまあ待て、よかったらその話、聞かせてくれよ、となだめる。
「おいらたち、化けもんにはちっとばかし縁があんだ」

ウインクどろろ可愛いvv

猿っぽい容貌の少年はぽかんとどろろを見返す。

これこれ、どろろが可愛くても
惚れちゃだめだよん。どろろはあにきのもんだよん(笑。


「あれだ」
間欠泉の向こうの、黒い雲に覆われた村を指し示す少年。

「あそこだけ雲が浮いてらぁ。あれが化けもん?」
「そうだ、ねえちゃんが言ってた」

少年がいきさつを語ります。

あれは残され雲と呼ばれ、昔からこのあたりに現れて人を食らうらしい。
これ以上人を食わねえでくれ、と、あるとき化け物に嫁を差し出したところ、
おとなしく帰っていった。
それからは、現れるたびに嫁をやったという。
嫁をやらないと、化け物は怒って村ごと食ってしまうと言われているらしい。




ほほう、昔から、なんだ?

この生贄話はいつごろからなんですかね。

こいつが鬼神かどうか、お話のこの時点ではわからないわけですが、
まあ、最後まで見たら鬼神だったので
(匂いフラグ立ってたから鼻取り戻すんだろうとこの時点で
 皆さん思ったはず)
そういう前提で話進めさせていただきますが、

地獄堂の一体なわけだけど、
あにきの部位を手に入れる前から、こういうことしてたのかな?

あにきの部位を手に入れたら当然パワーアップしたんだと思うのだけど、
同じように定期的に嫁もらってたんだとしたら
二重契約じゃん(笑。
しかもちっとも加護してないじゃん、醍醐の民を。

すると考えられるのはですね、
こいつ前は醍醐領でこういう悪さをしていて、
景光が契約をしてからは、醍醐領から出て行ったのかもしれない、
という線です。

近隣の他所で人を食らうようになり、
嫁もらってウキウキしてたのでは。
すると、この地では16年くらいだということです。

あるいは、醍醐領以外の、あちこち流れ歩いているのかもね。

人食いたくなると、どっかの村を雲で覆う。
村によっては、生贄を差し出してくる、そんな繰り返しなのでは?


しかし、
そもそも考えだしたらきりがないんですが、地獄堂の鬼神て
どうして12体だけああして特別なくくりなのか、って話も気になる。

仏師が彫ったのち狂死したといういわくつき、ということになってますが

昔よく考えたもんだったんですよ、
鬼神は新アニメの言い方なので以前は魔神と呼んでましたが
混乱するのでここでは鬼神と呼びます。

地獄堂の鬼神とは、、

①仏師が法力を持っていて、そこらの鬼神を封じたのでは?
 人が現れて契約を結ぶまで鬼神は地獄堂から出られず、
 鬼神は景光と契ることで世の中に放たれたのでは?

②リアルな像に魂が宿る如くままず形があって、そこに鬼神爆誕した?
 そして地獄堂を訪れる人と契るようになった?

③もとから居る鬼神が姿の似た像に降臨して、
 地獄堂は人と契るための装置として鬼神も利用するようになった?

等々、いろいろ考えられるわけですが、
遺され雲が鬼神で、
かなり昔からこの地で人を食らい、連綿と嫁を生贄としてもらっていたのなら
封じられてはいないので
①だけはあり得ないことになりますね。

鬼神設定資料集でも出てくれないことには詳細は不明だけど
新アニメでどう定義されてるのかは知りたいなぁ。

また話そらしちゃった。。。





「化けもんなのに、人の嫁が欲しいのか? それも何人も」
「ねえちゃんが、全員食われちまっただろうって言ってた」
「化けもんの考えることはよくわかんねぇなぁ」

それな。
確かにわからん。
行動理念、といっていいのかわからないけど
どうも今回の鬼神がどういうつもりの、どういうものなのか
今のところほんとよくわからん。
第2話の万代の口調からして、
他の鬼神のことも把握してる様子ではあるし。

「で、今回はおめえのねえちゃんが選ばれたんだな」

ねえちゃんを助けてぇ、化けもんに食われちまうなんて嫌だ、という少年に、
どろろは得意げに、そこでおいらたちの出番よ、と言う。

「あにきはこれまでいろんな化けもんをやっつけてきたんだ。
 あんな雲イチコロだって」
「ほんとうか?」
と、嬉しそうな少年。
「ただし、報酬はもらうけどな。タダ働きはしないんだ」

先週しようとしてましたけどね(笑。
タダ働きでも付き合うぜってね^^


どろろの差し出す手に、少年が何かを握らす。

ゲッ、蛆だよ…

「えっ」
と驚くどろろ。

「うめぇぞぉ!」
と、蛆を食う少年。

ツィで、「原作のどろろなら食ってた」という方が結構いらして笑ってしまった。

「こういうのじゃなくて、もっと金になりそうなもんだよ」

どろろはがっかりしますが、蛆の中に砂金があるのを見つける。

「こいつは砂金だ!」
「川で拾ったんだ、そんな石ならいっぺぇあんぞ、欲しいだけやらぁ」と少年。
「ほんとか?」

どろろ大喜び。
どろろ、砂金なんか知ってるんですね。

なんとなくこれ、両親が生きてた頃に見たことあったんじゃないかとか
思ってしまった。
火袋が砂金の形でお宝を残している、
もしくは金の鉱脈の場所を隠している、というのはありそうな話です。

「ようし、取引成立。おいらはどろろ」
「おらぁ、さるだ」

ふたりはがっちり手を握り合う。

「さる? それが名前か? 変なの」
「どろろも変だぁ」
「変じゃない! いい名前だろ!」
とムキになるどろろ。

名前についてこんな会話があるというのは、、、

こりゃ来るんじゃないですか。
あにきが、ついに。呼ぶんじゃないですか??

この時点でそう思ったよね、うん^^

「いい名前って言えよ!」
「よくねえから」

さるとずっと手握り合ってるんですが。
エライ仲良しになったなオイ。

蛆といい、仲良しっぷりといい、
ちょっとばんもんに出てきた助六を彷彿とさせる彼ですが、
ばんもんはばんもんで、助六出るんだよねぇ?
舞台は助六出ますもんね。

ふたりがむわちゃわちゃしてる横で、あにき、ぼーっとしてます(笑。

何考えてんだろうなぁ。
名前、、について何か思うところあるんだろうか、あにき。

聞こえるようになって、
自分の書いていた文字が「ひゃっきまる」と読むことも、
その音も認識しているんだし、
どろろが「どろろ」という音だということももうわかっている。

どろろが自分の名前を誇らしく思っていることも知って、
口にしてみる気に、なっているのだろうか。

ただまあ、難しいよね、「どろろ」の発音。
「みお」のほうが言いやすい。

ツィでも書きましたけど、
舌をうまく使わないとオロロォ、みたいになっちゃうよね、きっと。

二次で皆さん描いてるみたいに
ほんとはどろろに隠れてこっそりしゃべる練習してたりしたら可愛いな(笑。

そんで、結構発音が難しくて
チクショウ、みたいになってるの。笑



さて、花嫁行列ですが。

花嫁の手には縄がかけられていて、いかにも生贄、という感じです。
冒頭に出てきた台座の石に座らされています。

少し離れたところに、見張りらしきふたりの村の男がいます。

そのふたりを、後ろから木で殴って気絶させるどろろとさる。

「ねえちゃん!」

生贄の娘に、さるが声をかける。

「おまえ、あれだけ来ちゃいけねぇって!」

ねえちゃんを助けに来たんだ、と、さるが戒め縄を切りますが、
ねえちゃんは「行けないよ、あたしは」と言う。

「なんでだ? もしかして、村のためか?
 あんなやつらほっとけ! 自分らが助かるためにねえちゃんを差し出してよぉ!」
「違うよ、あたしは自分から来たんだ。
 化けもんなんぞにみんなを食わせたくなくてね」

ねぇちゃん、なんと、志願して来たのだったとは。
ねぇちゃんは、さるの頬に触れながら

「お前だってそうさ」

こういう言い方と、さるの様子からして、
さるは村の子ではないのですね。
共同体の外の人間なのか。

「おらぁ、ねえちゃんに死んでほしくねえ」
「いいからお逃げ」
ねえちゃんは毅然として言う。

「まあ待ちなって」

どろろとあにきが現れる。

「おねえさん、おいらたちが、その化けもん、やっつけてやるよ。
 そうすりゃまるっと解決だあ」
「やっつけるって、どうやって」
「人を食うんなら、どっかに口とか腹とかあるはずさ。
 そこをぶった斬るんだよ」

どろろ、急所狙いの効率の良さをご存じで^^

あにき、仕込み刀を抜いて振り返る。
後方から何か接近中のようです。

今日は自分で抜くのね(笑。

「ほら、あにきもまかせろって」
「ちげぇよ、あいつが来たんだ」

呑気などろろに、さるが緊迫感漂わせて言います。

にわかに黒い雲が沸き起こり、
黒い霧のように周囲を包み始める。

見張りのふたりが気づき、
なんだこりゃ、今すぐ逃げっぞ!と叫ぶと

「バカ、そんな大声出しちゃ、、」

どろろが警告するのも間に合わず、
黒い霧が上空から見張りの男たちを吸い上げてしまう。

えええ、こんな吸引されちゃったら手も足もでないじゃん。
今回手強そうですよ?

一瞬後、バラバラに食い散らされたふたりの死骸が降ってくる。

というか、、ロクに食ってないな。
噛み千切っただけ、みたいな。
食うというより怒って噛み殺したって感じかな。

嫁取りに来たはずが、余計なやつ…この場合あにきとさるとどろろがいるので
怒っちゃったか?

「あにき、あそこだ!」

どろろが叫びますが、ううん? あにき、様子が変です。

化け物の位置がつかめていないというか、魂の炎が視えていないのか?


ここでナレーションが。

「百鬼丸の視界は、一面炎に覆い尽くされていた。
 周囲に満ちる雲もまた、妖の一部だった。
 炎の壁に包まれた百鬼丸は、何も見えないという状態を
 初めて知ったのだ」

おお、なるほど、そうきましたか。

独特の視界を持っていたわけだから、
これまで真に盲目ではなかった、とは言えるわけですよね。



歴代あにきたち、みんな所謂テレパシーを持っていて、
見えなくても感じることができておりました。

原作、ゲーム、旧アニメはみんなこの理屈。
鳥海小説も「念動」と呼ぶある種の超能力があり、心眼で視ていた。

実写映画は少し詳細が違っていて、
周囲の人間の頭の中のイメージを覗くことで、その人間の感じたものを感じとる、
という、少し曖昧な「見え方」をしてました。

この実写あにきだけが、自発的な「視覚」ではなく、
周りに誰か、または生き物がいなければ視えない、
という状態だったんですよね。

またも自分の過去二次小説から引用して申し訳ないですが、
昔映画版の小説で、
寿海が死んだときのことを思い出すシーンで

――咳は嫌だった。
養父はあるときからよく咳き込むようになり、
それからしばらくして血を吐いて死んだ。
父を亡くしたときの、
突然途切れたように何も感じられなくなったあの瞬間に、
百鬼丸は恐らく生まれて初めて、
見えぬことの恐怖、
聴こえぬことの孤独を強く強く思い知ったのかもしれぬ。
あのときの想いが呼び起こされ

不安は染みのように広がって拭えず、
どろろの咳は百鬼丸を酷く動揺させたのだ。



と書きました。
父の頭の中を覗いて、それで周囲を認知していたのに、
それまで視えていたものが突如視えなくなったらそれは怖いだろうと、
それで父の死を悟ったのだろうと、想像して書いたものでございました。

今回初めて「視えない」という状態知った、という話なので
なんとなくコレを思い出してしまった。
(折しも来週はどろろの風邪っぴきもあるし^^)

新あにきは感情を顕にはしないけれども、
この、真っ赤な闇に閉ざされたときは
初めて視野を失って、
相当に動揺して恐れたのではないかなと思ってしまった。



大百足のような化け物が飛んできて、さるを狙います。
ねえちゃんが猿を庇って突き飛ばし、
百足にさらわれてしまう。

白無垢の打掛だけが宙を舞って、、、、

えええ、ねえちゃん食われた、んですよね?
血は出てないようだけど、、、

ああ。。


ねえちゃん!と叫ぶさる。

「ありゃぁ百足だ。とんでもねぇデカさだ。
 あにき、来るぞ!」

あにき、まったく位置がわからず、
響く咆哮に翻弄されてきょろきょろしてしまう。

はっ、とかふんっとか、息遣いみたいなのは言うようになったね、それでも。

このままではヤバイ感が募ったとき、突然間欠泉が噴出して、
立ち上る高温の湯の柱が雲を裂き、細く陽の光が一筋射す。

すると大百足は苦しみ、逃げて行ってしまいました。

あたりの黒雲も、大百足と共に消えてしまいます。

どろろが尻もちをつき、助かった、と一声。

しかしさるは、ねえちゃんの遺した白打掛を前に、震えだす。



場面変わって、岩場の間の、格子のはまった洞窟のようなところで
白打掛を大事に畳んでいるさる。

ここがさるの家か、とどろろ。

「そうだ、おらぁひとりで住んでる」
「ひとり?」
「ねえちゃんはおらあのねえちゃんじゃねぇ。
 おらぁずっとひとりで生きてきたんだ」

両親は幼い頃に病で亡くなり、
ひとりで山で狩りをして生きてきたことを語るさる。
さるは弓の名手のようです。

この子はやっぱり村の共同体の一員ではなかった。
所謂「山の民」という人々のひとりだったんですね。

人里から離れ、山奥で生きる人々。
まつろわぬ民、などとも呼ばれ、サンカ、と呼ばれることも。
江戸期まで人別帳に乗ることもなく、
領主などの支配からは外れていた存在で、
ある種の技術や芸能などに秀でていた場合もあったようです。

当然村の共同体からは異質のものとして弾かれていたので
遭遇すれば差別的に扱われていたようです。

私は文化人類学とか民俗学は聞きかじり程度なので
興味のあるお方は柳田國男氏の著作あたりをどうぞ^^;


ひとりだったが、おらぁには山があったから平気だった、というさる。

しかし人がさるの住む山に入ってきて、小屋を焼き、
ここはお前の山ではないと追い出そうとしたのだと。

「人は嫌ぇだ」


怪我に苦しんでいたとき、

「怪我してるんだろ、見せてごらん」
と、ねえちゃんが助けてくれたのでした。

「あんたが山に住んでるって子かい? お猿みたいな顔やね。
 名前は?」
「名前?」

困って、下を向いてしまう。
親はつけたでしょうが、名前を忘れてしまうくらい幼い頃からひとりだった?

「自分の名前、忘れちまったのかい?」
「さるだ。おらあ、さるってんだ」

え、ほんとにさるって名前なの?
親が付けた呼び名が??

ネイティブアメリカンみたいなネーミングだな。
日本の山の民の人々の名前は地名からくるものが多いらしいですが。

するとねえちゃんは笑い、さるは見惚れたように見つめてしまう。

「不思議だった。あのねぇちゃんを見てるだけで、
 腹減ってんのも、寒ぃのも気になんねぇ」

さるはそれから、ねえちゃんを見に、里に下りてきていたようです。
ねえちゃんが傷にまいてくれた手ぬぐいを握りしめて、
物陰からいつもひっそりとねえちゃんを見ていたさる。

「おらあにやさしくしてくれたのは、かあちゃんだけだ。
 だからもしかして、あのねえちゃんは、いつかどこかで
 おらぁの母ちゃんだった人かと思ったんだ」

ああダメだ、こういうの泣けてしまう。
私涙腺激弱いので
こういうのすぐ泣いてしまう。

「おっかちゃんか…」

どろろもしんみり。

このフラグは、、、ここまで見ててそろそろ
どろろの過去話、「無残帖」来るな、って思った人
結構いらっしゃったようですね。

「さる、その…」

どろろは慰めようとしたけれど、言葉がみつからないよう。

「泣いてる暇なんかねぇ。ねえちゃんの仇はおらぁが討たねえと。
 そうだろう?」
「ああ。おいらだって、一度受けた仕事は
 最後まできっちりやるつもりだ!」
「一緒にあいつをやっつけんぞ!」
「ああ!」

「ただなぁ、、、」とどろろ。

あにき、ひとりで黙々と石を投げております。

「理由はわかんねえけど、あの雲の中じゃ、あにきは満足に動けねぇ。
 おいらたちだけであいつをなんとかしなきゃ」


いじけてる、って予告見て皆さんに言われてたけど、

いやいや、そんなタマじゃないでしょう、このひと。

私はなんか執念深くリベンジ案練ってると思ったけどな(笑。
あにきそういう性格じゃん。もうわかってるじゃん。
多分距離計るか何かしてるんだろうと思ったぞ。



って、、アレ?
ねえちゃん、今洗濯板で洗濯してなかった??
これおかしいです(笑。
洗濯板での洗濯が日本で一般的になるのは大正時代からですぜー
ツイッターでも考察しておられる方いらっしゃったけど、
この時代は手もみ、足もみ洗濯が普通のはずなので
作画ミスのようですね^^

実はこの感想書いてる最中にも
ツィでこの洗濯板の話されてる方がいらして
私はたまたま前に別件で調べたことがあったので知ってたけど
皆さんほんと物知りだなあって思ってしまった。
ほんとどろろ関連のフォロワーさん知識すごい。 
 

「ん?あの雲、前よりデカくなってねえか?」とどろろ。
すると、灰のようなものが降ってくる。

「これはヤツの皮だ」とさるが気づく。

「マズいぞ、百足ってのは脱皮すっとおっきくなるんだ」
「おっきくって、あれよりもかい? 
 なんでだよ、嫁をもらったらおとなしく帰るんだろう?」
「昼間のことで、あいつも怒ってんのかもしんねぇ。
 どうするよ?」
 
 
ねえちゃん食ってパワーアップしたのかと思った(←)

てかそもそも嫁の定義とは。
まさかほんとに結婚するという概念じゃなかろう。
子孫産むというわけでも。

見張りのふたりを噛んだだけで食ってない様子からして
食の好みうるさそうだよね。
若くてぴちぴちした娘が美味しくてお気に入りで、
味わって食うのだろうか。。。

それなら納得して去って、しばらく来ないのではないかと思うけど
アレかな、あにきに反応してるのかな。

万代も、あにきのことすぐピンときたみたいだったもんね。

この百足も契約した鬼神のうちの一体だから、
あにきを始末しようとしているのかもしれない?

それとも、普段と嫁取りの作法が違うことに怒ったのか。



どろろは、大百足が陽の光が射すと逃げたことを思い出す。

「あいつの弱点は日光だ。
 雲からお天道様の下に引きずり出せば、倒せるはずだ」
「それならおらぁにいい考えがあんぞ」
「やんぞ、さる! 百足退治だ!」
「ああ、ねえちゃんの弔い合戦だ!」

っ、、この子たち健気だなぁT_T

でもどろろ、日光なんて語彙よくあるな(笑。


がっつりと手を握り合うふたり。

一方あにきは真っ暗になってからも
(そりゃあにきに暗いの明るいのは関係ないけどさ^^;)
石を投げ続けております。
何か考えてるぞー
意地になってるぞー
倍返ししてやるって思ってるぞー(笑。

と、泣き声に気づいて、どろろとさるが寝ているのを見に行く。

「ねえちゃん、ねえちゃんよう…」

さるが、白打掛を握りしめて、声を殺して泣いておりました。

あにきはそれを見てから、また外に出ていく。

さるくんに声をかけてやるようなことはしないけれど。
彼のためにあの百足を絶対倒そうと思ったんだろうな。

寝ないで何か画策しているのは間違いなさそう。

どろろは寝たふりをしながら、これも声を殺して涙ぐんでいました。。

さるくん、どろろに暖かい毛皮貸してあげてるの優しいな;_;


余談ですが。
どろろが泣いてることにも気づいていたら、
そしてその場にさるくんが居なかったら。

あにき、またどろろのほっぺ触ったと思わね?笑
(↑そこの百どろうるさい)





夜が明けて、
またあの石の台座のところに白無垢の花嫁の姿が。

一瞬?あにき?
あにきお嫁ちゃんになっておとりになってる?
って思ったけど、小柄ですね、、、

あ、どろろかぁ!!

えっ、どろろ白無垢着てんの?
今日なに、百どろの結婚式なの?笑
祝言なの?

わざと?わざとなの公式?
私たちにどうさせたいの?笑

原作あにき感無量じゃないコレ?
生きてるうちに女の恰好させたかったんでしょ?
それが一足飛びに花嫁衣裳だよ?笑



さて、それはともかく白無垢でいると、
百足は自分に捧げられた嫁だと思ってやって来るのかな?


ふと思ったんですが
この百足、知性はいかほどなんでしょうかね?
嫁=美味しい若い女ならホイホイもらいに来ちゃうのだろうか。

鬼神の知性気になるな。
万代はそれなりだったけど、
他の皆さんそうでもないよね、今のところ。

泥鬼とか、、、あんまり頭使ってなさそうだし
右脚もってたエロ鬼神もバカっぽいし
蟻地獄もアレな感じだし
似蛭は、、かろうじて、、人操るだけいくらか。。


どうしよう、総じてあんまり頭よくない?笑


鬼神好きの皆さーん、どうしますかー?笑


すみません、なんぼなんでももう少し手応えほしいんですが。

いや、あにきに苦しめと言ってるわけではないが、
鬼神がそっちの事情を少し語ってくれるくらいでないと
物語の深みというものがだな。


今後に期待してみようそうしよう。



「やーい、こっちだこっちー!」

どろろ、飛び跳ねて百足を挑発。

「うわあ」

とビビったのかと思いきや、

「はっ、デカけりゃいいってもんじゃねえ。
 その百本足でおいらを捕まえてみな!」

どろろ勇ましー!
けど見ててハラハラだよ!;;;


一方、さるの家ではあにきが弓を持っていく手が映る。

さるも多分弓を持っていってるはずですが、
あにきも弓使うんだな^^

あにきの弓使いは、原作では万代の巻で早々に出てきているんですよね。
どこかでやってくれると思ってました!

原作ではその辺の村人から借りた弓矢に毒をつけて万代に放つ。
ゲームでは、どろろが屋敷で見つけてきた破魔矢を
どろろがあにきの背中を踏み台にしてジャンプして
万代に刺す、という改変がされてました。
(個人的にこのあにき踏んづけどろろが可愛いので
 見てない人はプレイ動画でご覧ください^^)


どろろ、百足をどこかへ誘い込もうとしているらしい。

穴に逃げ込んだりしてうまいこと逃げてるけど、
長い打掛がひっかかって転んじゃったじゃないか!!
どろろピーンチ!!

あにき、助けにくるのか!?

と思ったら違った。
普通に自分で穴に逃げ込んでた。

「あっぶねぇ」と、ほっと一息。

ほんとにあぶねーーな!!
あにき何してんの!! どこにおんねん。
遅れてきてんじゃないぞーーーー


「頼んだぞ、さる」

百足は窪地のようなところを這っている。
どうやら低地に誘い込んだようです。
硫黄ガスがたまってるところ、ということかな?

高台から、さるが火矢を構えている。

「ねえちゃんの仇だ」

さるが火矢を放つと、硫黄ガスに引火して、
百足の周りは青い火の海に。

どろろがいつの間ににか、さるの隣に来ています。

「あんだけの炎でも燃えないのかよ…」

百足がそれほど炎上していないので
どろろがつぶやく。

「ああ、でも問題ねえ」

炎の気流で黒い雲が晴れ、日光が射しこみ、
百足の身体が日に焼けていく。

「そのまま日の光に溶けちまえ!」
声を合わせて言う、さるとどろろ。
お子達、頭いいなぁ。

ところが百足もそこまでバカじゃなかった。
とぐろを巻いて、自分の身体の火を消してしまい、
自ら黒い雲を噴出して、
たちまちまたあたりは黒い闇に。

「そんなぁ…」

また脱皮した、てことなんだな。
一層デカくなったということなのか。

ダメージ受けるたびに形態変化するラスボスみたいなヤツだな。



すると、百足の身体に石が投げつけられ、
そちらを向く百足。

あにきですね。
ようやくあにきちゃんの登場です!

「あにき!」と、嬉しそうなどろろ。

おお?
あにきどうした?

なんで白打掛、肩にひっかけてんの?

それ、、、正直意味なくね?笑
石で注意引いたんならほんとに意味なくね?


ただカッコイイだけだよ!!!笑

今週のご褒美シーンなだけだよ!


矢をつがえて、かなり正確に百足の眉間を射る。
ここ、芸が細かいんだよなぁ。

放つ瞬間、目が前見てないの。
見えてない感バリバリだしてんの。すごい。


一度、二度、

三度目に音が違った?

あにき、今だ、とばかりに岩の間に右腕ひっかけて仕込み刀を抜き、
ジャンプして百足の右目を大きく斬り裂きます。

毎回刀の抜き方バリエーションきかせてくださるね^^


ダウンする百足。

やった…のか?いやまだまだ。。


「あにきが斬った!」
「何したんだ今?」


ここでナレーション。

「炎の壁で視界をふさがれた百鬼丸は
 矢の当たる音で妖の位置を確かめていたのだ」

わかりやすいナレーションありがとうございます笑


あにき、取り戻した部位を使ってやり返すとか
なかなかグッジョブでしたね!

描かれてはいないけど、
右脚は生身になって、
動きやすくなり、かなり力増したんだろうとは思うのね。

それに皮膚はもちろん、
ないときは血だらだら出血しっぱなしだったみたいだから
戻ってよかったはず。

ただ痛覚をはじめとする感覚や
聴覚には翻弄されていて、
これまで取り戻してよかったね、ってことが表されてなかったので
こういう形ででも取り戻した部位をうまく使えるようになった、というのは
単純に嬉しい表現だったなと思います。

今回、取り戻したからそのほうがよかった、
という提示は特にしない方向らしいし、
受け手の価値観次第、と言う演出には納得できます。
身体の欠損については、
当然ながら良いとか悪いとかという問題ではないし
本当の意味で、あったから人間性が増す、というものではない。
それは確かに、コミュニケーションはとりづらいかもしれない。
しかし、ないからといって人間性が劣ることは決してない。
これははっきりそう思う。
作品として良い悪いを言及すべきではないとも思う。

ただ、原作のふたりは
あにきが身体のどこかを取り戻すこと、
そして感覚が発生することを単純に喜んでいて、
その様子がほんとうに愛しかったので
やはり取り戻してよかったね、というシーンもあってくれたら嬉しい、
というのは、見てる側の自然な気持ちではあった。

あにきが、聴覚をつかいこなしてくれるようになって、
何かを克服してくれたという意味で、
私は単純に嬉しい。




百足、やはり致命傷ではなかったようで、
意識を取戻し、あにき、吹っ飛ばされてしまう。

おうっって痛がってたね。

「まじぃぞ!」
「そうか、音だ!」

どろろ、縄を持って崖下に駆け出す。

あにき、結構なダメージ受けたらしく、
起き上がるのもやっと。

「うわーーーー!!」

どろろが叫びながら百足に飛び降ります。

あっあんたって子はまたそんなむちゃくちゃを!!

自分の胴に巻いた縄を百足の角?にも巻き付け、

「あにき、おいらの声のするところが百足の頭だ!」

あにき、その声にはっとし、転がって百足を避ける。

どろろ賢い!
賢いけどそんな、あんた、勇気ありすぎだよほんとに!!

でもどろろ、こういう子なんだよねぇ。
原作でも、特に無常岬の巻なんか、
大人たち叱咤して、
自らサメの囮になりに海に飛び込んじゃったりするもんねぇ。
ばんもんでも侍の前に走り出ちゃったり、
あにき、そりゃ肝冷えるよなあ。

これ、まだ見えてないからいいけど
あにき見えるようになったら
どろろの無茶っぷりに気が気じゃなくて
めっちゃ怒りそうな気がするな。

いいぞ。怒れ怒れ(笑。


暴れ出す百足にぶら下がったどろろ、
巻き上がる石が頭に当たって気絶してしまう。

ほら!言わんこっちゃない!
どろろがーーーー


あにき、どろろの声が聞こえなくなって明らかに慌ててる。

視えないから、百足の位置がつかめない。

「あ゛ーーー」

おおっ、あにき、何か言おうとしてます。

どろろ、どこだ、返事をしろ、というような?

百足にまたも吹っ飛ばされてしまうあにき。

「あ゛ーおあーあ゛ー」

あっ、、、これ、どろろって言ってる!
どろろって言ってるよね確かに!

「もしかして、あいつを呼んでんのか?」

さるくん、気づいてくれてる!
まったくしゃべらなかったこの人が
どろろを呼んでる、と気づいてくれてる;_;

「おぉろぁろぁーーー!!」

もうはっきりどろろって言ってるじゃんT_T

あにき、右の仕込み刀も抜きながら、
刀を支えになんとか立ち上がりながら、
必死にどろろに呼びかけてる。

えーーん、何度も呼んでるーーー;_;

こんなん泣いちゃう。
というかもうだいぶ前から泣いてるT_T

なんだこれ現実なのか。

あにきが必死にどろろを呼んでるとか
夢なんじゃないの。
これ10数年も公式補給待ってた私へのご褒美なの???

しかも何回も呼んでるうちに
だんだん上手にどろろって言えるようになってるじゃんあにき。
しかもどろろ、気を失ってて聞こえてないっていうね。

何泣かせに来てんだよう。死んじゃうよう。


あにき、背後から襲いかかる百足の気配に気づき、
振り向きざまに刀でガード。
拮抗しております。
力押し対決。
負けてないあにきの腕力凄まじき。

あにき、百足のヒゲ?みたいなのでビシバシ打たれちゃってますが
またも必死にどろろを呼ぶ。

どろろ、ついに気が付きます。

あにき、百足に吹っ飛ばされて上空へ。
追うように迫る百足。

「あにき、ここだ! おいらの横がこいつの眼だ!」

聞こえたぞ、って顔して、
あにき、回転しながら百足の左目に渾身の一撃! やったね!

しかしこの状態でよくどろろの声で位置わかるよなぁ。
普通より聴覚すごくない?


一瞬にして黒い雲が晴れ、日光に焼けてゆく百足。

と、下からもうひとつの口が!

「しっぽにもあたまがあんのか!」

どろろの言葉にあにき、百足の眼から刀を抜いて、
敢えてその口に飛び込んでいきます。

あ、コレ、あれだ、実写版のトカゲのヤツだね!

「はっ」
どろろは一瞬慌てますが、

あにき、百足の腹の中で一気に斬り裂き、真っ二つに。

いや派手でいいねぇ!

塵と化した百足の残骸と共に、落ちていくあにきとどろろ。

「やったぁ!」と、どろろ、サムズアップ。
コラコラ、室町にそんなジェスチャーあるかい(笑。

この高さから大丈夫なん?と思ったけど
温泉に落ちて平気だったみたい(ウソくさい)

「大丈夫か!?」
さるが心配して駆け寄ってきます。

「ああ、このとおり」

と、ふたりから少し離れたところに誰か浮いている。

私コレ、てっきりねえちゃんの遺体かと…

だって、食われてから一晩経ってるし、
丸のみだったとしても消化されちゃわないん?

しかしねえちゃん、生きておりました!
ちょっと皮膚とか赤くなってる程度みたいです。
よかったねぇ!
百足、気に入った餌は丸のみでゆっくり消化するのか。
マズイと噛んじゃうのか。
そういうことにしとこうね、そのほうがみんな幸せだから^^

ねえちゃん、と呼びかけながら抱き起すさる。
ねえちゃんは気が付いて、

「さ…る…」と頬に手を触れる。
「そうだ、ねえちゃん、生きててよかったぁ」

うっわ、このさるの声たまらん。泣ける。声優さん巧いなぁ。

満足そうに見ていたどろろとあにきですが、
突然あにき、かがみこんで苦しがる。

腕!刀むき出しだから! 危ないから!
手どこ行ったー探すの大変だぞオイ。

「あにき、もしかして…」

ポトリ、と、温泉につくりものの鼻が落ちる。

やっぱり奪還部位は鼻でしたーー!

「あにきの鼻が戻った…!」

あにき、一瞬間があってから
くっっっせぇ!!!って顔して鼻を覆うしぐさ。

いや、だから刀な、危ないからな。笑

生まれて初めての臭いが強烈な硫黄臭かよ…

さすがに今回はう゛っっっ悲惨、て感じではなかったし
むしろ笑ってしまえたけど
あにきにしたら災難なことこの上ないわな。



そして歩いていくふたり。

どろろは一粒の砂金、あにきはなぜかピンクのお花を持っております。

はああー、と、どろろがっかり。

回想シーンです。

「さあ、約束の報酬だ」
「ああ、ありがとよ」

さるが手渡したものを見てびっくりするどろろ。
砂金じゃないぞ。

それは湯の花でした。

「なんだよ、この石…」
「このあたりによーく落ちてんだぁ」
「おいらが欲しいのはこんな石じゃなくて砂金だって。
 あの金ピカの石!」
「あれはあれだけだぁ。おんなじようなもんだろ?」
「そ、そんなぁ」

「あんたたちのおかげで死なずにすんだよ。えっとぉ…」とねえちゃん。
「どろろ」名乗るどろろ。
「ありがとう、どろろさん」

ねえちゃんはどろろにお花を渡す。
それを見守るあにき。

お花だって、わかってるはずだから、
「花をあげる」という行為に感慨があったんだろうなと思う。

優しげな顔をしてました。

ミオを思い出したに違いないのだけど、
それでもこんな穏やかな顔ができるようになってるの、嬉しかった。

どろろは花を貰って和んだのか、
「あんたら、これからどうすんの?」と尋ねる。

「村で一緒に暮らそうかって。あたしもひとりだから」

ああ、やっぱりそうなんだ。
ねえちゃんも家族がいないんだ。

自分から志願して生贄の花嫁になったと言っていたけど、
家族がいればそうはしなかったと思うし、
身寄りのない娘が村という共同体で生きていくのは
大変なことだろうと感じる。

恐らくこういうことの白羽の矢が立つのは、
まっさきにそういう娘に違いないと思う。

志願したのはそうかもしれないけど、
そういう空気があったのではないかと想像してしまうな。

ねえちゃんは、余所者で異端である「さる」を受け入れることで
村での立場はどうなるかな、とか、ちょっと考えてしまった。

とりあえず百足の恐怖の去った村は平和ではあるだろうし、
あにきとどろろという「マレビト」によってもたらされた恩恵を引き入れたものとして
ふたりは村での待遇がよくなるだろうか。



※マレビト(稀人、客人)は、ざっくり言うと
 外の世界から共同体を訪れる来訪者。
 多くの場合神として描かれ、共同体に利をもたらすものとされるが
 歓待の後異端や生贄として除かれる(殺される)伝承もある。
 貴種流離譚のもとにもなっているため、
 蛭子伝説とともに百鬼丸と重ねられることも多いですね。
 そのうちこれについても自分なりの思うことを述べたいなと思いつつ、
 やはり結末を見てからにしようと思っております。


 
でもあにきとどろろに会ってるの、
ねえちゃんとさるだけだから、
村人がどう受け止めるかよくわからないですね。

喉元を過ぎればなんとやらで、
一時平和でも、村での彼らの生活がどうなっていくのかは
なんとも言い難い。
ふたりが幸せに穏やかに暮らせればそれでいいのだけれど、
時代が時代でもあるし、
共同体というのは常に異端を排斥するような場合が多いので
ちょっと余計なことを考えてしまった。。。

前回のお萩さんと弥二郎もそうだけど、
一般社会では異端とされるようなふたりだけど
ひとりじゃなくて、ふたりならば
幸せに生きて行けるならいいなぁという、
ある種あにきとどろろのふたりへのオマージュ的な展開を感じてしまったんですが
この先どうなっていくのかな。

実はこの件についてももうつぶやいてらっしゃるフォロワさんがいらして
みんな同じこと考えちゃうよなぁって
嬉しくなってしまった。

どろろ好きさんてほんとみんなすごいの。マジで。





どろろは純粋に、さるがひとりぽっちじゃなくて、
母のように感じている人と暮らせることを喜んだんだろう、

「へえ、よかったな、さる!」と言う。
「ああ」

さるも嬉しそう。

「そうだ、名前、新しく考えないと」
「さるでいいよ」
「ダメ、名前は大事なんだから」
「なんだかほんとのねぇちゃんみてぇだな」

笑うさるとねえちゃんに癒されるけど、

さるの名前って、親がつけたもんではないのかな?
あだ名、通り名みたいなもの?
少なくともねえちゃんは、適当な呼び名くらいに思っているみたい。

さる自身、
名前を変えちゃうことには抵抗はないのかな。

村の子供らしい名前に改名して、
村になじめるのならそれでもいいのだけど。


まあこのシーンは、「名前は大事」っていう印象をもたせるための
他愛のないやり取りなのかもしれないので
私が余計な気をまわしているだけなのでしょう。



そんなふたりを思い出しながら、

「まあいっか」と砂金を弄ぶどろろ。

あにきは熱心にお花をスンスンしてます。

あにきにお花持たせたのどろろだよねぇ。

あにき、硫黄がくせえから花の匂いでも嗅いでろよ、
いい匂いだってあるんだぞ、
とかいって渡してそう。

「ど、ろろ」


!!!!

呼んだよね? 今、どろろって呼んだよね??
はっきり言えてたよね!

さっき叫んでたのはどろろ気づいてないから、
これが初呼びですよね!

おおお「どろろ記念日」おめでとう!!!



あにき、呼びながらどろろに花を手渡す。

どろろ、気づいてなくて、フツーに受け取っちゃって

「あにき、これはな、匂いってんだよ」

・・・・・・

「ん?」

あっ、気づいた(笑。

「今おいらのこと、どろろって」


「初めてだ、名前呼ばれたの」

出逢って推定4ヶ月くらい?
長かったねぇT_T

ちょっとうるうるしちゃってるどろろ可愛いvvv

「あにきぃ! 待ってくれよ!」

先に言ってしまうあにきを追いかけるどろろ。

「おいらの名前、いい名前だろ?」





あにきが花を手渡す、というのも何か象徴的ですよね。

原作の、文庫でカットされてるシーンに
花を持ってて、ポイって投げるシーンがあるんですけど、
そのシーンへのオマージュでもあるのかな。

でもやっぱり、新アニメならではの意味合いは深いように思う。

赤い花摘んで、あのひとにあげよ

ミオの唄は、誰か愛する人に、大切な人に花をあげる唄でした。

あにきの心に、特別印象深く刻まれているはずのフレーズ。


どろろの名を呼び、花を手渡すという行為が
あにきにとって特別であることは、想像に難くない。

どろろを大事な存在として認知している表れだろうと思う。

この世には何ひとつ、意味のないことなんてないんだと思うから。
ふたりの関係が少しずつ、少しずつ、
強く結ばれていくのが嬉しいよね。

子供時代のふたりに、恋情を重ねる気はないのです。

かけがえのない相棒として、
家族のような、友愛のような。

恋なんてうつろう不確かなものじゃなくて、
もっと深いもので結ばれてほしい、
そうあってくれるだろうという、
そんな気持ちになれる回でした。

よかった。うん。見られて幸せ。




今回の妖怪図鑑は「残され雲」。大百足じゃなかったな名前。




さて来週は。

来週はついに。

「無残帖」が来てしまいます。


予告によれば、どろろが風邪ひいて発熱するらしい。
あにきが抱っこして介抱してるぽい?


萌え死にますわそんな。



曼珠沙華の花が咲いていて、どろろは回想を誘われるようですね。

なんと今回、雪の中じゃないみたいです。
お自夜さんが亡くなるのは、曼珠沙華の花の中…


やはりどろろ自らあにきに語るのでしょぅか。
だよねぇ。
あにき、テレパシーないから話さないとわからないもんね。

イタチと火袋、お自夜ママが出てきてました。

イタチ、だよねアレ。カッコよすぎじゃね?

そして火袋も、OPよりずいぶんスリムなんですけど。

どなたかライザップ言うてて笑ってしまったわ。


そして幼いどろろがまたなんと可愛らしい…!


号泣必至の9話、また月曜深夜に死屍累々になりますな。。




毎度、長いのに読んでくださってほんとにありがとうございます^^


 

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こんちゃー。
よかったですなぁ、どろろの中で初めて犠牲者が出ませんでしたよ!!マジでこの回は色々と濃厚回でした!
また9話でもコメさせていただきますね!
それでは!
ソナ EDIT
at : 2019/03/08(Fri) 20:13:24
ソナさんいらっしゃいませ!
また来てくださってありがとうございます^^
お返事遅くなってしまってすみません。

そうですね、7、8話と比較的平和な回が続いてますねー!
百どろ的にもふたりがどんどん仲良しになっていく過程が描かれていて、心穏やかな中にもトキメキある素敵回でございましたvv

9話もギリギリ10話の前に感想上げましたので、また読んでくださったら嬉しいです、いつもありがとうございます^^
管理人pochi EDIT
at : 2019/03/10(Sun) 03:59:59
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