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京極夏彦の京極堂シリーズのトリビュート本、「妖怪変化」を読みました。
ようは、プロ作家によるアンソロ本、二次創作集ですな。
ワタシはあまり広くいろんな作家さんを読んではいないので
豪華執筆陣!と言われてもオリジナルを読んだことがない方もいるのですが
なんかスゴイ人ばかりなのだそうです。
あさのあつこ(小説)、諸星大二郎(漫画)、松苗あけみ(漫画)とか、
石黒亜矢子氏の京極堂、小畑健氏の榎木津のイラストなんかも載ってました。
個人的にイチ押しは巻末に載ってた諸星大二郎。
京極氏が喜びそうな絵巻ものの妖怪絵の謎を解く、という仕立てで、
京極テイストをしっかり感じさせつつ
いかにも諸星大二郎だったです。
映画「魍魎の匣」の監督さん、原田眞人氏の手記なんかもありました。
映画のシナリオが決定稿に至るまでの紆余曲折を解説したもので、
ボツになった部分のシナリオを載せたものですね。
実はまだ映画観てない、というか
観たかったんですがつい先日でウチのほう、上映終了してしまったんですよ。。。
映画館で観たかったんだけどなぁ…残念。
あれは京極堂シリーズの中でもかなり面白いと思うのですが
映像化は難しそうだと思っていたので
すごく興味はあったんですよ~
映画観てからのほうが楽しめる内容だったかな>監督の手記
DVD出るの待たなきゃです、うー、長いなー。
あさのあつこ氏のお話は「塗仏の宴」に出てきた美しき霊能者を思わせる感じで
いかにも京極らしいお話でしたが
ラストの畳み方が思ったとおり、あまりにもあっさりオチだったかな(笑。
西尾維新氏のお話は堂島静軒が登場する、
村人入れ替えネタ、記憶操作ネタなわけですが、
内容、というか事実が量的にたいしたことのない割りに
ページ割きすぎというか、勿体つけすぎなんじゃ(笑。
前半まだるっこしくてクドくて飽きた。。。
フジワラヨウコウ氏のイラストは…
うーん、、、特に好みの絵の方ではないので
なんかよくわかりませんでした^^;
柳家喬太郎氏の、
落語家の語りのようなお話が入ってたのはちょっと変わってて楽しかったです。
軽い読み物として面白いかも。
松苗あけみ氏のは、、、
いかにも松苗印なのですがあんまり榎木津らしくも京極堂らしくもないかなと(笑。
少女マンガ的にするとこんなでもアリなのかな?^^
客観的真実と主観的真実は違うのです、というお話。
で、牧野修氏の小説なのですが。
むむむ、こればっかりはどうもいただけない。
というか、この方、榎木津礼二郎の能力を勘違いしておられる。
はっきり申し上げて原作理解ができてない、と思う。
数十年経っている設定なので京極堂もご老体なわけですが…
まず関口が自殺してしまっているという設定が嫌だ。
なんか二次で勝手に殺すなというか、嫌だ(笑。
個人的な好みですが
彼は愛すべき弱者であって、
シリーズの主な語り手が彼であるというのがワタシはとても好きで、
皆関口を時には手厳しいやり方で構うけれども、
実は中禅寺も榎さんも木場さんも関口をほっとけない、という関係性が好きです。
なので関口巽を失ってしまっては、彼らの何かが壊れてしまいそうで嫌。
そして榎木津が関口の自殺の瞬間を見てしまい、
その「死の記憶」を見てしまって、死そのものを体験してしまい、
ショックで自失してしまって
以来関口の人格に憑依されてしまってる、という話なのだな、これが。
その関口を、榎さんから落とす京極堂、というお話になってるわけです。
をーい、榎さんが断末魔の人を見たって、
その人の見たものしか見えないですよー^^;
ぶっちゃけ首つり自殺なら、自分の手とかぶら下がってる足とか、
目の前の空間しか見えませんて。
彼には、記憶は見えるけれども、
その人の気持ちとか思ってることとかはわからないんです。
その人の脳が作り出した幻覚も見ることはない。
ただ事実が見えるだけ。
だから「死そのものを体験してしまう」なんてことは有り得ない。
そもそもそこからダメ。
大体榎さんがそんな、憑依しこそすれ(笑)憑依されるだなんて違和感有り過ぎですって。
いくらシャレで書いた二次だって、
商業本として売るというのに、プロのくせにいただけないなぁ。
編集さんも言ってあげようよそれくらい^^;
…あ!
今気づいたけど
そうすると松苗あけみのも榎さんの能力としてはおかしいじゃん^^;
感覚器官である「目」が捉えたものを脳が意識に橋渡しするときに
幻覚とか思い込みが入り込むわけで、
榎さんに見えているのは脳が勝手に加工する以前の情報なのでしょう。
じゃ、猫が人間の青年に見えるわけがないじゃないか。
あーあ、松苗さんもやっちゃったですね^^;
ともあれ、なかなか興味深い御本でした^^

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