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pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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、をする前に。

◆カネコにコメントくださいましたKさん、ありがとうございますーv
 嬉しかったです~^^
 お返事しばしお時間くださいませ、すみません。




さて、知っている人は知っている、
毎年7月と11月のワタクシの「不思議体験」のお話なのですが。

今回のは地味です(笑。

というか、大抵いつも地味なんですがね^^;


たいして面白い話でもないので
興味がお有りの御方は「続きを読む」からドゾ。


胡乱な前置きをしないと???なので
毎度になりますが申し上げますと、
ワタシは幼児の頃から何故か毎年7月上旬頃と
11月初めを挟んだ2~3週間くらいの間、
ちょっと常識からズレたような「何か」が視えることがありまして。

理由はまったくわかりかねますが
何故か毎年この時期は体調を崩して
熱を出したり貧血が酷くなったり、頭痛が続いたりして
その間に妙な体験をすることが多いのです。

これ以外の時期には体調を崩しても特にそういったことはありませんし
また視えたからといって実害があったとか
どうしたとかこうしたとかいうこともなく、
単にちょっと説明のつかない不思議な出来事、として
幼い頃から受け入れてきて現在に至る、
というだけの話なのですが。



さて、今年は何を「視た」かといいますと、
よくわからないのですが何か足のようなもの、なのかなぁ。

こう、振り返る瞬間に視野の隅を何かが横切る、というか。
何回かはわりとはっきり、子供の足のように見えました。

すっと、ワタシの視線を避けるように後ろに回る、みたいな。
前を向いているときには多分すぐ横まで来ている「何か」が
ワタシがそちらを向くと後ろに隠れようとする、
その後ろ足というか、
膝から下、ふくらはぎとかかとが見えるんですよ。

裸足だったり、靴を履いていたり、靴下を履いていたりと、
ひとりでなくて複数いるような感じ。

常になんか後ろに居る、というのはちょっとイヤな感じです-_-;
声が聴こえたりもしないし別に実害はないのですが
気配ともなんともつかない程度ではあっても
何か「つきまとわれてる感じ」というのがあるにはありました。


ここでちょっと話変わりますが、
ワタシには、ワタシが24の時に亡くなった母方の祖母が居りました。
母は四人姉妹の長女で、父は養子に入ったので
ワタシは母方の祖父母と同居だったのです。

祖父はワタシが中学生のときに既に亡くなっており、
祖母が寝込んで痴呆症状が出ていた頃には
もう居りませんでした。


祖母は実は結構なお嬢さん育ちでした。
明治の最後の年に生まれて、家は裕福な呉服と和風小物の商家であり、
当時の田舎には珍しく女学校まで出ていました。
人力車で送り迎えされて通っていたそうです。
お茶にお花にお裁縫にお琴に、と所謂花嫁修業はひととおりこなし、
あとはよいところに嫁にやるばかり、という頃、
お約束のように店の番頭さんに金を持ち逃げされて俄かに店が傾き、
店も屋敷も土地も手放して
夜逃げ同然に町を出たのだという話。

店の主人であった父親、
ワタシには曽祖父にあたる人ですが、
嫁いだ後に子供のないまま寡婦となった姉を頼って
一家を引き連れて引っ越したのだそうです。

祖母は働きに出るようなことはできなかったようですが
幸いお琴の師範の資格があったので
自宅でお琴を教えて生計の足しにしていたらしいです。

ワタシが生まれた頃にはもう教えていませんでしたが
家にはお琴が何本もあり、
ワタシも少し教えてもらった記憶があります。

婿をとって結婚し、戦後に生活が安定してからは
着道楽な祖母でした。
小柄な人でしたが立ち居振る舞いがなよやかで品があり
いつも綺麗な着物を着て出かける人でした。
ワタシとは身長が違いすぎるので
着物を仕立て直しても生地が足りず
せっかくの祖母の形見の着物もワタシには着れなくて
残念な思いをしたものです。


祖母は亡くなる2年程前から寝込んだのをきっかけに痴呆が始まってしまい、
二十数年記憶が退行してしまったので
じきにワタシのことはわからなくなりました。
初孫でとても可愛がっていた兄のことだけはわかっていて、
彼女の中で兄は幼児であり、
始終幼稚園に迎えに行くとかお弁当を作るとか
そんなことを言っていました。

ときどき現在の時間軸に戻ってきて
兄が大人になっていることを理解しているようなときもありましたが
相変わらず祖母の世界にはワタシは存在していなくて、
母と交代に介護していたワタシのことは
昔いっとき同居していた姪と思っているらしく、
ワタシは母の従姉妹に当たるその人の名で呼ばれていました。


そういう祖母があるとき、ちゃんとワタシの名を呼んだことがあったのです。

「※※ちゃん」、と呼ばれて驚いて祖母を見ると、
「子供が走り回っててうるさいから、外へ行くように言っておくれ」
と言いました。

祖母の寝ていた仏間には、当然ワタシと祖母しか居ません。

よく幻覚を見ては何か言うことが多かったので、
気にもとめず「はいはい」と返事をしましたが、
祖母は納得してくれなくて、
「まだいるよ、ほら」と何度も指さしたりしていました。

多分そういうことが亡くなるまでに3回くらい、あったような気がします。

子供がいるから出て行かせて、と、
その話をするときだけ、祖母はワタシを本当の名で呼びました。


実は来週、その祖母の命日なのです。
たまたま今日実家に行ったので、以前祖母が寝ていた仏間でお線香を上げてきました。

お茶を淹れてくる、と母が席を立ったあと、
ふと振り向いたときにまた、
前述の「視界を横切る子供の足」を視ました。

ああ、居るな、と思ったとき、祖母の声が。

「※※ちゃん、子供が走り回っててうるさいから、外へ連れて行こうねぇ」

聴こえたような気がした、というのが正しいのかもしれません。
はっきり聴いたのかと言われれば
実際よくわからないのです。



それきり、視えなくなりました。
今はもう急に振り向いても、子供の足のようなものは視えません。

ワタシの「時期」が終わったのか、
祖母が「連れて行って」くれたのか、
すべてはワタシの錯覚なのか、
定かではありません。

ただなんだか涙が出て、
「そのとき」だけワタシを判別してくれていた祖母の顔が思い出されてなりません。



今年はそんなことがありました。
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無題
なんだかどこかの物語のようですね…読んでいてしんみりしてしまいました。感動したというか切ないというか。

私はたまーーーーーーーーに何かが首に巻きついていて苦しい思いをする事があるのですが(最近はないけど)、基本的に何も視えない感じない人なので何とも言えません。うらやましい、とさえ思う…視えてたら間違いなく仏門に入ったんですけどね…幸か不幸か(実際仏教系の大学に行こうと思った時期もあったし)

ただ、総じて何か意味はあるのだと思いますよ。でも生きてる人の主観で意味はこうだと決めないで、そこから感じる何かを大事にすればいいのではないかなぁ。おばあ様を思って涙した、pochiさんの気持ちがとても大事だと思います。
思いだす事って必要ですよね。生きてる人にも、…多分亡くなった方にとっても。

あ、でも一部気味悪い体験だったんでしたか(苦笑)

ありきたりな感想しか出てこなくてすみませんorz
すごく(私にとっては)素敵なお話、ありがとうございました♪
室生 EDIT
at : 2008/11/07(Fri) 16:34:52
室生さんこんばんは^^
読んでくださってありがとうございます。
眉唾というか、このテの話に懐疑的で受け付けない、という方も居られると思うのですけどね^^;
ワタシも、説明のつかないことというのはあるものだな、という程度に
特別に意味を求めずあるがままに考えております。
さすがに物心ついて以来のことですので
そうそう気にしていられない、というのもあったりしましてね^^;
幸い怖い思いをしたというのはほとんどないので
呑気にしていられるのだと思いますが(笑。
祖母のことは、、、
当時のワタシは多分「忘れられてしまっていた」ということが少し哀しかったのだと思うので
今回身近に感じられたということだけでも
救われるのかな、と思っています^^

しかしその「何かが首に」、というのは
ちょっとコワイですね^^;
所謂「金縛り」というのに近いものなのでしょうかねー。。。
ワタシの場合物理的にどう、というものではないようなのですが
もし触られたり掴まれたり、みたいなことになったら
イヤンですよね^^;
管理人p EDIT
at : 2008/11/08(Sat) 19:47:18
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