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pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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新アニメどろろ、3話の感想です。

もう色々考えすぎて反省レベルに達したので
ポジティブにいきたいと思います!


でも長いよ(笑。


どなたか教えてください、と書きました部分について
読んでくださったツィのフォロワさんから
天才的お知恵を授けていただきましたので
一部リライトいたしました。
ツィってすごいな!
ありがとうございます!


そして更に。
もうひとつの「教えてください」部分につきましても
コメント欄でお知恵をいただきましたので
その部分リライトいたしました。
コレ爆笑しちゃったわ(笑。
ありがとうございます!









3話は、映画版の冒頭のような戦場跡のシーンから。

戦の時代は長く続いており、
血と慟哭の光景は往時も何一つ変わりなかった、とナレーション。

往時、というのはこの、寿海の過去の時点のことでしょうから、
はっきりはしませんが
少なくとも20年ほどは前なのかな?
 
やはり映画と同じように、まだ生きている兵士が逃げようとするのを
髪をつかんで丘の上に引きずっていくのは、、、

えっ、これPVで観たシーンじゃないですか。
パパが引きずってたの、これだったんですか…

ええええ
 
 
その男を金づちで磔にしている寿海。

ちょっと、、、パパの過去ハード…
予想をはるかに超えてハード…

殺せ、早く、と叫ぶ男の胸に震える手でとどめの杭を打つ。

パパって、処刑担当みたいな?そういう人だったんですか。

見せしめに磔にして生き残りの敵兵を殺すように命じられてた?
そういう専門だったってこと?

これはもう、どっか壊れちゃってないとできないでしょそんな…

何がしか業を背負った人物に描いてくるだろうと思ってはいましたが
ここまでとは思っていなかったので
かなりびっくりしました。

まだ生きて逆らうものどもに思い知らせよ、との号令が飛び、
耳を削ぎ、指を落とす蛮行が続けられる。

磔になっている夫を心配して駆け寄ってきた女が
寿海の目の前で斬り殺され、
「それも晒しとけ」
と言われた寿海はついに耐え切れなくなったのか、
金づちを取り落とし、顔を覆ってうめきながら歩き出すと
崖から身を投げてしまう。


そしてOP。


映像は彩度を落としたセピアっぽいものに。

要、と呼ばれる少年が水汲みをしている。
村人が、先生に、と野菜を持ってきて、
先生のおかげで倅はまた走れるようになったと礼を言う。
要くん、とても嬉しそう。
あにきがパパのもとを旅立ったのと同じくらいの歳かな。

どうやら彼は寿海の弟子で、
寿海は人々が失った手足の代わりに
義手義足をつけてやる医師になっているよう。

寿海の家には訪れる人が絶えず、
近隣でありがたい医者として尊敬を集めているように見えます。
必ずしも手足を欠いた人が訪れているわけではないようなので
普通の医術も施しているみたいですね。

肩の筋肉の力で曲がるようになっている、
練習すれば必ず動かせる、と寿海パパ。
夫の失くした左腕に義手をつけてもらった若い夫婦が喜んでいる。

あにきに作ってやる義手義足の技術をもう既に極めているようです。
それを無料で提供しているらしい。
ワシの勝手でやっていることだから、と。

使い方を教えてやってくれ、と要に指示しますが、
見ると要も右脚が義足です。

神様のような御人だ、と言われる寿海を誇らしげに見る要。
幼い要に義足をつけてやるシーンが入ります。

「師匠はみなしごだった俺に生きる意味をくれた。
ここで働ける俺は幸せ者だ」

パパ、孤児を拾って義足をつけてやり、育ててたんですね。
寝る間も惜しんで改良、試作を重ねる師匠に
要は心酔しているようです。

ある雨の日、
侍に言いががりをつけられ左腕を斬られてしまったという
幼い息子とその母に出逢う要。
母子は寿海を訪ねる途中だった。

その母の顔にも刀傷のようなものがあるのが辛い。
幼い子の切断されたばかりの血の滲む腕、という描写も
正視に堪えない感じです…

要は子供を抱きかかえ、
大丈夫、師匠なら助けてくれます、と励ます。


時間がかかるかもしれんができるだけのことはしてみよう、とパパ。

雨の中、母子を送っていった要は
母親から礼とともに、
「どれだけ怖い人かと思ったけど、来てみてよかった。
 人の噂なんてあてにならないわ」
と言われる。

母親はパパの過去を知っていたのでした。


設計図のようなものを描いているパパのところに、
全てを聞き知った要が戻ってくる。

「師匠、本当なんですか。
 あなたが昔、斯波(しば)殿に仕えていたというのは…」

私日本史暗いのでよくわかりませんが
足利将軍に仕えていた大名ですよね、斯波氏。
景光の大将ということになっている富樫氏に
失脚させられたらしいですが。


パパの脳裏に、杭を打つ音が蘇り、
兵士を引きずった丘の、赤い夕陽が浮かぶ。

血のような赤い夕陽。
EDの真っ赤な哀しみ、という表現に通じるモチーフな気もします。

ここに限って言えば、
哀しみ程度で済まないような気もするんですが。

赤、は今回すべて、
不吉で哀しい、耐えがたく辛いものの象徴のように
なっているみたいですね。

身を投げてからのことを要に語る寿海。

大陸の船に拾われ、大陸で義手・義足の技術を学んだようです。

鳥海小説の設定、出てきましたねぇ。
あれも確かパパは若い頃、大陸で学んだことになってました。

というかまぁ、この時代にそんなハイエンドな技術を学ぼうと思ったら
大陸に渡る、くらいしか整合性のある設定にならないですけども。


罪滅ぼしなどというつもりはない、
ただ何もせぬまま死んで楽になるのだけは許されぬと思ったのだ、
一度死んだはずのワシは生かされた、
ワシにはまだ、すべきことがあると、と語るパパ。

拳を握りしめて震える要は
斯波領、金石の戦で、私の父は死にました」という。



金石、というのは金沢市金石町のことだと思います。

このとき斯波領だった、というのであれば、
富樫氏が斯波氏を失脚させて
加賀の国の守護職に就いたのが1414年だそうなので
要の父親が死んだのは1414年以前かちょうどそのころ、
ということになります。

金石の戦、というのがいつなのかよくわからないので
正確にはわかりませんが、
この戦の頃に斯波氏が失脚したとして、
要が右脚を失い、孤児となったのも同時期と想定すると
回想シーンから要くん当時6、7歳くらいとして、
今の彼、あにきと同じくらいに見えるので
寿海のところで10年くらい過ごしたと仮定すると
この話の時点で1424年。

このあとパパがあにきを拾うので
あにき、1424年頃の生まれか。
そしてあにきとどろろが出逢うのは16年後の1440年か。

アニメの時代、結構遡ってるんだなぁ。
原作は1470年頃、ということなので
それより約30年も昔です。

一向一揆で富樫が滅ぶのが1488年なので、
アニメの物語にそこまで絡めてくるのはちょっと難しそうかな。

あにきとどろろ、60超えちゃう(笑。



すみません、話それちゃった。



父上、と、磔にされた父の遺骸にすがる幼い要。
父上、と呼んでいるということは武士の子なんですね。

ノミを掴んで、寿海の懐を掴む要。

「お前が、お前が父上を…!」

磔にして見せしめに殺す役を担っていたことを
要は知ってしまったんですね。

要、頼む、と言われて今更命乞いか、と怒りを顕にする要ですが、

ワシの命などいくらでもやる、
あの親子との約束を果たしたら、如何様にしても構わん、と言う寿海。

自分に義足を与えてくれた寿海との思い出がよぎり、
要はノミを取り落す。

磔にされていた父の無残な様子は
幼かったこの子の脳裏に強く焼き付いているんだろうなぁ。
その鬼の所業をしていた男を、許せないのは無理もないことです。
(補足しますと、寿海は大陸でしばらく過ごしているはずなので
 恐らくほんとうに要の父に残虐な行為を行ったのは
 寿海のあとにこの仕事をさせられていた別の人物でしょうが、
 要にとってはさして違いはないことであろうと思います)
 
あの子のためだ、と、その場で復讐をすることは躊躇う。

それからどれくらいの緊迫した時を過ごしたんでしょうか。
要の、寿海を見る目はもう、
かつての憧れと尊敬の眼差しではなくなってしまっていました。

雨の日のあの子供に腕をつけてやった日、

償えるはずはない、あなたは俺を救えない、

そう言い残して、寿海が与えた義足を外し、
要は不自由な脚で出て行ってしまう。

遺された要の義足を握りしめ、慟哭する寿海。

ふらふらと外をさまよい、
足を滑らせて土手を滑り落ちた川で、


流れてきた小舟と出逢うのです。



小舟はまるで、寿海を目指してここまで来たかのように、
仰向けに倒れた彼の頭の先で止まっていました。


寿海の、足を滑らせた土手の道には子安地蔵が。


母、縫の方の信仰している慈母観音と同じく、
赤子を抱いた意匠です。

導きを感じないわけにはいかないですよね。
ツイで言及されていた方も多かったですが、
やはりあにきの生存と、そして寿海との出逢いには、
仏の加護があったと考えていいのではないでしょぅか。

鬼神がいるなら、仏もあろう、ということなんでしょうけれど、
仏の加護、というものを示唆するものは
原作ではなかったので、
アニメの設定の新しい部分と言えると思います。


小舟に近づき、赤子の姿に驚愕する寿海。

このとき、セピアっぽく彩度の低い映像であったのに、
あにきだけがカラーというか、
周囲より少し彩度が高く描かれています。

はっきりと、血の赤がわかる。


抱き上げると、自分の指を吸う赤子に

「生きているのか、こんな……生きたい、のか…!」

パパの眼から、涙が溢れる。


赤ちゃんて、本能的に口に当たるもの、吸うんですよね。
可愛くて、健気で、私も泣けてしまった。


あにきを拾うとき、パパが涙を流している、というのは
初めて見ました。
すごく胸に迫る。

償えないのなら、もう死ぬ以外にないのか、
と思っていたに違いない、パパ。
そのパパに、生きたい、と全身で訴えてくる赤子。

パパにとっても、あにきは救いであったのかと思うと、
ほんとうにこの出逢いは
どれほどのものをお互いにもたらしたことでしょうか。

よかったねと、ただただそればかり。



このシーンのBGM、旧アニメっぽかったですね。





そして1年後、
醍醐家では多宝丸が誕生していました。

元気な産声が響き、
景光は立派な跡継ぎじゃ、と大喜び。

しかし縫の方は、頭の吹き飛んだ、あの慈母観音像を見やる。




そして6年後。

多宝丸誕生から6年後、ということだから、
あにき7歳ですね。

子あにき、義足で走ってます。
いや、走ってるどころかもう既にすごい身体能力。
崖を滑り降りて、ターザンみたいに木から木へ。

手は、まだ指はなくて、
ミトンみたいな形に作られてます。

両足からカコッって音がしてますね。

皮膚がないので、首や胸などの露出部分は包帯に覆われている。

仮面の顔は、唇部分に切り込みが描写されています。

川に出ると、
いきなりワシっと沢蟹を掴み、お口に持ってくあにき。

と、カニに鼻を挟まれてしまう。

かっ可愛いvvv

もう、なんでわざわざカニにするんだよコレ、
って思った人かなりいるとみた(笑。


引っ張っても取れないカニと格闘する子あにき。

パパが笑いながら現れます。

「お前、そのカニに大層好かれたようだな」

カニに好かれてるって!
なんか、意味深なセリフだなぁ。
今回の多宝丸、どんな関わり方をしてくれるんでしょうかね。。


無理をするとその面に傷がつくぞ、
どれ、何匹か持って帰って焼いてやろう、

と、パパがカニを鼻から取ってくれる。

パパは焼くんですよねそうよね(笑。

つまりあにき、基本ナマで食ってたんだな、
自分で拾い喰いするときは。笑。

パパのほうを見るあにきの視点になりますが、

このときパパの輪郭の白と、パパが背負ってる薪の緑の他に
もうひとつ、
白い炎がパパの、向かって右に見えるんですが、
あれ、なんなんでしょう。
パパの左肩の後ろあたりに
先の尖がった、屋根みたいな形のものが見えるんです。

白いから、動物的生き物ですよね。

次のシーンではパパの輪郭だけになってしまうので
さっぱりわからない。

パパの横に生き物はいなかったと思うんですが
いくら考えてもどうもこれだ、というものが思いつかない。

なんらかの魂だけの存在なのでは、とも思うけど、
パパに憑いてる何かなの?
あにき、そういうもんも視えるの?

とりあえず白いから、害意のあるものじゃないようなんだけど。

独特の輪郭をしているから、
いずれ答え合わせしてもらえるようにも思うんですが
今のところ謎です。

どなたか、何か思いついたら教えてください!



と書きましたら、
コメント欄に天啓をいただきました!

コレ、カニだったわ!!!

パパの手とカニ!!!

パパがカニつまんで持ってる手じゃん(大爆笑。

よく見たら左下のにカニの爪見えてるじゃんよー

もう誰だよパパに憑いてるもんとか言ったの
こじらせ過ぎなんだよコイツ(私です)

コメントありがとうございました!



 
 
そしてパパの魂が白く見えたということは、
やはり過去の罪とかそういうもので
魂か洗い難く汚れていくとか、
そういう概念ではないんだな、と思いました。

今現在の状態を映すものなのかも知れないな。
パパの魂は今現在、健全な状態にあるんだな、と思ったら
とてもほっとしてしまったよ。

あにき視点で、あにきに害意を持つものが、
赤く濁ってくるのだろうな。
万代が最悪の赤、ということは、
強い殺意ならば、より濃い赤に、ってことなんでしょう、多分。

それと、人ならざるもの、も赤なんだっけ?

この魂の色の定義は未だ謎なので
これ以上は考えても仕方ないですね。


でもパパの横のアレは気になるんだよ。

なんなんだろう…



おうちに帰って、パパに焼いてもらったカニを
無心に食べてるあにき。
すっごくカワイイんですけど^^

この頃のあにき、
基本、おなか減った、眠い、
これなに?
くらいしかないんだろうなぁ。

パパのことはどう思っていたんだろう。

いつも大抵傍にいてくれて、
動けるようにしてくれて、(動けない頃は運んでくれていて)
なんか困るとわりと解決してくれて、
ごはんくれるから好き。

そんな感じかな。

赤ちゃんと一緒だね^^


言語わからないから、概念として、ということだけど。



ワシはふたたび生かされた、とパパ。

身体のあちこちを欠き、
こちらの言うこともどこまで伝わっているのかもわからない。
だが、この子には不思議な力がある。
生き抜くための、強い力。


子あにきは器用に木に登り、アケビの実を採ったりしています。

ちなみにアケビの花言葉は「才能」「唯一の恋」

意味深ですな。

唯一の恋、を摘み取ってる、とかいうの。。。



ちなみに、このアケビの紫も、
周囲のより鮮やかになってました。


川に入って水を手にすくってみたり、
パパが農作業している横でちょこんと座って
葉っぱいじってたり。

頭に鳥が一瞬とまると、なにこれ?って感じに探したりと、
自然と触れ合っちゃってる。

触覚はなくても、
鳥が頭にとまると、重さというか、圧力というか、
押される感じでわかるのかな、とか思った。

様々な感覚を欠いているけれど、
あにきは色々感じているし、
豊かな心を持っているに違いないと思えて
ほっこりするシーンでしたよね。

寝るときは目開けて寝てるんだね。笑
そうだよね、皮膚戻って、初めて瞬きしてたんだもんね。
人形のように寝ている子あにきを見て、
ふっと顔を和ませるパパに、こちらもほっとしてしまう。

あにき、後に五感を取り戻して
外の世界というものを知ってから、
この頃の記憶と繋がるものを発見して
どんな気持ちになるんだろうね。

すごくすごく、
パパが恋しくなったりするんじゃないかな。

おおお、泣ける。
また書きながら涙ダダ漏れです、私。



あにきに棒を握らせて、
その手に自分の手を添えて、
百鬼丸、と書くパパ。

「お前の名前だ」

この世には、何百もの鬼より恐ろしいものがいくらでもある。
だが、負けるな、百鬼丸。お前なら必ず越えて行ける。


このとき、すっく、と立つあにきの可愛いこと。


あにき、理解していたのかなぁ。

なんとなくでも、わかっていたんだと思いたいよね。

パパは繰り返し、あにきが自分で書けるようになるまで
教えたんだろうな。

文字、という概念はないと思うけど、
この形に線を描くということ、
それがとても大事な意味を持つことなんだってこと、
理解していたと思う。

これは自分を表すものである、という認識、
もっていたんじゃないかと期待するよね。

どろろを通りすがりではないもの、と認識して、
弱っているのを心配しながら、
同時に「自分」を伝えたくなったんだと思うんだ。

そうだとすると、
自分からコミュニケーション取ろうと思うって、
ものすごいことなんじゃないの、あにきにとって。
社会性獲得の第一歩ですもんね。

あにきの初めては全部どろろと一緒になんだな、これから。


でも恋はみおちゃんなんだよね。

恋とも知らず、みたいな恋なんだろうと思うけど。

はー、切ない。。。



ひとり歩く子あにき、
ふと道端の花に目をとめて立ち止まる。

このシーンでも、花の紫色だけが彩度を高くしてあります。

この花、カキツバタでしょうか、それとも菖蒲?

水辺ならカキツバタだと思うのですが、
森の道っぽいんですよね。
だから菖蒲かな。

でも花の色と形や模様はカキツバタっぽいんですが。

カキツバタならば、花言葉は「幸運は必ず訪れる」。

よい兆しならいいのてすが、
この後ねぇ。。

この花、あにきが興味をひかれて握るようにして摘んでしまうと、

あにきの眼には
緑の炎に見えていたものが、
ふうっと消えて、赤い火の粉のようなものを散らしながら消えてしまうんです。

手の中に、物体として花はありながら、彼には見えなくなってしまう。

命の消える瞬間、ということなんでしょう。

その瞬間に、赤が混ざるのが、なんとも言えない。

あにきの表情は変わりませんが、
恐らくは、きれいだな、と思って手を伸ばしたのでしょうか、
形しか、彼には分らないわけだけど、
繊細な、儚げな形に心惹かれたのかもしれない。

それが、瞬く間にくずれ消えてしまった、ということに、
彼は何を思ったんだろう。


ただ、少し謎ではあります。

摘み取ってしまった花が、その命を終えてしまう、
これはよくわかる描写ではあるんですが、

例えばあにきの手足とか、
パパが背に負っていた薪とか、
木製のものも、緑に見えてるんですよね。

それだって、とりあえず生きてないじゃん。。

植物が緑に見えるのと、
木製加工品が緑に見えることとの差はどうなってるんでしょうか。

用途のあるものは、
植物としての生命活動を終えても活きているとみなされる?
いやそれはどうなんだよ、
あにきがそう認識すると、ってこと??

わからんなぁ。

これもどなたか何か思いついたら教えてくだされ。


この部分について、
ツィのフォロワさんからなるほど!という解釈を教えていただきましたので
ご紹介いたします!


まず、緑に見えている植物由来のものが
見えるものと見えないものがある点についてですが
(カキツバタは摘むと死んで見えず、木製のあにきの手は見える問題)
なんらかの、加工によって思い入れのあるものには
魂が宿るので見えるのではないか、というお話をいただきました。

なるほど、ごもっともです。
付喪神じゃないですが、
物にも大事に思われていれば魂が宿るというのは
この場合の解釈として納得できますよね!

そしてもうひとつ。
私当然のように植物、動物、とカテゴライズしてしまっていたんですが、
あにきに見えているのは単に「魂」であるから、
あにきの概念としてはわけるものではないのでは、ということ。

緑は、自分に害意を向けることのない最安全の色。
白は、時として赤に変わるかもしれない中間レベル。
赤は、これは言うに及ばず、ですが、害意のあるもの。

おお、これはピタッときます。

すごいな、この方天才じゃないのか。
てか私、完全に盲点だったわコレ。
あにきには植物も動物も、特に区別ないよね、そうだよね。

いや、ありがとうございます。
そしてこの速さで情報がいただけるというの、
ツィってほんとすごいわ。
感謝です!

 
 




「幸運の花」が消えてしまった直後、
鎌鼬(かまいたち)が襲ってくる。

パパも禍々しい気配に気づいた様子でした。

子あにき、見事にかわしていますが、
子供だから力負けしそうになり、
組み敷かれてしまったとき、
パパが投げた斧が背に当たり、鎌鼬は逃げてしまう。

子あにきを助け起こし、
今のは一体、と慌てるパパ。

ふたりの生活に化け物が現れたのは
これが最初だったのかな。


夜、寝ているあにきがふと立ち上がり、
天井の梁に化け物を発見。

パパ、物の怪が、と言ってました。
見えるんだね、普通に。

「この子の力に魅かれ、集まってくるのか…」

今更だけどパパの声いいなぁ。
BJの大塚さんなんですよね。素敵v


パパ、決心したようです。

「百鬼丸、ワシは、いつまでもお前を守ってやれるわけではない」
 お前がひとりで生きていくために、強くなるんだ」

と、木刀を渡し、剣の稽古を始めるようになる。



ここでいきなり多宝丸ちゃんに切り替わったので
一瞬
えっ、あにき「やぁっ」とか言ってる??まさか!?とか、
思う壺にはまっちゃったじゃないか(笑。
そんなわけない、
これはやはり同じように剣の稽古をする多宝丸の掛け声です。

6歳くらいですよね、
多宝丸、可愛いーー!
もう髪型、後の彼と同じです。

まあ、家臣は手加減しておだててるわけではあるけど、
なかなか将来有望な感じに育っておられる。

「どうだ、ぼくはこの国で一番強いんだぞ!」

謙遜を知らない幼子らしい無邪気さで喜ぶ。
跡取りとして大事に育てられてるんてすよね。

景光に駆け寄る多宝丸を抱き上げる景光。

「あははっ高ーい! あっ母上~!」

と手を振るたほちゃん。

しかし無傷に幸せそうな家族ムービーはここまでだった。

母の背後の部屋には、あの首のない慈母観音が。
それに気づき、表情を曇らせしゅん、となる多宝丸。

景光が少し慌てたように「どうした?」と聞くあたり、
その溺愛ぶりを物語っておりますが、

多宝丸は既にこの歳で、
母が自分の背後に常に誰かを見ていること、、

恐らく自分の先に生まれたが亡くなった子を想っていることを
強く意識しているわけですね。

自分は母上の一番じゃない、ということが
彼の人格形成に相当な影響を及ぼしていることは間違いない。

これはもう、かなりねじ曲がっていきそう。。。


それにしても、この醍醐家で、
あにきの存在ってどの程度認知されてるんだろう。

最初の子は亡くなった、という認識なんだろうか。
それともやはり、「なかったこと」なのか。

恐らく表向きはなかったことになっていそう。

ただ、(景光が口を封じてなければ)
当時を知る侍女なんかもいるはずで
縫の方の様子なんかからも
実は最初の子が居たが、それについては禁忌、みたいな感じなんでしょうか。

箝口令、って感じではあるんだと思う。

多宝丸はどの程度を知ってるんだろう。
兄であるはずの子がいた、という認識は持っているような気がする。

「それより父上、この間の戦の話をお聞かせください!」

と父に抱きつき、父を悦ばせる多宝丸。

父上はぼくに期待してくださっている、
父上が跡継ぎにと望んでいるのは他ならぬ自分だ、
という想いにこだわっていく片鱗が見えるよね。


溺愛される多宝丸に対して、
厳しい剣の稽古で倒れ、転がる子あにき。

それでも立ち上がり、向かっていく。

映画の、子百とパパのシーン思い出しますよね。
映画のふたりもよかったなぁ。
パパが子あにきの額に自分の額をコツン、てやるシーン、
大好きでした。

しかし、映画も原作も、
テレパシーによってかなりコミュニケーションのとれていたふたり。
それが今回のアニメでは
言葉が媒介してくれないので
ほんとうにパパは不安だったと思う。心配だったと思う。

ただ、あにきはかなりわかっていそう、と思いました。
何度も言うけど、アウトプットできないだけで
それが十分示唆されているカットは入っているし、
相当な部分、あにきがパパの気持ちを汲めているという感じは受ける。


桜舞う季節を、雨の日を、
紅葉の舞い散る時を、雪に覆われた年月を経て
(自然描写にだけ色を付けてあるんですね)
鍛えながら、成長していく百鬼丸。

木刀で(マジかよ!)物の怪一刀両断にしちゃうくらい
尋常でない戦闘力を獲得。

あんなデカいのまで!?

てか踏んだだけであの始末!?

ヒィィどんだけ強いんですかあにき;;;;

もう物の怪界ではヤバイお兄さんで有名になってそうな勢いです。


しかしそれなり傷は負ってるご様子で、
血まみれ(返り血ではないんだな)で帰ってくるあにきに

「手当をしてやらねば」

と慌てるパパ。

「痛みを知らねば、恐れも感じぬ。
 斬り刻み、殺し、命を奪い取ることに
 何の躊躇いも生じはしない…」

と憂えるパパ。

いやパパ、それはちょっと違うと思うんだ。
確かに躊躇はないですよ、
でもそれは、いきなり、理不尽に、
何のわけもなくあにきが物の怪に襲われてるからであって、
降りかかってくる火の粉を避けようと思ったら
仕方ないんじゃないでしょうか。

むしろ、そんな悪意の塊みたいな
話の通じない相手に躊躇してたら死んでしまう。

パパがそう思うのは、パパ自身の過去から当然だろうけど、
この時点であにきは
自分の身体に対する配慮がないという点はごもっともだけど、
「命」を奪うことに何も感じていないとか、
そういうわけではないと思うよね。
花のシーンをわざわざ入れた意味がなくなってしまう。

でも襲ってくる化け物も「生きてるんだ」「大事な命なんだ」
とか葛藤している場合ではない。

ただまあ、パパが引くくらい、
しょっちゅう襲われては返り討ち、を繰り返してたんだろう。

パパの憂いはもっともだけど、
それは杞憂であると、言ってあげたいなあ。
 
 
 
願いは唯一つ、生まれ持った運命に負けず、強く生きてほしい、
ただそれだけのはずだった。
ワシはまた、間違ったのか…!


おびただしい量の物の怪の死骸を埋めながら
パパの心の叫びが。


パパ!
それは違うよ!

あにき、土手で転んでる子を助けるような子に育ってるんだよ!
違うよーーーーT_T

 
 
 一方あにき、
なんかすごいのに追われてます。

何この化け物のデザイン。えっち…

でも相変わらずそんなに強くない感ある。

ていうかあにきが強すぎるんだよね、コレ。
そのせいよね?

触手絡められて引きずられちゃってるけど
冷静に木刀ぶっ刺すあにき。

でも立ちあがるとき木刀で身体支えてるみたいだから
さすがにちょっと疲れてる、というかダメージ感じてもいるのかな。

なんか、、動きづらくなった、くらいな感じはあるのかも。

パパが背後から「無事か?」と心配して駆け寄ってきてるし、
戦闘シーン自体はわずかだったけど
苦戦したっぽい戦いだったのではないかと感じる。


突然、がたがたと震えて座り込むあにき。
右脚が根本から外れています。

「どうした?百鬼丸?
 右脚が…手荒く動かしたからか…」

すると、右脚(皮膚ないので筋肉むき出し)が生えてくる。

むき出しな皮膚のせいで、
ゲームの奪還ムービーに似てる。

「生身の脚が生えた!どうしてこのようなことが!」

驚愕するパパ。

震えがおさまったあと、

なんだこれ、って感じに触ってみるあにきが地味に可愛い。
足の指、うににって動かしてみてるよね^^


ここで、地獄堂に雷が落ちるシーンが入ります。
一体が割れている。


妖とは、人を食らうだけのものではない。
ときに彼らは、人の心を惑わし、その力を貸し与えもする。
人知を超えた力でもって、人に恩恵を与え、
代償として、人から何かを奪っていく。
お前も、そういう因果の中で、やつらに身体を奪われたのやも知れぬ。


あにきの腕に刀を仕込みながら、
そう語る寿海パパ。

PVのシーンです。

旅立たせようと決心したから、刀を仕込んだんですね。
見えぬ我が子が、決して武器を奪われないように。

「ワシはゆけん。足手まといになるばかりだからな。
 結局、何もしてやれなかったな。
 ワシは、ただ殺生を教えただけで…」

そんなことないよパパ!
そんなふうに思っちゃだめだよ!
あにきどんだけパパのこと想ってるか、
どれだけ感謝してるか、
パパだって感じてるでしょう?

お前を拾ったとき身に着けていたお守りだ、と、
あにきの首に、
おくるみの上に置いてあった、
あの醍醐の家紋の入った袋をかけてやるパパ。

「持っていれば、どこかでほんとうの親と逢えるやもしれん」

このお守り袋が身元確定のもとになるのは
もう間違いなさそうですね。

あにき、手に持ってみたりしてますが、
意味はわかってないだろうな。
何か、大事そうなものを渡された、くらいで。

このふたり、
この旅立ちについて、どの程度意志の疎通できてるんだろう。
よく話し合って、というのは不可能だものね。

お互い、なんとなく悟った、という感じなのだろうか。

このままここにいるより、外の世界に出たほうが
右脚を持っていたような化け物に遭遇することが多いかもしれない、
と思ったんでしょうか。

あるいは、映画版みたいに、
生身と生身が呼び合って、
自然化け物のいるほうへ、あにきは引き寄せられるような、
そんな感じなのだろうか。

刀を腕に仕込まれながら、
あにきもそれを察した、ということなのかな。


あにきアイでは、
あにきの手も、お守り袋も緑に見えています。

そしてあにきの視線は、パパの白い輪郭に。

左手を伸ばして、パパの顔に触れる。
ちょっとテレたように笑うパパですが、
みるみる涙顔に。

ここ、もう涙でかすんでよく見えなくて
何回も再生しちゃった。

ふたりが過ごした16年間が押し寄せてきて、
胸が詰まって、切なかった。

言葉はなくとも、
いいえ、言葉かなかったからこそ、
そこには意地を張ったり、偽ったりということのない、
ただただ純粋な想い、いたわりがあったはずで
そのもどかしいほどの痛々しさ、哀しさ、愛おしさが
胸に迫ってくる。

パパにとっても、百鬼丸がどれだけ救いであったのかということを
こんなに豊かに描いてくれて
ほんとうに嬉しかった。




私は原作の寿海の描写にずっと物足りなさを感じてきていましたので
リブート作品ではいつも
それに対する補完を期待してしまうのですが
そう思うクリエイターさんが多いようで、
割といつもその期待には応えていただけている。
これはほんとにありがたいことだと思っています。



パパの存在を確かめるかのように、
そっと、何度も触れるあにき。

パパはたまらず、あにきを抱きしめる。

私には、
このとき、パパが引き寄せるより一瞬早く、
察したあにきからハグされに行ってるように見えました。
  
違っててもいいんだ。
私はそう信じたい、このシーン。


言葉のないふたりには、

無骨な寿海だから、
数多かったわけではないかも知れないけど、
触れあうことがコミュニケーションだったんだな、と
そう想像できるじゃないですか。

2話であにきがどろろの頬に触れたのも、
どろろのほうから頬に触れてきていた、
という事実が先にあったから頬に触れた、とは思うけど、

このパパとのやりとりがあってこそ、
亡き母を想って光の弱ったどろろを慰めようとして、
触れたんだと思うんだ。

  
心配しないで、大丈夫だから。


あにきはそう言ってるような気がしました。


後に、「どろろ、俺は、大丈夫だ」
というあにきのシーンがあることは
音声が公表されているのでわかっているわけですが、
あの優しげな言葉、声音に
あにきの心が表れていると思うのです。

あにきはそういう子なんです。
パパが憂えているようなことはないんだと、
このときのパパに言ってあげられたらいいのに。


あにきは、どこかでパパのもとに戻るべきだと思うな。
伝える術を手に入れたら、
パパに会って、想いを伝えてあげてほしい。
ラストに近いシーンだっていい。

必ず、この人のところへ戻ってあげてほしい。

要が戻らなかったのなら、尚のこと。






場面は変わって、現在。

焚火を囲むどろろと琵琶丸さんから少し離れた、
火から離れたところに、あにきが寝ている。


なんであにきはちょっと離れたところに寝てんの?問題が
話題になってたみたいでしたが

まあ、幼児とケモノは火から遠ざけといたほうが安全だからな(笑。


葉っぱ咥えてるどろろ可愛い^^

「つまり、化け物をぶっ殺して回ると、
 取られた身体が戻ってくるってわけか」

「そういうことなんだろうねぇ」

これまでの顛末から、そういう結論に達したふたり。

昔、誰かが化け物どもと取引きでもしたんだろう、
あの子の身体と引き換えにね。

そういう琵琶さんの言葉を聞きながら、
どろろが落ち着かなげに身体をゆすってるのが
芸が細かいというか、作画が細かいね。

「ひでえじゃねぇか!
 何もらったんだか知らねぇけど、
 目も鼻も口も、丸ごとぜーんぶやっちまうなんてよぉ!」

と憤るどろろ。
ああ、どろろがこう言ってくれるの待ってたなぁ。

地獄に堕ちる覚悟でもなきゃできないことさね、と
琵琶丸さん。

このセリフ、
琵琶丸さんも、元武家なのかな、という感じを強く受けた。
逆に、それほどの覚悟があればできることであり、
人とはそういうものだと、彼は思っているのだな。

きれいごとではない世の中を生きて
今に辿り着いている彼の片鱗を伺わせなくもない。

「なんでばけもんどもは、そんなん欲しがるんだよ、
 目ん玉ひとつ食ったって、腹の足しにはなんねーだろ」

食う、というか、食用発想がまず出てくるところが
どろろの可愛さだなぁ。

「さあてね、心の足しにはなるのかもねぇ」


むむ、これまた意味深なセリフですなぁ。

これまでのところ鬼神がさほど強いという印象を与えてきていない理由と
人の身体の部位を欲しがることとは
当然関係があるように思われます。

鬼神とは、妖とは、
意外とそんなに強いものではないのかもしれない。

そして人の身体を得られれば、
明らか何か霊力的なものが強くなるのではないかとは思う。

鬼神サイドの思惑について、
あにきが文字通り聞く耳もってくれたら
今後自ら語るのを聞けるかもしれないですね。


何か知ってそうな琵琶さんに、
「なんだよそれ」
とどろろは不満そう。


背後ではあにきが目覚めて、
焚火に近寄ってくる。

「百鬼丸、起きたのか?」

百鬼丸って呼んだーーー!

いや、それも新鮮っていや新鮮なんですけど、
あにきって呼んでよー
そろそろマジで呼んでよー
名前呼びが定着してしまってからじゃ
なんか今更あにきとか呼ぶの不自然にならない??

これまでのところ
兄ちゃん、とかこのお兄さん、とか、あんたとか
どろろ、そもそもあにきって言葉になじみなさそうじゃん。
どういうタイミングであにきって呼ぶようになるんだか
ちょっと想像しづらくなってきちゃったんですが。

PVではあにきって呼んでるから、
いずれ呼ぶんだとは思いますが
あにきという語彙持ってたら
もうそう呼んでてもいいと思うんだけどな。


あにき、火に右脚をかざす、というより
ほとんど炙られるくらに脚を近づけます。

もうこれで十分、あちっ痛ぇって距離だよね。
一瞬痛み感じたに違いない。

「へっ、熱かったかい?」

「なるほど、痛みがもどったか」

万代との戦いで肩ぶっすり貫通傷負ってるので
今現在かなり痛いのだと思うよね。

痛覚のみならず寒暖とか、触覚とか、
様々な感覚が一度に戻ったのだと思うけど、
一番インパクト強いのは痛覚だよね。

なんだよこれ、なんだよこれ!!!

みたいな怒りが沸いてるんじゃないかと思った。


しばらく黙っていたあにき、
眉を寄せてキッとしたような表情を見せた後、
突然焚火に脚突っ込んで踏んづけてしまう。

何してんだ、やけどしちまうだろ、と
どろろが突き飛ばすようにあにきを火から遠ざける。

「ったく、いきなりなんだってんだよ」

どろろは呆れちゃってます。だよねぇ。
あにき、手がかかる子だと思われてるよ(笑。

思ったより痛かったのか
歯を食いしばってるあにきが可愛かったですよね。
 
 
万代戦で肩ぶっすりやられてることもあるし、
火に足突っ込まなくとも、
今現在かなり痛みを感じているはず。
寝てたのも、それでダウンしてたからだと思うし。

このとき、わざわざ足を突っ込んだ理由って気になるところですが、
私はこれ、
痛みというやっかいなものを獲得した苛立ちと、
そして、
生き物というものは、肉体を損傷すればこんな酷い感覚を味わうのだ、
という悟りからだと思いました。

それは自分に限ったことではなくて、
これまで自分が斬り刻んだものも、
同じようにこんな感覚を持っていたのか、という
チクショウなんなんだよ!っていう怒りだったのでは、と思うのです。

捥いで食べていた植物も、
刺して食らっていた魚も、
摘み取って消えさせてしまった花も、
そして殺した化け物も、
みんなそうだったのか、というような。


アウトプットできないうちに、
さまざまな感覚を知っていくことになるだろう百鬼丸は、
やがて自らの言葉で心のうちを語るときまでに
どれほどのものをため込んでいくのでしょうか。

どろろは純粋に、そして単純に、
物事の本質をついてくれそうな気がするので
それがあにきの救いになってくれたらいいなと思います。






雨の中、戦場で弔いを続ける寿海。

心象風景と自然をリンクさせていくこの手法は
シリーズ通して続いていくのでしょう。

手を合わせるパパの足元には、
右脚を義足に付け替えられた遺体が横たわっている。

この遺体、少し足のサイズとかパパより小さめで、
小柄な感じがしました。

右脚、ということもあるし、
自分のもとを去ったときの要を想起させるような
少年兵だったのかもしれません。

あの遺体は要では?
と思った方もおられたみたいですが

実際の要は生きていればもう30過ぎになっているはずなので
恐らく彼本人ということはないでしょう。
あの脚で、戦に出るというのも不自然ですし。
本人だったらパパ、手を合わせるくらいで済むわけがないし。


要くん、原作の最後のほうで登場した
大川村の脚の不自由な青年を思い出した方も多かったようですね。

また登場することがあったら、
あるいは一揆のリーダーとか、
そういう役回りで出てくるのかも知れませんよね。
もしもまた登場するのなら、
願わくばパパと和解してくれればと思うけど、
そうはいかないんでしょう。
パパの過去は、それくらい重い。


「ワシは、どこへもゆけぬ。百鬼丸…」

土砂降りの中、歩いていくパパの背中が哀しい。


どこへもゆけぬ、か。

さっきも言いましけど、
あにきはこの人に会いに行ってあげるべきだと思う。


原作の寿海は、
私は、ですが、
百鬼丸を旅立たせた時点で、
彼自身と百鬼丸の人生を分けてしまったと思っている。

お前はわしとは一緒にいられないのだ、
お前を受け入れる世界がどこかにあるかもしれん

と彼は言っています。

雑誌掲載時の初出のセリフは

お前はわしら人間とは一緒にいられないのだ、
とまで言っている。

私はこれがひどくショックで、ずっと忘れらなかった。

原作であにきがパパのことを語るとき、
深い感謝の想いを感じるけれど、
いつも過去形で語っているのがすごくつらかった。

もうあにきは、二度とパパには会わないんだろうと
そう思っていました。



あにきがパパと再会するシーンが見てみたいな。
今回の設定なら、それが自然なことのように思うのですが。



さて、本編最後には予告編はないですが、
既に公式から予告動画か出ていますので
次は妖刀似蛭ですね。

どうもどろろも刀に憑依されるシーンがあるみたいです。
原作ほど大暴れはしないと思うけど。

なるべく先出画像見ないようにしようと決心したので
チラと見えてしまったものについてはもう触れないでおこう。


よくわからないうちに先出画像見てドツボるの、
もうやめたいからね-_-;


田之介、手怖そうですぞーーー!


案外、人に憑依した鬼神こそ最強なんじゃね?
とか思ったことだけ
付け加えておきまする。




あと、今週の鬼神図鑑、鎌鼬でしたね。

あの、右脚持ってたエロい化けもんじゃなかったですね。
あいつも鬼神だったのに(笑。

鎌鼬は逃げただけで、倒せてないから、
また出てくるような気がします。

ひょっとすると「アレ」はこの鎌鼬なのでは?

心臓を奪えなかった、アレ。


正解は、何ヶ月後?



 
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初めまして。とても丁寧なご感想や、美しくほっこりするイラストを前々からひっそりと拝見しております。いつも更新ありがとうございます……! どの事柄も深くまで考えられていて、私などはなるほどなあと感心するばかりなのですが、一つ、今回の回想で寿海さんの後ろにあった独特な形の白い炎はカニなのでは……?と思ったので、コメントさせていただきました。根拠は初見時に直感的にそう見えたというだけなのですが……。一助となれば幸いです。
キルト EDIT
at : 2019/01/26(Sat) 23:53:02
キルトさんいらっしゃいませ!
初めまして、ご来訪ありがとうございます!
そして長すぎるこじらせ感想読んでくださってありがとうございます^^
以前から見てくださっていらしたのですか、うわー嬉しいです^^

カニ!!!
そのとおりです!
今確認いたしました、確かにあれはパパの手とカニでした(爆笑!!
ありがとうございます~
早速その部分リライトさせていただきます!
このおバカさんにお知恵くださってありがとうございました!(笑いが止まりません)
管理人pochi EDIT
at : 2019/01/27(Sun) 14:54:34
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