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pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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嵐の前のなんとやら。

次がしんどいの必至のクライマックス前夜。
 
 
あにきいつの間にかまともにしゃべれるようになってたね。
  
そして兄は多分どろろの言う「稼ぐ」の意味やっと分かってきたかもしれないが
弟はお金払ったことないボンボンだった。


更に言うと突然の「八つ墓村の祟りじゃあ」に動揺を隠せない。








いきなり画面いっぱいの蟹からスタート。
前回のあらすじ紹介的Vが入りました。

「おまえは…」

兄弟の邂逅シーンからですね。



ここでOP。



次のばんもん・下を最後にOPとED変わるのかしらね。

個人的には別に変らなくてもいいな。
なんならOPは曲そのままで映像だけ変えたらどうだろう。

EDはあのままでいいと思うし。

ちなみに「さよならごっこ」は
あくまで原作(冒険王版ラスト)を踏襲して
amazarashiさんが作ったものだと思ってるので
あれがそのまま新アニメのイメージだとは思ってないです^^
 
 
 
 
さて、湖で蟹の爪だかの上に乗っていたあにきですが、
吹っ飛ばした腕はどろろが拾ってきてくれたみたい。

てか片方湖に落ちただろうアレ。
よく見つけてきたな毎度どろろ偉いな。

腕を装着するあにきを見て驚く多宝丸。

「おまえ、何者だ、その腕は…」

つくりものの手の男、の話は父と御庭番の話を聞いていたはずなので
それと関連付けてはいると思うのだけど、
ここでは多宝丸、特に何も言わなかったですね。

「おいおい、礼のひとつも言えねぇのかよ?
 だいたいあにきがいなけりゃそこの侍なんか今頃化けもんの腹ン中だぜ」

どろろに言われて「うっ」となる兵庫。
なんか腹押さえてるんですけど兵庫お腹痛いの?

「いずこの者かは知らぬが、助太刀、心より感謝する」

頭を下げる多宝丸。

正直身分もなく得体の知れない少年と子供に
ちゃんと頭下げるとか偉いねこの子。

むしろ後ろに立ってる兵庫が「そこまでしなくても若!」みたいな反応。
陸奥は無表情だったな。

「へっへぇ、いいってことよ」
どろろは得意げです。

あにきは…陸奥に負けず劣らず無表情。

「これで村の者たちも、安心して暮らせるだろう」

領主の息子らしい発言の多宝丸、
あにきのこと気になってじっと見てますが、
眼球が動かないのに違和感でも持ったのか、眉をひそめる。

あにきはと言えば、やはり多宝丸をじっと見ているのですが…

あにきアイに映る多宝丸、どろろや他の人の「白い炎」と違って、
あにきを琵琶さんが見たときのような、
クロームっぽい感じなんですよ。

もちろん、赤は混ざっていないんだけど、
他の人々と違います。

あにきと同じタイプ、とでもいうか。

あにきは自分のことがどう見えているのか、
そういう映像が出てこないので今のところ不明ですよね。
手が緑に映っているくらいしか出てきてないもんね。

あにきが自分の胴体とか見たら、
クロームに赤が少し混ざってるように見えるのかしらね。
害意のあるものが赤、ってことだと
自分に害意があるというのもおかしな話なので
その概念だと赤混ざらないと思うのだけど、
琵琶さんの言う「鬼神の残り火」としての赤は見えるのかな、自分でも。

相変わらずこのあたりは謎のまま、、というか
突っ込んで考えるとわかりにくいな。

「鬼神の残り火」がある故に
あにきは普通の人間とは違う、
言わば闇に堕ちてしまうかもしれない「境界の人」であり、
そのあにき特有の危うさを琵琶さんは警告しているんだろうけど、
「境界の人」でない普通の人間が殺戮の限りを尽くしても
「鬼」にはならず「人」のままなのだとしたら
それも何か納得のいかない話だとも思う。

いずれにせよ「契約」の形で鬼神とある意味「通じた」者、
その因果に関わった者が
このクロームに見える「境界の人」なのではないかと
今のところは考えておきます。

だから恐らく景光もクロームなんだろう。

多宝丸がクロームに見えるのは、、、
遺伝、というのも妙な表現だけど、
鬼神と通じた男の息子だから、とかしか理由が思いつかないので
そういうことにしておこう。

ママ上はどう見えるのかしらね。
因果に関わっていないとは言えないと思うけれど、
彼女は景光の血縁ではないから、普通なのかな。

多分来週あにきアイで母を見るシーンがあると思うので
このへんはわかりそうかな。


あにきは多宝丸が少し他の人間と違って見えることに
興味を持ったのだろうか。
じっと見ていてますます多宝丸に居心地の悪い思いをさせている。

「どうした? あにき?」

不審に思ったどろろが聞き、多宝丸に取り繕う。

「悪いな、あにきは目が見えない代わりに心の目で見るんだよ」
「目が?」

驚く多宝丸主従。

「目もなく、腕もなく、あれだけの立ち回りを?」

陸奥が思わず問う。

「そこがあにきのすげえところさ!
 あっちこっちを旅しながら、バッサバッサ!
 チンケなヤツは相手にしねえよ。
 狙うはとびっきりの強者、ばけもん、鬼神どもって寸法さ」

どろろ、ますます芝居がかってあにき自慢可愛い^^

原作ではどろろがこんな調子にあにきを売り込むと
「おい、ちょっと迷惑だぞ」なんて言ってましたが
新アニメのあにきは黙って聞いてるのな。心なしドヤ顔?

どろろ、多宝丸に手のひらを伸ばして

「助け賃」

ちゃっかりしております。さすが新アニメどろろ。
タダ働きはしないんだよね。笑


「毎度!」

結構な大金もらってご満悦のどろろ。

次のカットで陸奥が懐のあたり直してたので
陸奥が出したんですね、このお金。

「ところでさ、ここらにえらく羽振りのいい国があるって聞いたんだけど
 知ってるか?」
「ならば我が醍醐の国のことだろう」
どろろが聞くと、多宝丸が答える。

この辺りで羽振りがいいと言ったら他のどこでもない、
醍醐領のことだというのが当然、てことなんだな。
鬼神の加護によって、明らかに他に比べて特筆される豊かさなんだな。

「あと半日も下れば、城下の街へ入れる」
「おーお、ありがとな!行こうぜあにき」

「お前、名は?」
どろろの後ろから多宝丸を通り過ぎて行こうとするあにきに、
すれ違いざまに多宝丸が尋ねる。

立ち止まり、
「百鬼丸」
と答えるあにき。

おお、まともに発音できてる!

「やっきまう」じゃないじゃん。ちゃんと言えてるじゃん。

どろろと練習したのかな?笑
浅田先生が練習風景描いたイラストめっちゃ可愛かったですよねvvv
「ひゃっっっきまんじゅ!!」
「まるだっつってんだろ!」


「百鬼丸…」
かみしめるように言う多宝丸。

まだ兄とも知らず。



原作では景光とばんもんで先に出逢ってしまい、
そこで名を聞かれて名乗るシーンになっていますが
このあたりはだいぶ変えてありますね。



醍醐の城下町へ降りていく途中、もらった銭を弄びながら
「我が醍醐の国、だってさ。いいもん着てたし、この国の偉いヤツかもなぁ」
どろろは上機嫌ですが、
あにきは多宝丸がクロームに見えたことを気にしている模様。

というか、何か感じるものがあったのだろうか。

原作で景光に初めて会ったとき、
「何かあったかみみたいなものがグーっとこみあげてきた」
と言うシーンがあって、
何も知らないあにきが不憫になったものでした。

こんな仕打ちをされていても、実の親に会えば
「あったかみ」なんてものを感じてしまうものなのか、
それはなんて切ないことだろう、、と。


新アニメでは、あにきが語らないのでわかりませんが、
案外多宝丸にこういう気持ちを感じたのかもしれないですね。

ふと立ち止まり、
多宝丸のいるであろう後ろを振り返るあにきが印象的でした。

「おーい、あにき、行くぜ!」

どろろに促されて歩き始める。



「面目ない、若、俺は…」

兵庫が多宝丸に詫びております。陸奥も一緒に膝を折っている。
主人に頭を下げさせることになってしまったのを気にしているのでしょう。

「いや、責められるべきはあの化け物の力を侮った私だ。
 道場でならば遅れを取るとは微塵も思わぬ。
 だが本物の戦場に出れば…」

あにきの凄まじい剣さばきを思い出して、悔しそうな多宝丸。

「詮無き見立てでございます。一介の流れ者とこの国を継がれる若とでは
 そもそもお立場が違うのです」

陸奥にそう言われても多宝丸は気になるようで、
湖の蟹化け物の死骸を一顧してからその場を去ります。




市が立ち、豊かな物資の売られているにぎやかな醍醐の城下町。
戦乱の世とは思えぬほどの平和な活気に満ちている。
 
その一角で、女が赤子らしきもの(後で石だとわかる)を抱えて唄っている。


鬼の子生まれた真っ赤っか
山の獣に食わしょうか
海の魚に食わしょうか
包んで流してもう見えぬ


女の顔には両目から頬にかけて黒い痣があり、
ボサボサの髪からしても、いかにも「狂女」という風情です。

と、突然何かを見て女が怯える。
その視線の先にはあにきとどろろが歩く姿が。
あにきを見て動揺したらしい。

この女には、特殊な力…あにきや琵琶さんのような
魂の色を見る力があるんだろうな。

「鬼じゃ、鬼の子じゃ! 鬼の子が来た!」

そう言いながら逃げて行ってしまう。

狂った女が叫ぶとか、
何コレ、「八つ墓村」?笑(若い子わからないよ)


しかしこの唄、、、穏やかじゃないというか、
醍醐家にとってはリアル過ぎじゃん。
流布して大丈夫ということもないような気もするんですが、
狂女がひとりで唄ってるだけだから誰も気にしていないってこと?
 
あにきを実際に流した産婆はその場で妖に食われているし
どうも一人で捨てに来たっぽかったですよね。

なので縫の方に仕えていてこのことを知っていた侍女たちにとっては
産婆は帰ってこないのだから
「産婆と赤子は行方知れず」のはず。

にもかかわらず捨てた産婆本人視点のような唄になってるんだな、
というのがちょっと不思議ではあった。
もしくは見ていたような内容?
唄ってそういうものかもしれないけど。


物語の中でも
五体満足で産まれなかったり、
生まれてすぐ亡くなったり死産だった場合は
産婆が川に流す、ということがよくあったらしき設定ですが
(こんなことには慣れっこ、と産婆が言ってました)
「真っ赤っかな鬼の子」という表現は
皮膚を奪われたあにきに特定されるように思う。
鬼神が景光以外にも頻繁に赤子の皮膚を奪うような契約をしていない限り。

狂った女が自分で作って唄ってる、、、のでしょうが、
それにしても「鬼の子じゃあ」って叫んでるんだから
恐怖の対象は赤子なのに
その赤子代わりの石を抱いていて、
それに子守唄を聞かせるように唄っているって、、、
ビジュアル的にはインパクトあるけど、変じゃね?


狂人の論理に定義づけは不可能とはいえ。

若干違和感が否めないな私^^;

5話の「右脚問題」と同様、
インパクトある演出のためのゴリ押し感が。。。



まあ、この狂女は
あの赤子を捨てるべく川に行ったきり戻らない産婆を知っている人物、
すなわちあのとき産屋にいた誰かなんだと思われます。

おそらくは縫の方の侍女か何かだった?

あのとき居合わせた侍女たちを、景光はどうしたのだろう?
全員口止めに殺す、というのは
縫の方が納得しなくてできなかったのではないかと思うのだけど、
冷徹な支配者であれば殺していてもおかしくはない。

身体を奪われた赤子を見たショックで狂ったので殺されず暇を出された、
とも考えられますが、
そりゃ悲鳴あげて逃げた侍女もいたけど、
他の皆さん、縫の方もそうですが、
意外と冷静だったように思うので、そのくらいで狂うかな…
この女魂視えるみたいだから
何がしか霊感みたいなもの強くて特別ダメージあったのかな。


でもこんな唄、街角で唄ってたらヤバないの?

狂った女の戯言、と、誰も信じないし
そもそも醍醐家で産まれた子のこととは唄からは分からないので
放っておかれてると解釈するしかないけど。
 
さすがに景光の耳に元侍女がこんな唄唄ってる、と入ったら
いくら狂女でも殺されていてしかるべき。
箝口令守ってないじゃん。

この狂女の存在が人の口には上っていないってことかな。
こんな人街中にいたら相当目立つけどなぁ。笑
醍醐家の関わることとは聞いた人も思ってないから
景光の耳には届かないか。

ああでも、後で多宝丸にも「鬼じゃあ」とか言ってたの
陸奥が聞いていたから
今度こそこの女命ヤバイのでは?


そういえば
舞台では景光が赤子を渡したのが男性の家臣だったのですけどね。

アニメでは男性の家臣は誰も知らないのかな。

産婆に「わかっているな?」って感じで渡していたから
産婆に秘密裡に捨てさせる指示をした、と解釈できるけど、
臨月の奥方から子が生まれて産声が聞こえたところまでは
知ってる者もいるだろう。
直後に亡くなったことにでもなってるのかな。


ところで今更に謎なんですが、
景光は、赤子を捨てに行った産婆が戻らなかったことを
御庭番に行方を探らせているくらいだから知ってるんだよね?

でも
「かつて両手両足のない赤子を川に流したと、産婆から聞いたものがいる」
(産婆は戻らなかったのに変な言い回しじゃない?)
という報告を受けているので
捨てに行ったことは、処分を命じた景光は承知なのに
なんかおかしな観点で話してるな、と思いませんでした?
捨てた場所が川だったことは初めて聞いたということ?

なんかイマイチ噛みあってないよね?
御庭番が全く事情を知らされずに探っていたということなのか。。。
それも変な話だなオイ。

景光の御庭番(多宝丸に尋問されて自害しようとした男)は
捜索途中に恐らくこの狂女の存在を知ったはずで、
あるいはこの女からもっと聞き出そうとしたかもしれない。

ツィで
口止め料でももらって暇を出されただけで狂ってはいなかったが
景光の御庭番が口を割らせようと拷問した結果最近狂ったのでは?
という解釈もありましたが、
もしそうならそれは
秘密を口止めされた当の醍醐家から
秘密をしゃべれと拷問されるという
わけわからん状態では-_-;

なんでそういう無駄をする。


狂った女の唄う不穏な唄とか
あにきの「忌子」としてのイメージを強調する演出として
やってみたくなるのもわかる気もするが、
なんか色々不整合が気になるにゃあ。

私がこだわり過ぎなんだろうな。

時代考証についてはもはやグダグダっぽいので
どうでもよくなりましたが
こういうのはどうも気になって。

単純に、産婆に捨てろと命じたのに産婆が戻ってこないのを
これまでなんとなく後ろめたくて
(さすがに我が子を自ら殺せなかったために)放置していたが
ここに至って約定が破綻してきて状況が大きく変わり、
今になって気になって探させた、
ってことなんだと思うけど、
イマイチすわり心地の悪い椅子みたいになってるのちょっと気になる。


クドくなってしまったので
もうやめて本編に戻りまする。



にぎやかな街を歩くあにきとどろろ。
お金も持っていることだし、どろろは大はしゃぎ。
あにきもそれなりにもの珍しそうにまわりをキョロキョロと見ている。

「あにき、握り飯がある!噂通りの真っ白い飯だ!
 それにあっちの! ありゃなんだ?
 こりゃ1日じゃ回りきれそうにないぜ。まずはなんか食おうぜ!
 あにき、あっち、芝居だってよ、芝居!」

あにきの手をつかみ、走り出すどろろ。

「ああ…」

どろろに引っ張られるまま一緒に走っちゃってるの可愛いね^^


この芝居、当時の猿楽っぽいもののつもりなんでしょうけど
考証正しくそのまま映像化しても理解の外だからか
江戸の大衆演劇か歌舞伎みたいになっちゃってるよね笑。

当時の猿楽は強いて言うなら今の能や狂言に近いものなので
謡(うたい)といって、合唱団みたいに謡曲を謡う人たちが座っていて
お囃子の鼓を叩いたり笛を吹く「囃子方」というのも舞台にいて
その節に合わせて舞ったり、合間にセリフ入ったりするものだったと思うので
ほんとはかなり違うし
正直セリフも何言ってるか、古文なのでわかりづらいはずです。
私、両親が能をやっていたので
能舞台は今も毎年見に行くのですが、
それでも何言ってるか解説見ないとよくわかりません(笑。

今のイメージの大衆演芸っぽくアレンジしているのは
アニメなので無理もないかなって思います。


「さても長きに渡り、我が醍醐の民を苦しめたは
 この鬼神が仕業なり。
 醍醐の主が名にかけて、この醍醐景光、いざ鬼神を退治てみせん!」
「南無大悲観世音菩薩、慈悲の光もて、醍醐の民を救いたまえ。
 我が殿を守りたまえ」

なるほど、景光が禍を成していた鬼神を倒して
醍醐の国を繁栄させた、という物語を
大衆にこういう形で知らしめて、ありがたがらせているわけなのだな。
プロパガンダに利用しているわけだ。

「すげえんだな、あのおっさん」

どろろは白い握り飯を3個抱えて食べながら見ております。
あにきは横でぼーっと見てる。

魂しか視えない彼には
演じる、ということ自体イマイチ馴染みがなさそうですが
音声は聞こえているので理解はできているんだろう。


「おっさん?おっさんとは無礼な!」

横に座っていたおっさん(笑)に怒られるどろろ。

「あれはこの国を豊かにしてくださった、領主の景光様だぞ!」

「ふうん、そりゃあまるで…」

鬼神に刀を振るうシーンを見ながら

「あにきみてぇだな」

何も知らないとは言え、見てるほうにはキッツいセリフだよどろろT_T

どろろにとってはあにきは鬼神のせいで困っている人を助ける
ヒーローだからな…


ここにあるふたつの「真実」が刺さる。

「景光が鬼神退治をして醍醐領を守っている」ことになっているが
実際は
「あにきが鬼神を倒して醍醐領の加護が失われていっている」
という事実。

嫌だなあ。

あの狂女が大勢の前であにきを指差して
「醍醐に仕返しに来た鬼子じゃあ!
 あの鬼子が醍醐を滅ぼすのじゃあ!」なんて扇動しないことを祈るよ…

まあ、あの女は多宝丸にも多分景光にも「鬼」って言うだろうから
そんなことにはならないと思うけど。。


「ん?」
どろろ。琵琶さんが芝居を見ていることに気づく。

「鬼神は討ち果たしたり!
 逆らう敵は遍く滅び、幾久しく末永く、ぁ醍醐の国は守られたりぃぃ!」

歌舞伎の見栄きっちゃってます;;;

琵琶さんも気づいて振り向き、ちょっと二ッと笑う。

琵琶さん、、
どうも過去が気になる。鬼神と何か因縁があると思うんだな。
以前鬼神と取引した誰かを知っているとか
そんな気がするんだけどな。



「そうかい、あの子たちには気の毒したねぇ」

土手で話している琵琶さんとあにきとどろろ。

そうか、琵琶さんとは寺の事件の直前にわかれたきりだったね。

「坊さんも、この街の噂を聞いてきたクチかい?」
「まあね、このご時世に、ここだけ別天地じゃないか。
 どんなご加護があってのことかと思ってね」

ほらほら、なんか含みのある言い方だよね。
何かの加護がなければ不自然な繁栄ぶりだと。

琵琶さん、山の中腹に見える地獄堂を杖で示しながら、
「ここの領主が倒した鬼神が祭られてるって話だ。
 ちょっくら見物してくるつもりさ」
「とうに死んだばけもんなんか、何んにもならねぇや。
 おいらたちが用があるのは生きて暴れてる連中だ」
「そうかい。よっこらせ…」

どろろの横に立っているあにきを
立ち上がった琵琶さんが見て、顔を曇らせる。

「あんた…人を殺めたね?」
「えっ…」とどろろ。

琵琶さんの眼には、クロームの中に赤が流れるように混ざったあにきの魂が。

「せいぜい気をつけな」

そう言い残して琵琶さんは去っていく。

ミオちゃんの唄を聞くと浄化されていたあにきを思い出す。
どろろと居て、浄化されるといいんだけどな。
そういう描写やってよ(百どろモンペ発言)



再びにぎやかな街の様子。
えっ、この時代遊郭なんてあったっけ?^^;

まあいいや、もう時代考証しても仕方ないよね。



「確かにここじゃ、おいらたちの仕事はなさそうだな」

残りの銭を確かめつつ
「もうちっと遊んだら、次の街行って儲け話でも探すか。
 なあ、あにき」

するとあにきは用水路の上にかけられた橋の前で立ち止まっている。

「あにき?」

ばんもんのタタリじゃねェのか、と話す街の人々。

「それのせいで、ここいらに雨が降らねえってのかねぇ」
「しーっ、滅多なこと言うもんじゃねぇ」
「これまで通った村もさっぱり降らねえってよ。
 万一このまま続いたりしたら、今年の秋は…」
「ありえねぇ、醍醐様の御領地は、観音様に守られてんだぞ」
「けどよお、ばんもんのアレが始まって以来だぜ、
 朝倉の動きもきな臭いし…」

「その!ばんもんってのは一体なんなんだい?」

どろろが興味をもって話しかける。





場面変わって醍醐邸。

「何? 目も見えず、両腕もない男だと?」
「はい、恐らくは片脚までもつくりものかと」

陸奥と兵庫が、景光に報告している。

このふたり、多宝丸の側近であると同時に
当然父・景光に仕えているわけだから
何か注進すべきことがあったら当然報告しているよね。

「化け物を倒しながら、諸国を旅しているとか」
「助けてもらわねば、死んでおりました」

兵庫、敬語使えてるじゃん。

なんだよもう、多宝丸にだけタメ口なの?笑


「狙うのは常に強い鬼神どもだと豪語しておりましたが
 実際に巨大な化け物を一刀両断に斬り裂いて…
 名は、百鬼丸と」
「ううむ…」

唸る景光の後ろでママ上が聞いて泣き出す。
母、捨てた我が子が生きていると知った模様です。



元々は朝倉の軍勢からこの国を守る砦だったが
激しい戦で板塀一枚残して焼け落ちてしまった、
初めて醍醐の兵が朝倉の軍勢を退けた、
景光の威光もここから始まった、
醍醐の奥方の守り観音の加護が宿っている、
しかしこの頃は朝倉が盛り返し、
捕らえた醍醐の兵や間者を打ち付けている、
観音様のご加護を汚そうとしてやっているのだ、
それに魅かれた化け物どもが夜な夜な集まるようになり、
今は誰も近寄らない
昔景光が打倒した鬼神のタタリもあるのでは

という、街の男の話を思い出しながら、ばんもんにやってきたどろろとあにき。

「へーー高っけえ塀だな」

回り込んで向こうを覗くと、死体がいくつも塀に打ちつけられているのを見て
ビビるどろろ。

あにきは板塀に触れる。

「あにき、なんか感じるかい? 鬼神かい?」

頷いて
「強い、かなり…」
と答えるあにき。

おお、またカタコトじゃなくて普通にしゃべったーー


ちなみに映画のノベライズでは
このとき板塀に触れて、初めてささくれ立った木が刺さって怪我をする描写があって
リアルだなって思った覚えがあります。


「おい」

いきなり声をかけられてビックリしてあにきにしがみつくどろろ可愛いvv

なあにもう今回手つなぎデートしたりしがみついたりぃぃvvv


「気をつけろよ、それ以上向こうへ行くとやられちまうぜ」

助六の登場です。

あら。原作よりイケメンになってる笑
舞台の役者さんもこんなでしたよね。

なんだ、子供じゃねえか、驚かしやがって、とどろろ。

「見なよ、朝倉の見張りだ。捕まったら最後、
 ばんもんに打ち付けられちまう」
「ひぃぃ」どろろ、やっぱりまだビビってます。
「ここには何もないぜ。死体漁りならよそにしときな」
「違う!おいらたち、ばんもんの化けもんを退治に来たんだ」
「えっ化けもんを?」驚く助六。


助六に雑草汁みたいなの作ってもらって食べるふたり。
蛆じゃなかったな笑

原作と違って別行動ではないので、あにきも食べてる^^


ここはもともと自分らが住んでいた村だった、と話す助六。
「そこにいきなりあのばんもんが建てられて…」

助六の回想。

あっちにおいらの家があるんだという助六は
あっち側はもう朝倉の陣地になったんだ、
殺されるぞ、と止められる。

「おとっつぁん、おっかあ!」


話を聞きながら、ちゃんと匙を使って食べてます。
あにき、多分箸とか匙とか使えなかっただろうから
これもいつの間にって感じだよね。
あ、でもパパに教わって昔は使ってたかも??

どろろの口から葉っぱ飛び出してるの可愛いvv


「みんな村を捨てて出て行った。けどおいらはあきらめねえぞ。
 必ずいつか、ばんもんを越えて家に帰るんだ!」

涙をこらえて汁をかっ込む助六に
手伝う、とどろろ。

どろろはほんと、こういうとき漢気あるんだよねえ。

「昼は確かに朝倉の兵が見張ってる。けど、夜はどうなんだい?」

あにき、後ろで黙々と食ってるし。

「ばか言え、夜はもっとヤバいんだぞ。
 お前ら見たことねえだろ。とんでもねえ化けもんがあそこら一面に」
「大丈夫さ」

食い気味にどろろがあにきを売り込む。

「ウチのあにきなら心配無用」

あにきの不思議な瞳に見入りつつ
「ほんとなのか?化けもん退治に来たって」助六は疑心暗鬼のようですが

あにき、頷きます。

おお、どろろにすらあんまり反応したことないのに
ちゃんと答えてあげてるじゃん。
今回多宝丸にも名前答えてるし、
社会性出てきたねえ。

「ほんとはタダ働きはしねえんだけどさ、
 メシご馳走になったから負けといてやる。
 おいらはどろろ。そっちは百鬼丸のあにき」
「助六だ」、と嬉しそうに自己紹介する。




醍醐邸。
首なし観音に祈るママ上。

ぼうやがほんとうに生きていた…!

「御方様、殿が…」
そこへ侍女が話しかける。

どうなさるおつもりですか、と尋ねる縫。
「我が醍醐の繁栄を阻むものは、何人たりとも許しはせぬ」
「許されることなのでしょうか…」
夫を非難する縫。
「何?」
「頑是ない子供の命を犠牲にして。いずれ報いがきます。
 いえ、もしかしたら既に」
「では奥は、あの頃のまま醍醐の民を地獄へ放って置けと申すのか」
「殿。殿が望まれているのは人々の幸せなのですか。
 諸国に打ち勝ち、醍醐の名を天下に響かせるためにあの子の命を…!」
「天下のことは女にはわからぬ」

言い捨てて去る景光。そして泣き崩れる母。

そしてそれをこっそり見ている弟。

弟いつも聞いてるけど
肝心なとこいつも聞き逃してるっぽくない?



後ろで侍女も聞いているので、
この侍女はすべての事情を知っているのだろうな。

んんん。そういう、ずっと縫に仕えている侍女がいるのに
今更「手足のない赤子を川に流したと聞いたものがおります」
なんて意味のない報告受けてるのやっぱおかしいよな。
ほんとに御庭番に何も知らせず探らせてるの不合理じゃない?
しかもその御庭番、あっさり陸奥に薬飲まされてるしさ。
無能すぎね?
川に流したのはわかってんだ、お前にはその先を探れと言ってんだ、
ってことにならないの?
朝倉の間者を追っていた家臣がつくりものの手の男にやられた、ってのも
御庭番じゃなくたって探ってこられるだろマジ。


縫の方、舞台では醍醐の民の苦しみを持ち出されて
黙ってしまってましたが
アニメではもう一歩踏み込んで夫を誅していますね。

アニメ版のほうが、母の愛強く描くのね、きっと。
来週母子ご対面だよなあ。

新アニメではあにき、
「俺には生みの親なんかいねえ。いたら俺を捨てたりするもんか」
って言わないよねきっと。

「無残帳」の回でだいぶ学んでいるとは思うけど
そもそも母親とか子捨てとかいう概念自体怪しいし、
ますます言葉を失ってしまいそうだもの。

どうなるんでしょう、母との邂逅。
次回ほんとしんどい回だなあ…



さて場面変わって「朝倉領」という字幕が出ました。

景光が一刻ほど前、わずかな兵を連れただけで出かけた、と
報告されている武将。
夜遊びには物々しく、大事にもしたくない、というような、と。

これは景光、兵庫と陸奥からこの近くにあにきがいることを聞いてるから
自らあにきを探しに出たな。


この武将はばんもんを境に睨みあっている朝倉方の大将ですね。
朝倉の間者のほうが優秀ですな(笑。

何かほくそえんじゃってますよ。
景光を討つチャンスとでも思ったか。

あー、きっとアレだな、あにきと景光の間に
こいつらが割って入って、親子対決中断、みたいな感じになるかな?


それにしても景光、原作がダメ過ぎるせいで
改変するの大変なキャラなんだよね、
原作に忠実にすると詰め甘すぎて色々破綻してしまうんだよコイツ。

今回の景光、外道だけど領民を救いたかったという動機づけはまあ理解できる。
野心もあるんだろう。

兵庫と陸奥という有能で多宝丸をほんとに守ってくれそうなふたりを付けたのは
評価できる。
多宝丸は奇跡に近いほどまともに育っている。

そして多分縫には首ったけだ。

鬼神の加護を受けての前提だけれど、
街は豊かだったから領土の発展に努力はしてるんだろう。

プロパガンダも欠かしてない。

しかし間者(御庭番)とその使い方無能過ぎる。

加護がなくなると、あまりうまく立ち回れず
対外交渉などは得手ではない様子。

また、加護があったにも関わらず
ばんもんでは相当苦戦した上にやっと朝倉に勝利したっぽい。

実に、天下を望むほどの傑物とは言い難く感じる。

やはり鬼神の助けなしには凡夫なのではないだろうか。


映画の景光(貴一さん!)は
赤子の代償に怨敵を倒す力と天下を望み、
しかし本来どうでもよさげな魔物にやや翻弄されて、
闘って戦って尚国を統一できぬ自分に苛立っている。

自国の繁栄を約束させたりはしていないので
そのあたりは自分の裁量と思っているようだった。
というか、戦乱が激しすぎて
領民は苦しんでいるままだった。
天下を統一し、内政はそれから、と思っていた感じ。

映画の彼は苛烈にしてまさに鬼神の如き武将だった。

新アニメの景光、
私には今のところ後手に終始して少し弱々しく見える。
明らか破綻しているのに地獄堂で唸ってばかり。

次回あにきにどういう声をかけるのか
外道に堕ちた覚悟をどう見せるのか、
しんどくはありますが
物語のために期待したいです。




夜のばんもん。
朝倉の見張りが引き上げていく。

そろそろだぜ、と助六が言う。
あにきは気配を探るように天を仰ぐ。


「なあ助六、お前の母ちゃんてどんな?」
「ぽちゃっとして、色が白くて、村一番の別嬪だ。
 ぼたもち作るのも、村一番巧ぇんだぞ。
 おっかあと会えたら、お前らにもご馳走してやっからな」
「ほんとか、やったぜ!」

無邪気な会話に胸が痛む。
舞台では助六も死なず、家族も生きてたけど
アニメはなあ。そうはいかないだろうなぁ。。


狐火が現れ、妖狐の形になる。
「あれがばんもんの化け物だ」と助六。

数がめっちゃ増えて襲ってきます。
あにき、珍しく太刀で闘う。

あれ、刀身入ってたんですね。竹光じゃないんだ。

普通の刀アクションも新鮮でカッコイイな。

助六、すっげぇ、と感心してます。

しかし妖狐が吠えると仲間が更に増える。

「なんて数だ」
「ここらへんの狐が全部集まってきたんだ」

あにき、こっから本番、て感じに仕込み刀に切り替え。

あ、でもちょっと待って、両手で刀持った状態のまま腕抜けたよね。
そうだよ、そうやって抜けるんだから
さるの巻のときに岩にひっかけて抜く必要なくない?笑
(↑せっかくカッコイイのに要らんツッコミ)

しかしさすがに狐強い。

あにき、頬殴られて赤くなってる。

あにきがちょっとやられただけで
心配になって参戦してくるどろろ好きvv

「このどぎつねのコンチクショウ!これでも食らえ!」

と投擲するどろろ。
結構効いてるじゃんすごい。

どぎつね発言、どろろから出ましたね。

あにきはどぎつねなんて語彙ないから、ここでどろろから学んで
後でいうのかな、
「どぎつねめ、お前が余計なことを言わなければ」ってセリフ。

あ、そうすると多宝丸が…
ほんとどうなるんだろう多宝丸。。。


あにきとどろろのふたりが戦っている間に、
助六は今ならばんもんの向こうに行ける、と思い、
やや後ろめたいながら駆け出していく。

「おい、助六待って!ひとりじゃ…」

気を取られたどろろが狐に狙われますが
あにきが駆けてきて助けてくれた!

ここね、PS2ゲームのOPムービーと同じなのね。
まだご覧になってない方、youtubeで見られるのでぜひにご覧ください。
ほんとゲームのOPいいから!

あっかんべーするどろろとか、
新アニメの浅田先生のEDのどろろ、
多分このゲームムービーから取ってるから。

「あにき…!」
「行け!」

わーあにき、またちゃんと喋ってる。

命令形も言えちゃう。

「すまねえ、あにき」

どろろは助六の後を追う。

あにき、子供にやさしいよねほんと。
基本的に小さきもの好きそう。


小さな狐火が集まって、大きな九尾の狐になる。

向こうも本気出してまいりました。

「鬼神…」

と独り言をつぶやくあにき。

なんか普通のアニメの主人公みたいじゃん(←言い方。


無茶すんじゃねえぞ、助六。
と祈るように思いながら走るどろろ。




一方こちらは夜の街中。

兵庫と陸奥が茶屋の店先で
「子連れの旅の男」について聞いている後ろで団子食ってる若。

「年のころは私と同じか、少し上だが」

年子だし、栄養状態多宝丸のほうがいいから
あにきのほうが年上に見えるということもないと思うんだけど、
痩せていて顔がシャープな分年上に見えたのかな。

「さあねえ」と気のない返事をする店男。

団子三本食った多宝丸が席を立って行こうとするのを

「ちょっと、お代!」
「これで」

と店の男に金を渡す陸奥。

多宝丸、自分でお金を持って払う、なんてことないわな確かに。
王子様だもんね。笑

「恐らく、まだこのあたりに逗留していると思うが…」

父が探している、というかもはや明確に狙っていると思われる
「つくりものの手の男」が
カニ騒動で助けてくれた百鬼丸というあの男だと
多宝丸の中ではもう繋がっている、、よね?

「ですが、あの流れ者を見つけたとして、どうなさるおつもりです?」
と陸奥が聞く。

「お前たちの報告に、父上は酷く驚かれたと言ったな。
 思い当たる節があるのだ、父上は、恐らく」
「それは…」
「父上と母上の隠されているもの。
 16年前に消えた赤子の行方。
 私の知らない何かの答えをあの男が持っているとしたら…」

と、あの狂女が唄っているところへ通りかかる。

赤子、という言葉に反応した多宝丸、
「おい、そこの女!」と声をかけますが
「若、その者は…」と陸奥が止めようとする。

陸奥、この狂女を前から知っている、、というわけでもないか。
怪しげで、気が触れているようだから若に関わってほしくなかっただけかな。


しかしこの狂女、多宝丸を見て
あにきのときと同じ反応をして

「鬼の子じゃあ、鬼の子がまた、醍醐を滅ぼしに戻ってきた!」

赤く塗られた石のようなものを取り落す。
赤ん坊のように抱いていた物の正体はこれでした。
赤子のあにきの頭部に似てますね。

あにきはともかく、多宝丸も鬼の子認識、ということは
もう醍醐の血を引いている子だから、としか言いようがないよね。

この女にも魂が視えているのなら、多宝丸も
クローム状態の、先に述べました「境界の人」ってことよね。

多宝丸も鬼になる可能性があるということなのか。

彼の中の鬱屈したものが爆発する展開は来るだろうけど、
兵庫と陸奥がいるし、青いボンボンだけど結構思慮深い性格のようだから
踏みとどまっていただきたいなぁ。


しかしこの女のセリフだよ。

鬼の子がまた、の「また」ってなんだろう。
あにきに続いてまたひとり来た、ということ?

それとも過去にもそんなことが?

鬼の子が醍醐を滅ぼす。
このワードだけ先行して、醍醐の民が
近々ばんもん周辺で起こるはずの朝倉との戦の悲劇を
あにきに被せてくるようなことになるのだろうか。

嫌な展開だなあ。。。

多宝丸は次回、あにきと剣を交えるようだけど、
どういう心つもりでそうするのだろう。

やはり舞台と同じく、父を非難しつつも
領土の繁栄を取って、あにきと対峙するのだろうか。



ばんもんではあにきが苦戦しています。
これまでで一番強い鬼神設定かな。

新アニメあにき、脚にバズーカ仕込んでないもんねえ。

九尾に両腕を押さえられ、地面に組み敷かれてしまう。


助六を探すどろろは、朝倉の兵に見つかってしまう。
助六は既に捕まってしまってました。



あにきは両足で九尾を蹴り上げて逃れ、一撃お見舞いして起き上がる。

と、九尾とあにきの間にいくつもの矢が射られ、
九尾は潮時と思ったか、消えてしまう。

九尾は景光だと気づいて引いたのか?

そこには、矢をつがえた兵に守られた、景光の姿が。


父と子が出会ってしまった。。。。





「鬼の子とはいったいなんだ?
 醍醐を滅ぼすとはどういう意味だ? 答えろ!」

狂女を詰問する多宝丸。

「若、そのようなものの戯言は…」
陸奥が制しようとしますが。。。

女はあにきが生まれたときのことを思い出し

「鬼の祟りじゃあああ!
 鬼が赤子を食ろうたんじゃ。
 手も脚も鼻も口も肌も全部、全部!」

と喚き散らす。

その異様な内容に、言葉を失う若と兵庫と陸奥。

「醍醐の国に、祟りを返しに帰ってきたんじゃあ」



えーーーと、この女はあのときの侍女でした、はい。

そして恐らく、
当時の景光の「鬼神が取引に応じたのだ」という言葉も聞いている。

赤子を食わせて、その代償に醍醐が繁栄しているという認識がある。
かなり正確に理解しちゃってる。

しかし
その子供が祟りを返そうとしている、とは。

それって鬼の祟りでもなきゃ
喰われた赤子が鬼、ってのもなんか発想が飛躍してる気もするんだけど。

鬼と契約すると鬼になる理屈は分かるけど(景光な)
生贄に捧げられ、鬼に食われると赤子も鬼になる理屈はようわからん。

人ならざるものになってしまうと、
なんとなくそういう感じにとらえるしかないよ、、なあ?;;

そもそも鬼だか神だかの禁忌を犯し、逆鱗に触れて祟られる、
というのが「祟り」というものな気がするので
それもよくわからない定義だなぁ。

なんかそれっぽい言葉並んでるけど整合性がないという
この幾分気持ち悪い感じなんとかならないの。

人の口に上って主観や憶測やまして狂気が入り込むと物事は複雑化してゆき、
当事者でも制御不能になって真実が歪み、
もはやどうにもならなくなっていくという齟齬を
わざわざを提示して見せているのだろうか。

だとしたらいじわるなヤリくちだなあ。

誰かが死ぬにしても、真実を知らずに死んでいくことになるのかも。


次回、ほんとにしんどいよコレ。




琵琶さんが地獄堂にやってきました。

「こいつは…マズいね…」

さすがの琵琶さんもそれ以外言葉を失っているほどに禍々しい地獄堂。


ばんもんで向きあう宿命の父と子。

あにきアイでは、やはり景光はクロームの中に赤い炎が揺れている。

多分あにきの赤より、量的に多い。

十分に、あにきが敵と認識する状態。



首なし観音像に亀裂が入り、不穏な空気が張りつめたまま今回は終わり。



図鑑は九尾でした。





次回の下巻の先行画像にはまたあにきが暴走するっぽいのがありますね。

新アニメのテーマのひとつとして
「人か鬼か」があるので
あにき闇堕ちスレスレ、みたいなのは
舞台もそうだったし、描かれるのは必至なんですけど、
私としてはあまりそこばかり強調してほしくはないのが本音。

結果として闇堕ちはしなかった、と落ち着けばいいけれど
社会的な意味での「人」として生まれなおすように生きるあにきを描くのに
まるで最初は心がなかったみたいな、
人に成れないかもしれない、
みたいな描き方になってしまうのは抵抗があるのです。

人だもの。最初から。


身体を奪われても心までは奪われたりしない、
それだけは決して奪うことなんてできない、

私はどろろをそういう物語だと思ってきたので
そこんとこ揺らぐの、正直嫌です。

心までも失くしたようにあにき本人が言っていても
それは違ってたじゃないですか、原作も。


境界の人として揺らぐあにきをどろろが救うのなら
それは素敵なことなんだけど、
彼の心を、彼自身が制御して人たることを祈って止まない。


そして「人を殺める」ことで闇に傾く、という、
この時代にして彼だけがリスクを負いすぎるのも
何かフェアじゃない気もする。


原作のあにきなんて人斬りまくりだよ?
でも彼は人たることに揺らぐことはない。

対して、ゲームのあにきは「人は斬らん」を貫いている。
それはそれで素敵だと思う。

映画でもノベライズでは
怒りに我を忘れて修羅のようになる瞬間はありますが
それであちらに行ったきり、みたいなことはない。


寿海パパにしても、
あにきが凄まじく強いからこそ、殺戮を繰り返していては人でいられないのでは、
みたいなことを気にしていますが
そのあにきの強さ・特殊能力って、
菩薩が与えたものなのか、それこそが鬼神の残り火なのか、
それによっても「人か鬼か」がある程度定義されてくるような気もする。


新アニメ、いろいろ挑戦している脚本で
興味深いこと尽きないですが、


お願いだ、、納得させてくれ。

旅の終りに彼の心に灯を灯してやってくれ。


そうでなければ辛すぎるじゃないか。










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