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pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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どろろ12話「ばんもんの巻・下」の感想、後篇です。

いくらなんでも長すぎだとは思うんだけど
削れないんですよ今度ばかりは…



続きを読むからどうぞ。






ばんもんに、すべてが集まって来ている。


「なんだあれは?」
「ばんもんの妖でねえか!」

間に合わせに動員された兵たちが叫ぶ中、狐火も集まってくる。

あにきはそれを斬りながら進み、どろろはあにきの手を抱えて遅れて続く。

斬り合う侍たちに襲いかかる狐火。
朝倉の将だけを狙っているよう?
やはり鬼神は醍醐軍を擁護している?

板塀までたどり着いたあにきが振り返ると、
景光がそこに居た。

「殿、これは…」
「鬼の仕業よ」

しらばっくれた景光は、
狐火が襲っているのは朝倉だけとは気付かぬ臣下に
あにきが狐火を操っているかのように思わせようとしているのか。

「殿? じゃああれがあにきの…」

どろろは林の中からそれを見ている。

「やっぱりあいつかぁ! あいつが俺をこんな姿に!」

右腕のない兵がわめく。
それは寺でミオたちを殺した侍の生き残りで、
どろろに斬りかかろうとしてあにきに右腕を落とされた男でした。

やはりこの生き残りの男は
「つくりものの腕の鬼小僧」の話を伝えていたわけです。

人手が足りなくて負傷兵や年寄りも動員した、という
さっきの説明的なセリフは
こいつが醍醐軍に混ざっていることの不自然さをなんとかするためだったのね。

それにしても片腕の無い男まで駆り出すというのも
総力戦なのかもしれないけど
醍醐軍実はかなりヤバイのでは?

どろろはこいつの顔を覚えていて、
やはりはっきりと覚えていて、逆上するあにきが
失禁する男に襲いかかろうとする直前、間一髪で制す。

もうどろろね、出来過ぎですよこの子…
ここであにきが雄叫び上げてこの男殺してたら
阿鼻叫喚の騒ぎになってたろう。
そして醍醐と朝倉の兵すべてに
「鬼」として記憶されることになってしまう。

「ダメだって!あにきは鬼じゃねぇ!」
「わしのせいじゃない、命令で仕方なく…」

えっ。
意外。
鬼だあ、助けてくれ、とでも叫ぶのかと思ったのに。
   
この男、あにきの怒りをちゃんと正当なものだと認識してるんじゃないか。

どろろの制止くらい、ほんとにキレたらものともしなかったはずで、
さすがにあにきもどろろに止められたことで
我に返れてることにほっとするのだけど。



「兄上。私は多宝丸。あなたの弟です」

そこへいきなり多宝丸が現れる。

「やっぱり。あにき、おいらの言ったとおりだよ。兄弟なんだ」

どろろはここで兄弟の名乗りでもあって、
状況が好転すると思ったのかな。

「兄上、あなたに父上がしたこと、私は正しいとは思いません。
 生まれてくる我が子を鬼神に食わせ、
 見返りに国の繁栄を願うなど」

「生まれ…損ない…」
あにきにはこの言葉が深く刺さってるんだなあ。
生きて生まれてくるはずではなかった、という呪詛のような言葉が。

「そんな…じゃああにきをこんなふうにしたのは!」

どろろは琵琶さんと3話で会話しているから、
誰かがあにきの身体を鬼神との取引に使った、ということは薄々知っていたよね。

「そうだ!我が父、醍醐景光!
 しかし!そこまでしても守らなければならぬのが国!」

ああ、そっち行っちゃったか…

「そんな…そんなのひでぇよ!」

「兄上、今鬼神との約定を反古にすれば、国は滅びます。
 いえ、今や国を脅かす兄上こそ、この国にとっての鬼神!」

そこまで言っちゃう?
ごめ、、、おばちゃんちょっとその飛躍わからない。

多宝丸自身は幼い頃貧しかったこの国を見たとかじゃないし
人質になって辛酸舐めて育ったわけじゃないし
陸奥と兵庫がそうだったと想像してる程度だよね?
「地獄に突き落とされた民」を実感してるわけではない。

この国に対して跡継ぎだから責任あるとか
そういう帝王教育受けてきてるから、というのはわかるんだけど
全て知って、衆人環視のばんもんで
国主たる親父が人の道に悖ることしてましたって大声で言っちゃったのに
そっちへ即ぶっ飛んじゃうの??
親父がプロパガンダ展開してまで作り上げたストーリーは虚飾だったと
今君が暴露してしまって
国主の権威は地に落ちたというのに、
それでもこのまま舵を切っていけると思うのだろうか。

民衆は見せ掛けだけでも綺麗な物語を作り上げなければ治め難しと、
父もわかっていたからそうしていたのではないのか。


何より結論出すのあまりに早くはなかろうか。
ツィでフォロワさんとも話題になったのですが、
せめて、せめてばんもんの巻・上から早めに真相知って悩んでもらいたかった。
第1話と整合性に欠ける産婆や狂った侍女の祟り話なんかなくてもよかったから
多宝丸が国を取るか兄を取るかで葛藤するエピソードでも入れたほうが
自然ではなかったかと思ってしまう。


多宝丸、私にはなんだか、「己の善良さのために」というより
それこそ「国を継ぐ者としての偽善のために」
人として大事なものを捨ててしまっているように見えるよ;_;

多宝丸がこれまであんなに「善き若者」として大事に描写されてきただけに
この突然の振り切れっぷりに驚きを隠せない。

ほんとにね、舞台で予習してあったから
まだ冷静に観れたほうだと思うんだ、
舞台でのこの展開知らなかったら
ほんとショックで動揺しっぱなしだったと思うのよ。

予告であにきと斬りあっていたしね、
ここばんもんで敵対するのだとは思っていたけどさ。

むしろ、、兄に対する昏い嫉妬心みたいなものがここで出てきてくれたほうが
新OPのアレ…新章での闇堕ちの予感にも
まだ納得がいったような気がするんだけどな。。

多宝丸が父と兄の対決を避けさせるために
自ら兄と対峙することを買って出たのではないか、
とおっしゃってた方もいたけれど、
私はそれもまた彼が追い込まれた結果だと思う。
この景光は一対一であにきと対決する気などないだろう。
配下を大量にけしかけて、獣を追いこむようにあにきを殺すつもりに違いない。

若干15歳の我が子多宝丸に無理な選択を迫り、
彼にまでも業を背負わせようと追い込んだ景光は万死に値すると思う。


僧侶が言ってた如く、鬼神との約定は必ず外道への、地獄への道なのだと
一般大衆だってそういう道徳観念はあるのじゃないのかな?

国主が外道に塗れて禁忌のような鬼神との取引をして、
結果栄えているこの国に生きて、
気持ち悪さとか後ろめたさとかを誰一人感じないのだとしたら、
それはもう醍醐の民みんな狂ってるとしか。

戦乱の世ってそういうものなの?
それがスタンダードなの?

これまであにきとどろろが共同体から
いわれのない差別を受けるようなシーンは特になかったのに
これから突然に醍醐の民から
「俺たちの幸せのためにお前は死ね」って言われるようになるの?

靖子はん…もうこの世に神も仏もないのですか。
観音像の亀裂は、、、ママ上だけでなく、
一般大衆の心からも信心など失われてしまうだろうという予兆だったのですか。


「よくぞ言った多宝丸!」

景光は後継者たる息子の支持にご満悦。

「よって私はあなたを討つ!」

「若!」

陣羽織を脱ぎ捨て、抜刀し、馬から降りる多宝丸を
まともに制そうと思ったのは陸奥だけだという。

「手出し無用!」

いや、あにき本気出したら多宝丸死にますよ?
いいの?誰も止めなくていいの?

ていうか景光。
原作では多宝丸があにきと対峙せんとしているのを知り
「やめさせろ、あのふたりは血を分けた兄弟なのだぞ」って
慌てたのにさ、
多宝丸があにきに向かって行くの上等みたいな態度って…
あにきの身体能力見たのに。
多宝丸死ぬ確率高いのにいいのかよ。

「そんな…そんなことって…」
醍醐家の反応に茫然とするどろろ。

ほんとだよもうT_T 

「どろろーー!」
「助六?そこにいるのか?」

助六の呼ぶ声に、そちらへ走るどろろ。

あにきは多宝丸が斬りかかってくるからには応戦するよりない。
しかしその気になればすぐにカタがつくに違いなく、
弟と知って防御に回っているのだろうな。

景光、ニヤリ。

てっっっってめぇ!!!
笑いやがったな?

そりゃなんの笑みなんだ?
多宝丸が勝つという確信があるのか?
そんなはずはあるまい。

我が子同士が殺し合って笑うような理由はどこにある。
自分に意見するようなら多宝丸すら煩わしいのか?
相打ちで死んでも構わんくらいに思っているのか?

許さん。もう許さん景光はもう死ね。必ず死ね。
舞台では生き残ってたけど死ね。


「固く結んであんなぁ…なかなか解けねえ。
 あにきの刀なら一発なのによ」
助六の縄を解こうとして苦労する。
いやあにきそれどころじゃないよどろろ。

「どろろ!」
「もうすこし…」
「化け狐が!戻ってくる!」
「手じゃ無理だ」

助六の縄を噛み千切ろうと食らいつく。

狐火が合体して巨大な九尾となり、ばんもんの板塀に迫る。
「間に合わねえ、どろろ、逃げろ!」叫ぶ助六。
「いやだ!あにきぃーーーー!!」

どろろの呼ぶ声に気づき、
加減して拮抗していた力を少し強めたのだろうか、
切り結ぶ多宝丸の刀を折り、その勢いで多宝丸の右目を斬りつけて、
板塀のほうへ向かうあにき。

壁走りに飛んで、九尾を斬る。

PS2の百鬼奥義みたいだったーーかっけぇあにき!!


九尾は斬られて、板塀に吸い込まれてしまった??


「あにき…」
「はぁぁぁ」ほっとするどろろと助六。

「化け狐は?」
「ばんもんに吸い込まれちまった」
「それって…」
「おいらにもわかんねぇ」

うん、よくわかんねえ。

ばんもんを見上げていたあにき、何かに気づく。

「奥方様!」
陸奥の声に、右目から血を流す多宝丸も顔を上げる。

「奥!!」
景光、多宝丸が右目を失っても何も特に何もショットはなかったけれども
さすがに縫の方の登場には驚いた様子。
本来戦場に来るべき人ではないので驚いたのはそうなのでしょうが、
やはり景光にとっては何より大事なのは縫なのかもしれない。

「母上…」
だらだらと右目から流れる血が痛々しい多宝丸。

陸奥と兵庫が、縫が馬から降りるのを助けている。

縫の方の手には首なし観音像が。

「百鬼丸、さぞ恨みに思うでしょう。
 あの日、なんとしてもそなたを守れなかった母を。
 そなたを鬼神に食らわせた父上を。
 そなたの犠牲の上でのうのうと暮らす我ら醍醐の民を」

「ひどい…あにきが、あにきがどんなに…
 酷過ぎるじゃねえかよ!」

いや、どろろ、もっと酷いのこのあとだからよ。。。

「奥、多宝丸さえわかった道理を、お前はいつになったら飲み込めるのだ!」

えーーーーもうみんな狂ってるじゃん。
誰も「え、、、この国の繁栄ってそういうことなの…マジで?」
とか思わないのかよ…
多宝丸「さえ」ってお前よ、、、、

その人「母親」なんですけど。
もはや最後の望みなんですけど。

「百鬼丸…許してください…!」

流れる血を止めもせず、母を注視している多宝丸も辛いよな…

「わたくしは、わたくしは…そなたを…救えませぬ!」



はぁぁぁぁぁ????

舞台と同じなのぉぉぉぉ????

って、思ったよねT_T

ここは変えてほしかったなあ。
てか違うんだろうとしか思ってなかったなあ。
舞台、最終的にはほんとにとてもよかったと思うけれど、
それでも多宝丸とママ上の手のひら返しみたいな変節は
かなりショックだったですよ。

馬で駆けつけてまで、面と向かって、
あにきに引導を渡しにいらっしゃったわけなのですか。

実の母が。
罪もなき、まだ少年である我が子に。
私たちの幸せのために死ねと。

ママ上、「我ら醍醐の民」って言ってるもんね。
自分も含めてますよ。

はっと目を見張るあにきをもう見ていられない。
さすがにどろろも口を開けたまま絶句している。

「どれほど人の道に悖るとも、そなたの苦しみを知っていても、
 それでも、我が国はそなたに許しを請うしかありませぬ。
 我が国は、修羅となってそなたを食らい続けるのみ!」

膝を折り、大地を引っ掻きながら嘆いて見せる母。
申し訳ないが…私には「見せる」という表現しか出てこない。

私の息子たちは、、、
ふたりとも成人しておりますが、
このシーンについて後で「ママ上酔っちゃってるよね」と言っておりました。


「因果だねぇ…」
琵琶さんも物陰から聞いている。
あんたもさあ、それしか言えないの。。。
達観して世の中傍観してるスタイルなんだろうけどさ、
あんたも相当胡散臭いよ?
ちょっとは衝撃受けて見せてくれよ。
鬼だなんだと警告して人殺めたって責めるばかりじゃ
あにきが可哀そう過ぎるじゃないか。


「百鬼丸、そなたばかりを犠牲にはしませぬ。
 鬼神どもよ、これ以上人の身が欲しければ…我が身を!!」

「なりませぬ!」

陸奥が寸前で気づき、とっさに縫の手を止めたために、
多分致命傷は避けられたんだろうな。
懐剣で胸を突きますが、縫の方はこれで死ぬことはなかった。
舞台は陸奥いなかったけど、誰が止めたんだっけ、死ななかった。



いやもうこれ最悪でしょ。

母親というものにわずかな憧憬を持ちつつあったのに
面と向かって救えませんと、あなたの側にはつきませんと宣言されたうえ
それでも愛しているのよみたいな自己満足を見せられたのちに
目の前であなたのためですって自害されかけるとかさ…

どんだけ毒親だよ。


上でも述べましたが、
私は縫の方が祈るばかりだったのは
坊やが死んだものと信じていたからだと思ってました。
だから、生きているとわかったら
母親らしい心を見せてくれると思っていた。
国がどうとか、侍の理がどうとか、
そんなことを越えてくれると思っていた。
むしろ、この時代にその価値観を越えてくれるのは
どろろを除いて彼女しかいないと思っていた。

故に、景光と対立して殺されるのではくらいに思ってました。

原作にはない、
「母の信心している菩薩が赤子の身代わりになり、そのために死は免れた」
という設定には
普遍的な母の愛を期待できるものと思っていた。
 
それがこんな、歪んだものを見せられるとは。

彼女は母に成れなかった人なんだ。
多宝丸にも、彼が常に「自分は愛されていない」と感じるような接し方しかできず、
生まれたばかりの我が子を捨てた、という事実から立ち直れず、
壊れてしまっている人として、今回描かれているんだな。

縫の方は、あにきにとっても、多宝丸にとっても「母」に成れていなかった。
 
育ててないって、そういうことなのかもなぁ。
 
血のつながりじゃないもんね。
親子って、親子のように接したかどうかじゃない?

この毒親に捨てられたからこそ、
あにきは寿海に出逢えたわけであって、
それだけはほんとうによかったって思うよね。

(ちなみに実写のノベライズでは
あにきが実の親について何も知らない頃に
こんな身体の自分では、貧しい暮らしならばとても育てられなかったろうし
捨てられたからこそ寿海という父に拾ってもらえたのだから
恨みには思わない、と考えている描写がありましたよね。
ほんとパパは救い;_;)


私自身ふたりの息子を持つ母親なので、
正直息子が生きていると知り、
目の前に現れて尚救おうとしないというのは
申し訳ないが理解できない。

息子と領民を天秤にかけて後者を選ぶのならば
これもツィで同じご意見をお見かけしたのですが
のうのうと屋敷で裕福な領主の奥方として暮らすのではなく、
市井に下って農民の極貧の生活でも味わって
マザーテレサよろしく私財投げ打って領民に尽くしてでもいればよかった。
それならばまだ、育てたことのない、死んだと思っていた息子よりも
日々接している民衆に心を傾けても仕方ないと思えた。

綺麗事と彼女は言ったが、
我が子を救うために夫と対峙して、
地位も豊かな暮らしもかなぐり捨てる覚悟がないのを領民の為という、
それこそ綺麗な嘘で塗り固めたエゴなのではないのか。


そして我が身を鬼神に捧げようと考えたのならば、
わざわざばんもんにやってきて
「救えませぬ」などと息子の心に一生消えない傷を残すのではなく
あなたこそがひとりで地獄堂に行って
鬼神との約定を結びなおせばよかったのだ、
息子の身体を返す代わりに私を奪え、と。

何故ばんもんで、わざわざ息子たちの前で自害しようとしたのか
理解に苦しむ。
どこか狂ってしまっているからなのだろうという哀れしか持てない。


極めて私事なのでお目汚しだとは思いますが
実は私の長男は目に不治の疾患があって、
手術して成功しても一時的にしか改善しないと知ったとき
私は非現実的ながら主治医に
私の片眼を移植してもらえないかと言ったことがあります。

BJ先生でもあるまいし、そんなことは不可能なことであって
主治医は呆れてもおかしくなかったのですが
さすがに気持ちを汲んでくれて、諌めることもなく
現時点では技術的にも倫理的にも不可能です、と真面目に答えてくれました。

帰りの車の中で長男に
僕はそういってくれるあなたの息子であることは誇れるが
実際僕のために片目を失って欲しいとは思わないし
片目になったあなたを見て生きていくことは僕にとって幸せなことではないから
もう言わないで欲しいと言われました。

じゃあなんだと言われても巧く言えないのだけど、
このときのことを思い出してしまった。



自分のために母が身代わりにその身を捧げた、というのも
あにきとっては耐えられないような重さだろうけれども、
それでもわざわざ「救えない」と宣言されたのちに
目の前で自死されるよりはナンボかマシだろうとは思う。


醍醐夫婦をここまでの毒親に描いてくるとは
ほんとうに衝撃的でした。

そして多宝丸も、兄上と呼んでくれたのも束の間、
実にあっさりと、自らの力量を試す気概を持つよりも
禍々しい約定に寄り掛かるいびつな国の存続を選んでしまう。


ほんとのほんとに、もうあにきにはどろろしかいないんだなって、
私病的に百どろモンペだって自覚あるんだけど、
ここまでのものを公式で持ってくるとは思ってなかったので
正直びっくりしている。

これじゃあにき、どろろを失ったらほんとに生きていけないじゃない。
自己肯定してくれるものが、ほんとうにどろろを介してしか存在しない。
別れられるはずがない。

さすがに言葉を失ってしまう。

これほどに重たい現実を突きつけて、
新章はカラーが変わるという。

大丈夫なんだろうか。

納得できる着地点を。それだけを祈っておりますが。




「おっか…ちゃん…」

懐剣を自らの胸に突き刺す母を見て、
目を見開いたあにきが思わずつぶやく。

あにきアイでは、
母の手元の懐剣と、足元に落ちた観音像が緑でしたね。

観音像が、左右に割れたような描写がありました。

どういう意味なのかはっきりとは分かりかねますが、
信心が失われたことを象徴しているように思われなくもない。
あるいは観音様の加護の力もこのあたりが限界だったということなのかも。

てことはこれで、地獄堂で唯一封印されていた鬼神も
世に放たれたということなのでは。


ばんもんに吸い込まれていた九尾が青く光り、
地響きが起こる。

「引け! 陸奥、兵庫、奥と多宝丸を!」
景光の合図で、醍醐軍が引いていく。

「あにき、助六、逃げよう!」

ばんもんが音を立てて崩れていく。

んーーーよくわからないんですが、
九尾が封印されたようになったまま、板塀が崩れたということは、
九尾はこれで滅せられたの?
どういうことなの?
「つよい、かなり」って言ってたくらいだし、
さすがに九尾は何かあにきの部持ってたと思うんだけど、
どうなってんだろ??

観音像が最後の力で九尾倒した?

いやそれはどうだろう。違うと思うな。
そんないい話じゃないでしょコレ。

それよりも観音像が割れて地獄堂での封印が解かれ、
「ひとりだけあにきから部位を奪えなかった鬼神」が怒って
約定を破りにかかっているようにも思える。

朝倉から国境を守っていたばんもんがついに失われたというのは
そういうことなのではないの?

でも九尾どうなっちゃったのかわかんないね。
後でまた出てくるのかな九尾?
あにきが倒したなら倒したで、
ばんもんに吸い込まれなくてもよかったと思うけど
そうでないとばんもんが崩れる理由にならないから??

九尾って原作では多宝丸が弟だと囁いてあにきを動揺させようとしたり
結構狡猾で存在感大きな妖怪だったので
これきりってちょっと残念なのだが。。


「醍醐にとってこれ以上ない禍よ、百鬼丸」

景光は退却しながら、憎々しげに崩れるばんもんを振り返る。

そりゃおまえだっつの。
お前がチートな手段に出たときからな、
緩やかに回り道しながら、結局は醍醐の国は破滅に向かっているんだよ…

「わたくしは、そなたを、救えませぬ!!」

母の非情な言葉がこだまする中、
地獄堂の鬼神像に変化が…
青い光、、、はなんだっけ?
なんかもうよくわかんないんだけど、
なんか強そうなのが出てきちゃうよ、ってのは感じる。



くずれたばんもんの前に立ち尽くすあにき。

「あにき、行こうぜ!」

どろろと助六が顔を出す。

「こんなとこ、いっときだっていてやることねえよ。
 お前も一緒に行くだろ?」
「うん」

と助六は答えますが、そのとき助六を呼ぶ女の声が。

「あっ、おっかあ」

助六の母と、何人かの村人が駆け寄ってくる。
抱き合う母と子。
「助六!」
「おっかあ!生きてたのか!」
「皆で逃げて隠れてたんだよ!
 ばんもんの守りが緩くなるのを待ってたのさ!」

「よかったなあ、助六」

助六たちも、あにきが鬼神に身体を食わせてるから、、、

一瞬そう考えるどろろでしたが、頭を振って思い直す。
いやさすがに助六の母が生きていたのは
醍醐の民への鬼神の加護ってことはないだろうよ。。
鬼神がそんなきめ細かいことしてるとは思えない。


「あにき、あにきにはおいらがついてるからな」

あにきの表情や感情はよくわからないまま、
どろろとふたりで去っていきます。


琵琶さんが現れて、落ちている観音像を拾う。
あら、パッカンとは割れてなかった。

と、見る間に緑が失われていく。

魂の宿る木製品は緑に見えているようなんだけど…

観音像の魂が失われた、ということなんだな。
ただの物体になってしまった。

不安げな琵琶さんの顔を映して、1クールの終り。



ED見納めです。


最後かと思ったら涙出ちゃったよね。。

OPとED、やっぱ惜しいなあ。このままがいいなあ。

ED切ないけどさ、それでもこの雰囲気が好きだったよ。
先行上映でも見せてくれなくて、
待って、待って、ついに観た第1話のEDだったからなあ。
あにきの笑顔、初見のときの想いが蘇るよね。




図鑑はまた九尾でした。

もう醍醐夫婦でもよかったんちゃう。
妖怪じゃん。






さて、新章最初は白面不動。

あにきが「急にどろろと別れたくなった」りするようには思えないので
どうして別行動になるのか興味深々だね。

新あにき、予告からすると死のうとしたりはしなそうだもんね。

なんたって温泉入ってるもん一緒に。
しかも裸で抱き合ってるもん。


公式よ…
それは同人の仕事じゃないのか笑


あまり公式が遣り過ぎるとやや興ざめなところもあるので
難しいところなんではなかろうか。

一応どろろ青少年ナントカにひっかかるおんにゃのこだしな^^;

もはや百どろは完全公式CPと言ってよさそうですが笑
エロはコソリとやろうコソリと。
ヲタクは日を浴びすぎると灰になるくらいでちょうどいいんだよ、うん。


ツーブロ不知火と
随分若くなったマイマイオンバは出演確定のようですが、
舞台に出ていたのにサブがどうなるか未知数なのが注目どころ。

そして多宝丸のあの悪そうな顔はどう解釈したらいいのか。

重たい伏線はどう回収されていくのか。

イタチも髭面で再登場のようだし。


なんだかんだ余計なこと言いながら
こんなに楽しみで仕方がない。
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こんばんはpochiさん!

>新OP正直に言うと狙いすぎではないかと思ってしまった。。

そこは私も強く感じています。蟲もやりすぎ・・・。表現したいのは醍醐の国に
蝕まれる百鬼丸なんだろうけど、あれじゃまるで蟲姦・・・。全体通して
あにきが女子みたい・・・。

>新アニメでも、内に秘めたるものはもともとそうであり、
また次第に表にもそう現れていく彼が楽しみなのです。

私もそれを待っているんですが、ちっとも出てこない。表現方法がなくても、
考えている筈って私も思うんですが、いつまでたっても幼児みたいだし
表情に乏しい・・・。

>火炎のOPがあまりにもよかったばかりに

あ、それはそうですね。比較対象があるからこそ、不満も大きくなるってことですね。
さらに旧アニメもあるし、新アニメはそれだけでも大変ですね・・・。

>ここで吊るされるのあまり意味のないシーンでは?

はい、私も同じこと思いました!サービス・・?

>村人にどろろやあにきが辛く当たられたり差別されて追い出されたり、~
そんなに周辺の国だけ困ってて貧しい、という対比は感じないんだよなぁ。

そうですね。他の方も感想も読みましたけど、そこらへん原作より甘くしたから
醍醐の国の異様さをあらわす表現としては弱くなっていますよね。

>たほよ、、そのまま心のままに貫いてくれればよかったのになT_T

ほんとそうですね・・・。最終的に国をとるにしても変節が早すぎました。

>妻にも息子にもナレーションにも「己の野望」って言われてるのモロ響く。

なんでそこを元に戻したのかな?と私は思いました。原作そのままの約束だと多分
叱られるから代えたのとばかり思っていました。なのにほぼ原作どおりの約束ごと。
(とはいえ天下とる気あんまなさそうですが。。。)そこ捻らなくてもいいのにとか
思いました。他にも脚本に整合性がないところが多くあり、気になります。

>こいつぁ、あたしなんかが生半可に関わっていいもんじゃあない

琵琶法師が今作になって優しいというか実際に手助けもしてくれる人に
変更されていましたが、この話に限ってみると、探るだけ探っておいて、
見てるだけ~感が強く感じられて、印象悪くなりました。
原作の、杏さんいわくの「釣竿を貸して魚を渡さない」テイストを崩してまで
やさしいおじいちゃんキャラに変えたというのに。

>ごめ、、、おばちゃんちょっとその飛躍わからない。

私もわからないです・・・。今回展開はやすぎです><

>「俺たちの幸せのためにお前は死ね」って言われるようになるの?

とはいえ国の外まで追いかけていく気概はなさそうな醍醐の国にも思います・・・。

>縫ママ上

親としての愛より領主の妻の立場をとったのか、と舞台のときは思いました。

>でも九尾どうなっちゃったのかわかんないね。
後でまた出てくるのかな九尾?

今回この妖怪システム?わけわからない。もうわざとややこしく作っているとしか
思えない。あれは野良のボスで、これは鬼神で、とか5・6話のあり地獄とか・・・。
小林靖子脚本の電王やトッキュウジャーも深く視聴すると細かい設定がややこしくて
わかりにくくて、ここら悪手だと思うのです・・。

とはいえ、公式PVや次回予告で「やりすぎ・・・」と思いつつも楽しみに
している自分がいます。無事よい方向に着地してくれればと思っています!
紅葉 倫子 EDIT
at : 2019/04/07(Sun) 20:55:55
紅葉さんありがとうございます!
紅葉さん、いつも読んでくださってありがとうございます^^
取り分け今回は異常に長いので恐縮です;;
お返事遅くなりましてすみません、新しいPCに変えましたらどうもブラウザが変わって勝手がわからず^^;
板タブと合わないのか弾かれしまったりしてどうもうまく入力できなかったりしまして。。

改めまして、長文でコメントとても嬉しいです。
紅葉さん、私みたいな拗らせを構ってくださるのでほんとに感謝しております。

あにきの設定が大きく違うので、今回性格の表れが違うのも仕方ないとは思うのですが、根本は「彼」だと思うので、なんだかさすがにどろろすら卑屈に見えてきてしましたし、そろそろあにきらしさを見たいですね。ママ上やたほがあんなに急に変わるくらいなんだからあにきだってもう表現に進歩が欲しいです^^;
13話もどこか違う方向に「やりすぎ」になってましたし、着地ですっ転ばない骨太の脚本を期待したいところですね。
本文でもクドく書いておいて申し訳ないですが、醍醐の民が今後彼らをどう見るのか、彼らが接触するしないに関わらず気になるところですね。たほはどうも、、、舞台展開そのままのようなのですが、彼が守らんとする国は、領民に良識が少しでもあるならば内側から瓦解していくのかもしれないですね。。。
それが一向一揆に繋がっていくのなら、納得できる着地かもしれません。

何にせよ、今後も見守る姿勢は変わりません。大好きなどろろですから笑
紅葉さんもご一緒に、また語らせてくださいませ。
お気持ち通ずるところがあってほんとに嬉しく存じます。
pochi(管理人) EDIT
at : 2019/04/10(Wed) 15:47:01
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