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pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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山田洋次監督の藤沢周平作品三部作の三つ目、
一部では絶賛されているらしい
木村拓哉主演の「武士の一分」を観ました。

ご不快の向きもあるかと思いますが
ワタシはキムタクがあまり好きではありません^^;
それを前置きしなくてはどうしても感想が書けないので
まず申し上げざるを得ないのです。

キムタク主演のために妙な先入観を持ってしまって
原作は大好きなのにこれまでこの作品を観ないでいたのですが
やはり色々言う前に観ておこうと思いまして、
ようやくDVD借りて参りました。


結論から言えば、思ったほどイヤンではなかったです^^
そんなに違和感なかったですよ、と観た方から伺っていたのですが
なるほど、確かにキムタクでミスキャスト、というほどの感じではなかったです。
山形弁が功を奏したというべきか、
キムタクはいかにもキムタクではあったけれども
素朴な感じも出ていて、それなりの役者さんだなとは思いました。

この作品はほとんど幕末!というカラーを出さずに
ほぼ原作に忠実な内容になっていて、
あまりスケールを広げず、こじんまりしたつくりでしたね。
派手なことは何もせずに、丁寧に、というおつもりだったようです。

ですが、正直申し上げてそれがアダになっているという気がしなくもない^^;
しんみりと夫婦愛にホロリとはくるのですが、
ドラマチックさが皆無で、
淡々としすぎで、盛り上がらな過ぎ。

地味すぎる。

会話の妙も、クスっとくる軽妙なシーンのあたりはなかなか宜しかったですが
切々と感動的であるはずの胸に迫るセリフまわし、みたいなものがイマイチで、
どうにもあっさりしすぎではなかったか。
クライマックスがないのだな-_-;

地味でもしみじみええなぁ、というほど
キムタクと壇れいの夫婦はもうひとつしっくりこないのね。
美男美女の設定は原作もそうなので
綺麗なふたりをもってくるのは納得なのですが
どうにもままごとみたいなのだ。借り物みたいなのだ。
夫婦の絆、というほどの年輪を感じさせる濃さがないのだよ。。。

気に入らない、というほどのことではないのですが
加世の不貞も薄々新之丞が勘のようなもので自分から気づいている、という示唆はないし
ついに知れてしまって離縁に至るシーンも
あまりセリフがよくなかった気がした。
加世がテキパキ出て行き過ぎるのが違和感あったなー。
キムタクも妻の不貞に激怒する武士というより
彼女に裏切られたカッコイイ彼氏みたいでさ(苦笑。

果し合いはあんな感じだな、と思いましたが
相手の番頭島田に止めを刺さないのは
むしろ作法にのっとっているとは言えないので
屈辱を与えたように思えるのですが。
勝負には勝った、加世の仇は取った、命まで奪わずともよい、
というカッコよさのつもりなのかもですが
武士というのはそういう常識ではないですよね。
果し合いで命のやり取りをした場合は
殺すのが作法なのではなかったかな、確か。
戻って島田が切腹したのを「あの男にも武士の一分があったか」なんて言うのは
綺麗にまとめようとしすぎでちょっと冷めましたが^^;

ラストもやっぱ原作のほうがいいなぁ^^;

あそこで加世の手を取ってしまうとは思わなかった。
「もうそなたの作る飯は喰えないと思っていた。よく戻ってくれた」
にはちょっとあれれれ?でしたぞよ。
事情は事情ですけれども
あの時代の武士が不貞を働いた妻に対しての「亭主の一分」としては
敢えて偉そうに振舞う原作のほうが納得いくんだけどなあ。
すがって号泣したほうが映画的に絵になるのはわかるんだけど、
もう少し抑え気味に演出してあああ!って思わせるほうが藤沢でしょうに。
貴方のお側においてくださるのですね、なんてセリフは言わせないほうが粋だよ。

まあ、悪くはないけど物足りねえな、というのが正直なところでした。
キムタクでなかったらそんなに興行成績よくなかったのではないかとやはり-_-;

最後にひと言付け加えさせていただくと、
「武士の一分」というセリフは1回だけ、印象的に使うべきだったと思う。
何度も聞くと安っぽく感じる。
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