pochiの雑記帖です。思いつきで書いたり書かなかったり。
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TVシリーズ「サラ・コナー クロニクルズ」の感想ですが
バカ長いので隠します^^
バカ長いので隠します^^
実はワタシは結構なターミネーター好きです^^
トシがバレますが
1984年のT1を
当時小遣いの大半をつぎ込むほど映画好き、SF好き少女だったため
リアルで劇場で観ておりまして、
92年のT2にも狂喜したクチでございました。
ターミネーターシリーズについては
オリジナルの製作者たるキャメロン監督が
自身のターミネーターの物語はT2をもって完結していると発言しているため
一部のファンの方々はこのスタンスであり、
T3が…まあ、残念な出来だったこともあって^^;
「T2のその後」に関しては否定的な方も多いようです。
T3はねぇ、、、
制作はT2と同じ人なんだけれども、
大当たりだったから続編作りたかったんでしょうなぁ^^;
ワタシ自身としてもキャメロンの示した
「T2でサラとジョンが運命を変えるべく行動したため
審判の日は回避された」
という結末はもちろんそれでよいと思うのですが
T1以来ずっとカイル・リースが大好きだったため
「すべて承知で彼を過去に送るジョンと、
『彼のためなら死ねる』とジョンを慕うカイルの未来の時間軸の物語を観てみたい」
というキモチがありまして
「続くもんなら観てみたいじゃん」という欲はどうしてもあるわけでして(笑
そういう理由から
「やっぱり審判の日は回避できなかったみたいだよ」
というパラレルな物語が作られること自体には
特にプンスカ腹立てる気にはならないわけですよ。
キャメロンオリジナルのT1・T2のあとは、
まあ、言ってみれば「二次創作」だと思ってます^^
個人の同人誌と規模が(ものすごく・笑)違うだけのことで、
所詮はファンが作った二次作品なわけですよ。
そう思えば腹も立たないじゃないかね諸兄。笑。
イヤなら観なきゃいいだけのことさーv
ただ確かにT3は物語として浅かった^^;
よく言われるようにジョンのキャラが魅力的とは言いがたかったですしね。
「今度は女性型ターミネーターVS引き続き看板役者のシュワちゃんターミネーター」
という、
「ゴジラVSキングギドラ」、
あるいは「エイリアンVSプレデター」とさしてノリが違わない発想、
とまで言ったら怒られるかもですが
キャメロンの練りに練った、
上手な引き算を重ねた脚本のクオリティには到底及ばず、
規模の大きい二次作品に多くの人が求める
「原作っぽさ」を重視するという部分をおろそかにしてしまい、
「結局審判の日はこの日にこうやって起きちゃったんだよ」
という結末につなげるための無理矢理なつなぎにしかならなかった^^;
T3の制作の人が何をやりたかったか、というのは
まあ、理解ができなくはないんですよ、
よく本人も語ってらっしゃるように
「ジョンが、自分が救世主である、という運命を
そんなに簡単に受け入れられるはずがない。
葛藤や、すべてから逃げたいという気持ちもあってしかるべき」
という部分を描きたかったんでしょう。
それと、やっぱりそういうジョンを
苦悩しつつも導き支えるサラのその後も
合わせて描きたかったんだそうだ。
しかしキャメロンに監督を打診したら
「自分の描きたいものはT2で終わってる」と即断られ
サラ役のリンダ・ハミルトンにも
「この脚本にはドラマがない」と即断られ、
(サラ出演予定の当初の脚本でもすでにそういう言われ方だったのか…
一体どんなだったんですかね笑)
結局サラはもう死んでるという設定の脚本に変更せざるを得ず
(別の役者立ててブーイングの嵐を受ける勇気はなかったのだな)
更には年をとらないはずのターミネーターが
あきらかに老けちゃったシュワちゃん、、、という
いろいろ無理のある内容に^^;
公式な発言ではないんだと思うけど
ジェームス・キャメロンがT3には激怒した、と伝えられてるくらいだからなぁ…^^;
黒歴史、と言われちゃっても仕方ないのかもしんない。。
かく言うワタシも
T3は「好きな二次」ではないです。笑。
あ、でもT4は面白かったですよ^^
何よりマックG監督は明らかに「キャメロン・テイスト」を意識して作っていたし
往年のファンを喜ばせようというエンターテイメント性を重視していたと思うのね。
非公式ではありますが
キャメロンにアドバイスを受けていたというし、
マーカス・ライト役のサム・ワーシントンの起用も
キャメロンの薦めだったらしいですし。
で。
話がソレちゃいましたが
「サラ・コナー クロニクルズ」観た、って話なのに
なんでこんなに長々とT3について前置きするのかと申しますとですね、
T3と制作の方が同じなんですよ、このTVシリーズ^^;
去年から気になってはいたものの
今まであまり観る気になれなかったのは
その所為もあったんです、実は^^;
ようするに「サラ・コナー クロニクルズ」って、
T2の成功に続いてT3を作ろうとした制作者さんが
キャメロンに断わられて
それじゃぁ自分のいいように作ろう、ってんでT3作ったけれども
サラを出せなくて心残りだったんだそうで、
今回もういい加減年月が経ってるので
TVシリーズだし、リンダ・ハミルトンじゃないサラも有りだろう、ってことで
サラを中心にしたT2の続編を
運命に抗うべく苦悩するコナー親子、という
ほぼ同じコンセプトで作り直した、ってことなんですよね、つまり。
で、今度は味方になるターミネーターを美少女にしちゃおう、と(笑。
さて、ようやく本題、
セカンドシーズンまでの全31話を見終わったところで
感想を書きたい、、、
ところなんですが困ったことにコレ、完結してないわけです^^;
サードシーズンの制作は検討中…と言えば聞こえはいいですが
これまでもそういう、
いわゆる「次シーズン制作未定ドラマ」が実際続いた試しはほぼないので
これにて終了してしまうことでしょう。
事実上の打ち切りです。
日本は本国アメリカよりターミネーターファンが多いくらいなので
それなりにDVDの売上なんかは宜しかったようですね。
しかし
ワタシとしましてもファーストシーズンはそれなりに楽しめたのですが
セカンドシーズンは迷走して視聴率低下も頷ける感じでしたので
仕方ないのかな、と。
正直「どうしても続きが気になる~観たい~!」とまでは思わないので。
実際、
制作側としてはサードシーズンへのゴーサインを貰いたくて
あちこち伏線だらけ、
何も解決せず謎をドンドコ提示し
思い切った展開で視聴者を引っ張る必要があったため
「ここで終わりかよ」的なラストシーンになってまして
観たあと非常に不満が募りますがね(笑。
というか、
「元の話からソレにソレてこんなに大風呂敷広げちゃって」という苦笑?^^;
アメリカのTVドラマの体質にこんなとこで文句言っても仕方ないんですが(笑
次のシーズン続けられるかわからない状態で
宙ぶらりんのままシーズン終わらせるのやめなさいよ~^^;
どんな内容でも作品て完結してナンボじゃないですかー
受けたら受けたで続き考える、無駄に引き伸ばす、
ダメなら唐突に打ち切り、って
そんな行き当たりばったりはクリエーターとしてどうなのよ^^;
ジャンプだって不自然なりきに一応の決着はつけるか
同列他誌で連載続くよ(笑。
事件解決ものみたいなのとか、
「ER」みたいな一話完結の内容でいけないものについては
とりあえずちゃんと終わらせる構想で
放映してもらいたいもんです、観てる側としては、ね^^;
かくしてやりっぱなし、
評価もできないような未完成作が量産されていくのか-_-;
それはもう仕方ないとして、
内容について述べてみると…
なかなか興味深い展開や
ぐっとくるエピソードもあったのは確かなんだが、、、
総じて「やりすぎ」。これに尽きる^^;
前述と重なりますが
TVという、映画よりは細かくいろいろ表現できる媒体で
思う存分サラとジョンの苦悩を描きたかったようですよね。
ジョンの成長物語にしたかったそうですし。
しかし何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」であって、
どうにもクドかったし暗すぎた-_-;
じゃあ少しは明るい展開にできるのかと言うと、
常に狙われてて殺されかける、というこの設定では
難しいんだな、実際。
キャメロンのストーリーテリングはですね、
主人公が悩みすぎない。
もちろん思い悩むシーンはあるわけですが、
最後にはそれを振り切って強く前向きに行動していく。
そのカタルシスがキモチいいわけなんですよ。
それが真髄だと思うのね。
映画なら2時間程度の枠の中で成長が素早く描かれ
ラストに向けて派手な活躍の場を用意して
観客をスカっとさせることができるわけですが。
「少年期のジョン」と、「これから審判の日が来る」という設定上
ドラマではそういうわけにはなかなか行かない。
それから、敵も味方も時間超える人が多すぎです^^;
もぐら叩きのように「過去の潰し合い合戦」が繰り広げられている。
もはやタイムトラベル祭り(笑。
タイムパラドックスものというのは
時間軸をひとつとするか、
平行世界と考えるかでも随分解釈が違ってくるし
突っ込めば突っ込むほどワケがわかんなくなっていきやすい。
あまりいじくり回すとドツボるのだ。
「混ぜるなキケン」のシロモノなのだよ、と
SF少女だったワタシは申し上げたい。笑。
あれだけ未来から来た人間、マシンが入り乱れると
未来が変わりすぎてなんでもアリ状態になってしまい、
もはや「今」という時間軸でさえ
未来のある時点から過去への「新たな」タイムトラベルによって
「事実」は刻々と変えられてしまっているのかも知れないのだ。
作中でも
「俺のいた未来とお前がいた未来は違うのかも」
などとキャラが口走ってしまってるが
そのとおり、
それを言い出したらキリがなくなってしまうのであるよ^^;
そうなったら彼らが救う「未来」はどの「未来」なのか?
無数にある「もしもの世界」のうちの
多くは破滅するのではないのかね?
どれが「自分たち」の未来なのかね?
案の定、T1のカイルがそこからやってきた
「もう少しで人類が勝利しそうな2029年」はもはやないようです^^;
キャメロンの賢明だった点は
タイムトラベルを「とても特別なこと」であり、
何度も行えるような気軽なものではないと設定してあることで
ボロが出ない程度にしかいじってないのだ、彼は(笑。
更に困ったことには
未来では抵抗軍が一枚岩ではなく、
ジョンの把握していないところでも人間によるタイムトラベルが行われている。
それならば何故皆「ジョン」にだけ拘る必要があろうか(笑。
スカイネットにしてもそうで、
あんなにジャカスカとターミネーターを過去に送れるのなら
今度は50年代とかにサラの両親でも殺しに行ったらいいのではないのか
恐らくそれならノーマークかもしんないよ(笑。
と思っていたら確かに最終話で
現在の16歳のジョンが飛んだ未来には
「抵抗軍の指導者・人類の救世主ジョン」は存在してなかった(笑。
ここは「ドコの未来」ですかーーーー笑。
カイルが
「彼のためなら死ねる」とまで崇拝していたカリスマ「ジョン・コナー」は何処に。
そう、既にセカンドシーズンの途中の時点の「未来」では
ジョンはあまり人望がないらしいという話が出てきちゃってるのだ^^;
ジョンはお気に入りの美少女ターミネーターのみを側近におき、
ほとんど彼女としかしゃべらない。
誰にも心を開いていない。
どの基地にも再プログラムされたターミネーターが必ず配置されていて、
重大な権限をもっているうえ、
時々原因不明で暴走しては人を殺すこともある。
レジスタンスのメンバーたちは
ジョンに不審を抱いている者も。。。
これはですね、明らかにやりすぎですよ。やりすぎ。
二次とは言え、
ここまで好きにされちゃうとね、興ざめなんです。
結局のところ
カイルの兄さんが出てきて、叔父、甥の名乗りを上げてしんみりしてみたり、
傷ついたサラのもとに幻影のカイルが出てきて涙を見せたり、
なんて感傷を誘ってくれたりしてもですね、
一時的にでも未来のジョンのカリスマ性を損なうのは
NGなんですよね、ワタシ的には-_-;
T1のカイルが命掛けてた人なんだもの。
ご都合主義の綺麗事でいいんですよ、そんなの。
少年時代は悩むのも大いに結構、
でも未来のジョンは「最後の希望」と同意語でいてほしいのね;_;
それさえなかったら二次作品として一興というか、
まだ許容範囲だったんだけどなぁ。
単純に役者さんはみんな巧かったですし
面白いエピソードもあったし、
楽しめなかったわけではないんだけど。
あー、でもカイルの役者さんはもう少しセクシーvな人がよかったかな^^;
マイケル・ビーン好きなんだー
長々と書いて〆はソレですか(笑。
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